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テーマ:洋楽(3357)
カテゴリ:70年代洋楽
'68年のデビュー以来、メンバー・チェンジをしながら今も現役で活動するステイタス・クォーは、英国の国民的バンドのひとつである。 何でも、あのチャールズ皇太子もファンだというんだからスゲ~。 それに引きかえ、わが国ではいまだに紙ジャケがひとつも出てないという有様。。。 この落差はなんやねん?と。 The Spectersという名前でデビューし、'68年にStatus Quoとバンド名を変えた彼らは、当初はサイケ・ポップ系のバンドだった。 が、70年代に入ってからはブギを貴重としたR&R路線に転向。 シンプルで豪快なノリを持った演奏、メロディアスで覚えやすい楽曲を武器として次々とヒットを放った。 ライヴ・パフォーマンスにしても、長髪の三人が揃ってヘッド・バンキングしながら演奏するというスタイルは、楽しくてカッコいい。 ガニ股でギターをかきむしりながら歌うロッシとパーフィットの姿は今見てもイカしてると思う。 クォーは、ブギー一辺倒というワケではない。 それでも、彼らの音楽は良くも悪くもワンパターンな印象が強く、"どこを切ってもステイタス・クォー"という言い方がしっくりくる。 だが、それもまた魅力に思えてしまうのは、彼らのブギー・ミュージックが伝統芸の域に達しているからだろう。 「Rockin' All Over The World」はそんな彼らの代表作のひとつである。 '77年に全英3位を記録したこの曲の作者は、元CCRのジョン・フォガティ。 ステイタス・クォーは基本的にオリジナル志向のバンドだが、同時にカバーの名手でもあった。 「Rockin' All Over The World」はそのことがよく分かる一曲だ。 ジョン・フォガティのオリジナルも非常に魅力的だが、今となっては"クォーの曲"というイメージの方が強いだろう。 クオーが出演したあの"Live Aid"('85年)でも、イベント全体のオープニングを飾ったのがまさにこの曲だった。 荒削りなギター、弾力のあるリズムに胸がおどる。 すき間だらけのサウンドはロックの醍醐味だ。 なめらかにローリングするピアノもゴキゲン。 フランシス・ロッシの歌声はやわらかで耳ざわりがよい。 キャッチーなメロディと甘いコーラスはとてもチャーミングだ。 ヘタウマっぽいソロやエンディングのホーンも印象的なこの曲は、シンプルゆえの快感を持った名演だと思う。 クォーにはこの他にも「Paper Plane」、「Caroline」、「Down Down」、「Whatever You Want」などの名曲がいっぱい。 気になった方は、'04年発表のベスト盤『XS All Areas』あたりから聴いてみよう。 オリジナル・アルバムなら全盛期の名盤『Piledriver』、『Hello』、『On The Level』、『Rockin' All Over The World』などがオススメ。 '07年には新作も発表されてるぜ ではでは、時代を越えたブギーを奏でる彼らに敬意を表して、 「Rockin' All Over The World」を聴くにはここをクリック! 全英1位を記録した名曲「Down Down」はこちら。 ちなみに、本日はブギー特集よ。 続きはこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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