カテゴリ:アルプスの地へ
ザルツブルク州 サンクトヨハンインポンガウ / アルペンドルフ 向こうに見えるのがザンクト・ヨハン・イン・ポンガウの街で、手前が私達の行くアルペンドルフです。アルペンドルフは観光客専用の村でホテルしかありません。2011年にここに初めて来た時には、余りにも美しい場所だったのですっかり憧れのチロルだと思い込んでしまいましたが、実はザルツブルク州だったのでした。風景もさながら、5日間過ごしたこのTannenhof、日本語ではもみの木の中庭と言う名のホテルが気に入ってしまい、今回で6回目の宿泊です。 2023年9月4日、月曜日 今度もまた旅の思い出を作って来ましたが、それは後のお部屋でおしゃべりしますね。 ! ずっと後で知ったのですが、サンクト・ヨハン・イン・ポンガウは1972年に来日したウィーン少年合唱団のアングルベルガー隊 (後のブルックナー隊 第1号)のルカ (ロマンチックな思いでのある合唱団員)の御先祖様が幅を聞かせていた地方だったと判り、彼のファミリーネームのお店も幾つか見つけました。もちろん、ゲオルクさんの本も持参してこの素敵なテラスで読んでいました。 すると、合唱団の以前の夏の山荘、ヒンタービヒルでランク隊の少年達がアルプスの山歩きをしている時のワクワクするお話の中にこんな文が出て来ました。 「その僅か2年前、ヴァルター・モースレヒナーはこのアルプスの尾根の反対側にあるザルツブルク州ポンガウのグロースアール渓谷で新米の若き森林官として着任しました」 その本の中のポンガウに今私はいるんだ、と思うとテンションが上がって夢心地の気分になりました。何とグロースアール渓谷には2016年にここに来た時に行っていたんですよねえ。その素晴らしい自然に何度も感嘆のため息をついた場所でした。その人はこんな滝の傍に座って、渓流の流れの中に素晴らしいオーケストラの調べを聞くことが出来ると話しています。すごい発見です!! 私はそこから小型の石をお土産に持って帰りました。その石の置いてある小さな池の横で生まれたばかりの幼魚を見ていると時間の経つのを忘れます。 2011年の秋にポンガウに来た時は、此処からキッツビューエルにも日帰り遠征したのですが、私の想いはひたすらにそこから南西の山の彼方にある「ヒンタービヒル」に馳せていたのでした。まさかその8年後にその憧れの村に行けるとは思ってもみませんでしたからね。その記事もお土産を付けてこのブログに持ってきますからね。 さて、現実に戻りましょう。 ホテルのフロントにはすでに顔馴染みのアレクサンドラさんが迎えてくれました。今は交代でオーナーの長男さんもフロントに座っています。 彼に最後に会った時は少年の感じが抜けていませんでしたが、今は立派な青年になっています。写真は当時のオーナーのご家族です。可愛らしい双子の兄妹も高校生になりました。 私達は今回もどうせ移動ばかりするからとベランダ無しの部屋を頼みましたが、なんとそこには常連さん用に歓迎の赤ワインが用意してありました。 私はお酒が飲めないのが残念です。部屋の窓からの景色も文句無しですよ。 着くと直ぐにオーストリアでJause(ヤオゼ)と呼ばれる小腹を満たせる時間になっていました。日本では3時のおやつに当たります。何時も新鮮なサラダや軽食の他に小さなケーキなども並んでいます。コーヒーやお茶は飲み放題です。しかしここで食べすぎると夕食が食べられなくなりますからね。このホテルでは贅沢な朝食と更に贅沢な夕食の他にこのヤオゼも入った一括料金になっています。・・・・太ること間違いなし。 この日も暑く、私達はクラーゲンフルトからやって来て疲れていましたがプップクンはサウナとプールを楽しんでいましたが私は静かに読書です。 さて、品よく飾られたダイニングルームでお待ちかねの夕食の時間。ビュッフェテーブルには美味しそうなオードブルがこれ見よがしに並びます。 さて、もうずいぶん持っていかれたものがありますが、人気の器はどれでしょう。 手前左から、ポンガウ産のハム、コケモモ添えのローストビーフ、サケの燻製、羊チーズのプラリネ、春巻き。その後ろ左から、トマト・モッツァレラ、エビの天ぷら、ザリガニのマリネ,鱒の燻製、ベーコン巻き山羊チーズ。うわ~、どれにしよう‼ これを皆食べたらメインの食事が出来なくなります。これは2011年で失敗した経験がありました。そこでサラダもオードブルも控えめにします。サケと鱒の燻製で手を打ちました。 次はスープです。トマトスープでしたが、こってりしているので半分にしてもらいました。 それでももう、お腹が膨らんできています。でも美味しいのですよね~。 次はメインのお料理ですが、私はお魚、プップクンはお肉です。 もし私が家で作るとしたらプップクンの満腹感を優先して、ここにサラダも付け合わせも一辺にドバっと乗せた一皿料理になるのですよ。でも、私はこういった上品な盛り付けの方が幸せ感に満たされます。お口直しのデザートも素敵。 お腹いっぱいなのにいつまでも食べていたい味でした。他のテーブルではワインが運ばれたり、ビュッフェのチーズをお皿に乗せて持ってきたりでおしゃべりが弾んでいます。でも私はお酒が飲めないし、プップクンは歩きたい方なので夜の散歩に出かけました。 それにしてもどうしてこの地方はこんなに豊かに花が咲くのでしょう。いつも不思議に思います。 2023年9月5日、火曜日 翌日はゲオルクさんから教わった修道院に行ってきました。私達のホテルからザルツァッハ川を隔てた正面にある村です。 「君達の行くアルペンドルフなら私も知っています。そこに行くのなら君達は標高1500mの正面にあるベツレヘムの尼層庵(正確には「聖母の被昇天の修道女たち」)を訪れるべきです。下部にある古い部分は小規模ですが 新しい施設 (上院) は少し高い場所にあって幾つかの簡易小屋があります。それについて私はテレビで長い報道番組をやりました。かつて肺疾患を患った子供たちが回復のためにそこに通っていたことから子供たちの牧草地と呼ばれています。尼僧たちは建物を改修したその後、木造建築物を増築しました。修道院はハリウッドの映画村に少し似ています。修道院の下部の礼拝堂は一般に公開されていますが、上部は部外者は特定の条件下でしか領域に入れません。 ホーホケーニッヒ山は上から見ると美しく見えます」と言う事でこの非常に細い道を進みます。 歩いても良かったのですが、歩くとうなじがキリキリと痛んできてしまうために車を走らせてもらいました。こんな道は40年前だったら鼻歌交じりでスキップしてましたよ。 💕 お詫び:コメントを入れる時、何度も数字の打ち直しを要求されるのですが、スパム予防の為だと思います。貴方の失敗ではないのでどうぞお気を悪くなさいませんように。それでもコメントをくださる方には心から感謝したします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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