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テーマ:洋楽(3357)
カテゴリ:70年代洋楽
イギリスのブギー・バンドといってまず思い出すのはステイタス・クオー(過去ログ参照)だ。が、メロディや演奏に英国的なものを感じさせるクオーに対して、フォガットの方はアメリカン・ロックに近い無骨さとダイナミズムを特徴としていた。 それは、彼らの契約したレーベルが米国のベアズヴィル・レコード(トッド・ラングレンなどで有名)だったということにも関係しているのかもしれない。 ハードなツイン・リード・ギター、ぶっといノリを持ったリズム隊というスタイルも、いわゆるサザン・ロックに近いものを感じさせた。 ちなみにこのバンド、日本ではほぼ無名、あちらでも評価はB級(C級?)とのこと。 中心メンバーだったデイヴ・ビヴェレットやロッド・プライスも今や故人だ。 にも関わらず、バンドは現在でも存続してライヴを勢力的に行っているらしい。ひえ~ '75年に発表された五枚目のアルバム『Fool For The City』は、そんな彼らの代表作だ。 本盤収録曲で有名なのは、全米20位を記録した「Slow Ride」だろう。 だが、アルバムのオープニングを飾るタイトル・ナンバーも、それに勝るとも劣らない一曲。 シングル・カットされた結果は全米45位とあまり振るわなかったものの、個人的にはむしろこちらをオススメしたい。 イントロからしてもうエンジン全開。 荒々しいギター・サウンド、息もつかせぬドライヴ感に血がたぎる。シンプルで骨太なリフもガツンときます "ロンサム・デイヴ"ことデイヴ・ビヴェレットの迷いのない歌いっぷりがまたカッコいい。 メロディはアッパーでカラリとしており、サビは明快なキャッチーさを持つ。 間奏での泥臭いアコギと粘っこいエレクトリック・ギターの音も最高。 全篇を貫く理屈ぬきのノリがたまらん、ブリティッシュ・ロック(思わずアメリカンと言いそうになってしまった)の名作です。 アルバムにはこの曲や前述の「Slow Ride」のほか、「Save Your Loving (For Me)」、「Drive Me Home」などカッコいい曲がいっぱい。 どこか間のヌケたジャケット(笑)も含めて70年代ロックの愛すべき一枚さ。 '77年の名ライヴ盤『Foghat Live』も名作。あわせて聴いてみようぜぃ! つーコトで「Fool For The City」を聴くにはここをクリック。 大音量で聴くのだ! ※ 正確にはフォグハットと発音するらしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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