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雑筆の部屋♡♡此処に青春の灯あり

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2024.08.30
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カテゴリ:私の猫たち


目下寝たきり老…の介護で時間を費やしています。

毎朝耳に食欲を増進させる軟膏を塗り、二時間ごとに注射器で小さじ2杯のかゆ状の食事を口に入れてやり、汚れた口の周りを拭いてやり、昼間はテラスに寝床を用意して大好きな日光に当ててやっています。
まだ18年ですが、人間で言ったら88歳になっています。
そう、​​クッキーが虹の橋の国に行ってしまった(←クリック)​後、従兄のダスティーと一緒に18年前に我が家にやって来たエミリーです。


当時の二匹は家中の危険な場所を飛び回ったり、考えも及ばない場所にかくれんぼしていたりで私達をハラハラさせました。






来て間もないころのある日、ダスティーが3階の踊り場でけたたましく鳴くので、何事かと見に行くとその仔猫はすでに屋根裏部屋の窓の桟に飛び乗っていました。その窓の外を覗くと、エミリーが瓦を登って部屋に戻ろうとしていました。けれど前足が滑ってはその度に雨どいの所でかろうじて下に落ちないでいます。もうびっくりしました。
ダスティーは私達の横で落ち着きなく益々大きな鳴き声を出しています。屋根は急勾配で、私達にも届かない場所にいるエミリーには焦りました。けれどプップクンの超長いサウナタオルが頭に閃いて、ようやくエミリーがそれにしがみついて助かることが出来ましたっけ。

何しろ不器用なダスティーと違って、エミリーはお転婆で蝶々やトンボなども捕まえてきました。お隣さんの庭の菩提樹の木に登って枝から屋根に飛び移ったり、細い生垣の上で寝ていたりもしました。

2匹とも住所と名前の付いた首輪を何度失くして戻って来たかわかりません。
最近では余り庭の外に出なくなっているので首輪は付けなくても良くなっています。
うちの猫達はある時期のクッキーを別にして、夕方にはみんな必ず家に戻って来ました。何があっても夜は決して表に出さないことにしています。

どちらも温和な猫でクッキーと同じ様にまるでぬいぐるみのようです。たった一度、エミリーがものすごくけたたましく鳴いた事がありました。それは彼女が表にいた時、急に土砂降りの大雨になって、庭がどこも水浸しになった時の事でした。エミリーが戻ってこないので心配になり、傘をさして名前を呼びながら表に出ました。するとお隣さんとの境からエミリーのか細い鳴き声が聞こえました。けれど姿が見えません。呼ぶとミャァ~とだけ小さく聞こえます。いくら探しても鳴き声ばかりで姿が見えないので何度も名前を呼びました。すると、突然
ひきつったような鋭いミャァ!!が発せられて、エミリーの小さな頭が積み上げられた薪の陰からひょこんと現れました。「ちゃんと返事をしているのに何で迎えに来ないのよ!」とでもいうような、まるで腹を立ててヒスを起したような鳴き声でした。その彼女の前には降る雨で水しぶきを上げる大きな水溜まりがありました。私はサンダルだったのでその水溜まりに足を突っ込んでエミリーを救いあげましたが、彼女もこちらに来るには自分の前足を濡らしました。濡れた前足のお陰で私の肩はびしょびしょ。そして耳元では大きな心地よいゴロゴロが鳴りやみませんでした。
ダスティーは食べこぼしはそのままですが、エミリーは床の上に落ちたどんな小さな餌も綺麗に片づけてくれました。
2匹ともとてもお行儀が良くて餌はもらえるまで餌場の前に座っていつまでも大人しく待っていました。

私はそれを見て、お腹が空いたんだな、と判る始末です。
2匹とも少食で、餌の好みはダスティーはお肉で、エミリーはお魚の方が好きです。エミリーは海苔も食べるのでびっくりしました。YouTubeでガツガツ食べて太った猫の動画などを見ると羨ましくなります。うちの猫達は何しろ沢山食べてくれない。残った餌は池の魚とカササギのグラッツィーのご飯になっています。

このグラッツィーと言う名前はグラッツェ(はげ)から付けました。本当に頭の後ろが剥げているのです。このカササギは今のエミリーよりもたくさん食べています。
祖母の言葉を思い出しました。
猫は良く寝るからネコ、虫を捕るのはムコ、蛇を捕るのはヘコ、鳥を捕るのはトコなのですって。
と言う事で、お日様の大好きなネコのエミリーはお天気の良い日は真っ先に庭に出て日の当たる場所でひっくり返っているのが通常になっているのでした。



すっかり気を許したこの格好はテラスと芝生の上でだけ見せていますが、さすが猛暑の日は生垣の木陰で寝そべりました。
今年も暑い日が続きましたが、その日もテラスのドアが開くとエミリーは直ぐに日の当たる場所に座りました。ダスティーはエミリーと違ってベッドの掛布団の下に潜るのが日常になっていてお腹が空くとキッチンにカリカリを食べに来ます。ところがエミリーは餌も食べずに座った場所から少しも動かないのです。たまに池に水を飲みにふらふらと立ち上がりました。夕方になってからようやく家の中に戻って来ましたが、水を飲んだだけで2階の客間に姿を消しました。丁度ゲオルクさんからメールが入っていたのでエミリーの事を書くと、自分も老いた猫の面倒を看たことがあったので気掛かりでしょうが、この暑さのせいもあるかと思います、と慰めの言葉が戻って来ました。猫を飼う私の友人達からもお見舞いの言葉が入って来ました。
猫の18年はやはり覚悟の歳なのでしょうか。
エミリーは翌日は池の側に寝そべって昨日と同じ態度を繰り返しました。いくらエミリーの少食に慣れていたとは言え、これにはさすがに不信感を抱きました。大好きなマグロを見せても食べようとしません。サケもダメ。鶏肉もダメ。持ち上げると体は非常に軽くなっていました。多分人間の老人のように食事量の低下と消化吸収機能の低下が始まっていたのかもしれません。​​
このように鼻を地面に付ける格好で寝そべるエミリーは今まで見たことがありませんでした。

飼い猫としてペペは16年、ミミは11年、ナヌは12年・・・・猫の平均寿命は16年から18年の間と聞いています。でもクッキーは20年生きてくれたのでエミリーもダスティーも同じバーマンで18年ならまだ大丈夫だと思っていました。ところがエミリーの体調があまりにも突然崩れてしまったので信じられないでいます。
犬猫病院では回復の為に点滴を打ってもらい、抗生物質の錠剤をもらって、昨日は最後の一粒を与えました。
よろよろしながらも表に出たがるので、テラスの日陰に寝かせています。

無理にでも食べさせるために、好きなキャットフードのチュールを注射器で口の中に流し込んでいます。体に合わない餌を与えると舌で押し出すか、吐いたり下痢をしてしまうので獣医がくれた缶詰はグラッツィ―にあげました。
どんなにぐったりしていても、表では池の方向に水を飲みに行こうとよろよろ立ち上がり、力尽きて直ぐにへたばりますが、放尿の時は頑張って芝生まで行きつきました。

昼はなるたけ気を付けていますが、夜はトイレの前まで頑張って行くらしく、翌朝は床の大掃除とエミリーを洗ってドライヤーで乾かし毛並みを整える羽目になります。

でもまだ生きてくれているので、全力を尽くして世話をし続けます。
これから夕食の支度ですが、その前にエミリーにチュールを飲ませなくては!!
それでも今日はエミリーが寝ている間にプラムのケーキを焼きました。


夕食を作っている最中もエミリーは芝生の上にいました。ほんの少しチュールも飲んでくれ、驚いた事によろよろしながら自分のお気に入りの場所に位置を変えて座っていました。池の側に、物置小屋の側に、生垣の横に、そして元気の良かった頃のように夕方には家に戻ろうとしてドアの前でダウンしました。
彼女が落ち着いて休めるように、ネコ用の水とトイレがあるキッチンの隅にクッションを置いてエミリーを横たわらせました。

すると突然呼吸の回数が少なくなり、手足がまるで夢の中で走っているかのような滑らかな動きをしていましたが、それがゆっくり止むとだんだん息が細くなって、
ほんのかすかに上下に動いていたお腹の動きがふっと止まりました。
うそでしょ・・・・・。信じられなくてまだ暖かく柔らかい体をなぜながら、何度もエミリーの名を呼びました。

​​​2024年8月29日午後6時50分、エミリーは虹の橋の国に向いました。


有難う、エミリー、18年間も私達と共に過ごす幸せな時をもたらせてくれました。



お前は去って行ったのではなく、沢山の思い出と共に私の心の中に戻って来ました。



2024年9月1日 日曜日
エミリーのいなくなってしまった夜、私が見た夢は到底首をかしげずにいられないものでした。
:そこではボサボサのままの髪をした私が二人のウィーン少年合唱団ファン友達とマンフレット・キリアンの家を訪ねるのです。3人とも少女とは言えない年齢でお互い初対面の様でした。初対面とは言え一人はekさんでもう一人は…コさんと言うネット上だけでの知り合いでした。ドアを開けてくれたキリアン君は18歳ぐらいになっていたでしょうか。私達は歓迎され、テラスの窓際の小さな白い丸テーブルに座ってコーヒーとケーキでもてなされました。同時に隣の部屋ではホームパーティーが行われるらしく、彼の友人らしいティーンが続々とやって来て、なかには私達に握手を求めてくる少年達もいました。彼らの大きな長いテーブルには白い紙皿が並べてあり、そこにはソーセージやサラダが乗っていましたが、少年達は私達に席をこちらに移すように言います。でも私達の紙皿は無いのでした。二人のファンは緊張し、私はキリアン君と何を話してよいか分からず、皆が騒いでいる最中に私達用の食べ物が無いなら買い物をしようと3人で家を抜け出しますが、雨上がりで青いレインジャケットを着たキリアン君が私達を見送りに傍にいるのでした。買い物の後、私達はまた彼らの所に戻るつもりでしたが、彼は先に行ってしまい、見ると道に出来た水溜まりに腰まで浸かっていたのです。それがわざとらしく目に映るのでした。私達は彼を後にして先に行くのですが、振り向くと彼を見失っており、結局お土産屋の並ぶ道に出ました。二人のファンはぶら下がっている手製の人形に感嘆しますが私は中国製だから買うのはやめておけと忠告します。隣のお店でも見る前から中国製だから何も買うな、と私は念を押しますが、「私達は日本人だ」と言う店主の日本語が聞こえ、ここにあるのは中国製の土産物ではないと言われました。ところがお土産品はモンゴルのものでした。日本人だという店主はモンゴル人で私達には訳が分からなくなって大笑いしますが、これでキリアン君に話す話題が出来たと3人で喜んだところで目が覚めました。
そんな夜に見るとは何とも不謹慎な夢だったのですが、これはエミリーからの元気付けのプレゼントだったのかもしれません。
今は残ったダスティ―を大切にしなくては・・・・・。​​

Katzenhimmel: Die Regenbogenbrücke der Katze | TiereWissen ゲオルクさんから猫の虹の橋のイラストが届いて、エミリーやライニーさんやエリ子さんの渡って行った虹の橋の事を考えずにいられなくなっていたら、今日こんな素敵な動画にぶつかりました。
             
これには心が癒され、ほろりとせずにいられませんでした。


2024年9月5日 木曜日
エミリーがいなくなって気を紛らわすためにPCのCastl Craftと言う無料ゲームに没頭するようになりました。ところがですよ、思い直してみたらエミリーの食欲がなくなって来た頃、ダスティーも個体の餌はあまり食べなくなっていました。ダスティーは耄碌してしまっているようで、ベッドの掛布団の下で寝ている以外、しょっちゅう奇妙な鳴き声を出してはうろうろしています。そしてホンのたまにコロコロしたウ○チを床に落としていたのです。​別に大した事ではなかったのであまり気に留めていませんでした。
そしてエミリーが去ってから(違う言葉で言えば、私達の胸の中に戻って来てから)チュールを1日に3本ぐらいしか食べてくれなくなりました。気が付くともう5日も猫のトイレに大便がありませんでした。
と言う事でプップクンがダスティーを獣医に見せに行くと2時間以上も掛かって戻ってきたのです。

説明を聞くとダスティーはひどい便秘になっていて、点滴で腸内を空にしたと言う事でした。​
​私も便秘症なので便秘になって5日目にもなっていたらダスティーもかなり苦しかったのだと思います。​
戻ってからしばらくすると、落ち着かなく鳴きながらテラスに出たり部屋に戻ったりし始めました。そのうちに​庭に出ると急に尻尾を立てて、腸内に残っていたらしいチュールの便が出るわ、出るわ。いやぁ~、さすがにすっきりしたのではないでしょうか。プップクンはホースでそれを芝生に拡散していました。そのままにしておけばグラッツィーが食べに来たかもね。
と言う事でベタベタする整腸剤を毎日3回、5㎜づつ注射器で無理に飲ませていますが、食欲はようやく少し戻って、今日は健康そうな小さなのが猫のトイレにしてありました。
変な声で鳴くのは止みませんが、何となく気分が良くなった様子で、私もまたしばらくはゲームに時間を取られそうです。








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Last updated  2024.09.05 19:49:36
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ryo@ Re:【117】アッチャ~、チロルじゃなかったんじゃぁ。(10/17) ponko様 ようやくおじゃまできるようにな…
maa@ Re:【117】アッチャ~、チロルじゃなかったんじゃぁ。(10/17) ponnkoさま ザルツブルク寄りのチロル旅…
ponko310@ Re[1]:【117】アッチャ~、チロルじゃなかったんじゃぁ。(10/17) Yuichannさんへ ようこそいらっしゃい。 …
Yuichann@ Re:【117】アッチャ~、チロルじゃなかったんじゃぁ。(10/17) ponkoさんへ お邪魔させていただきます。 …
ponko310@ Re[1]:【116】ベルリンの壁の思い出(10/03) maaさんへ 此処におしゃべりに来てくれて…
maa@ Re:【116】ベルリンの壁の思い出(10/03) ponkoさま 今年の記念祭が開催されるシュ…
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ryo@ Re:【115】横浜ノスタルジー(09/16) Ponko様 虹の橋を渡ったエミリーちゃんへ…

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