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カテゴリ:考察
ちびまる子ちゃん観たって方、かなり多いですね。
さくらももこさんの本って面白そうなんですが、いっぱいありすぎてどれから手をつけたらいいかわからないまま早幾年。 これを機会に本屋さんで物色してみようと思います。 こどものお話って、なんであんなに心揺り動くのだろうかってことを考えてみた。 たぶん、やわらかい部分がむき出しになってるからじゃないかなーと。 この「やわらかい部分」ってのはきっと誰もが持っていて、成長していくにつれて、薄皮が積み重なって積み重なって、覆われるようにガードされていくのではないかと。 むき出しのままだと傷つくし触られると痛いしで、とても立ってられないから。 その薄皮は、自分の置かれた環境や立場や出逢ってきた人々や選んできた道や受けてきた傷の深さやなんやかんやで、厚みとか質感とか枚数とかが違うのでしょう。 で、一番内側でガードされているやわらかい部分っていうのは、実は幼い頃からずっと変わらないままそこにあって、でも世間で晒している自分ってのは、自覚があるにしろ無いにしろ、ガードされてる自分なわけで。 「やわらかきもの」は、そんなガードを簡単に潜り抜けてきて、直接触れてきやがる。 鎧兜を身に纏い、切れ味鋭い刀を持ち、幾千の部下と難攻不落の城壁に守られ、天守閣に篭城する一国の将の間合いにだって、難なく入ってくる。 「やわらかきもの」と言っても、単に透明できらきらしてるのではなくて、ある部分は純粋無垢な白であったり、またある部分は純粋無垢な黒であったり・・・要はむき出し状態。 直接触れられると痛いかと思いきや、相手もやわらかいので、体温が通い合うような感覚で「ぷるん」と震えるわけですか・・・ね。 自分のガードを崩されるのが恐ろしいか。心地良いか。 触れた、触れられた箇所によって感じ方も違うのかもしれません。 こどもだってやっぱ薄皮に身を包まれてるけど、それが薄いので、中のコアが透けて見え易い。 で、それが見えた瞬間に、もうね、ぷるんとやられてる。 そんな感じ。 僕の好きな作家さん、村上龍さんの最新刊『盾(SHIELD)』にもひとつのヒントがあると思います。 まだ手にしてないので無責任なこと言えませんけれども。 あと、松本大洋さんの『GOGOモンスター』って漫画でも同じようなことを感じました。 岩井俊二監督の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 』って作品では、 「うおお、初恋してぇ!」っていう無茶な感覚に苛まれました。 またしてもとりとめのない長文になってしまいましたが。長すぎてすみません。 こうやって文章にする作業を経て、自分なりに確認してみた。 改めて考えるようなことではないのかもしれませんが、「なんとなく」だった部分をはっきりさせるのに、文章化ってのは良い手段ですね。 イラストは、薄皮に包まれた「たまねぎくん」。 しがない独り言につきあってくださいまして、ありがとうございます。 【古賀拓也】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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