広議興論:鳥取砂丘の雑草ボランティアによる保全活動
【緊急】鳥取砂丘、3千人で除草作業へ「助けて!草を抜いても抜いても草生えて、大草原になってるの!」鳥取市にある国立公園である「鳥取砂丘」は、緑が一切ない砂漠のイメージが一般的ですが、実は草原が広がっています。外来種の雑草などにより、本来の砂丘の景観を取り戻すために、県と市は対策に取り組んできました。・・・・鳥取市にある国立公園である「鳥取砂丘」は、緑が一切ない砂漠のイメージが一般的ですが、実は草原が広がっています。外来種の雑草などにより、本来の砂丘の景観を取り戻すために、県と市は対策に取り組んできました。県と市は、市民や観光客らのボランティアによる除草活動を再び活発化させることを今年の目標としています。新型コロナウイルスの影響で参加呼びかけが控えられていたため、アフターコロナ時に参加しやすい環境を整えるとともに、PRの強化を行っています。目標は約3,000人の参加であり、砂丘の再生を目指しています。鳥取砂丘レンジャーの玉野俊雅さんは、このボランティア除草活動について、「鳥取砂丘は県民の財産であり、景観を守り、次世代に引き継ぐための取り組み」と説明しています。この取り組みの精神は、2021年に施行された「日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例」でも反映されています。引用サイト:matomame こちら ・・・・・【草原広がる】外来種に侵食される鳥取砂丘…除草作戦へ3千人出動めざす県や市はここ数年、新型コロナウイルス禍で除草への参加呼びかけを控えていたが、「アフターコロナで参加しやすい環境が整った」としてPRを強化。約3千人の参加を目標に砂丘の再生を目指す。引用サイト:こちら。・・・・【論考】鳥取砂丘の緑化問題 保護と新たな観光のあり方を2023年10月12日 日本海新聞国立公園・鳥取砂丘で外来植物の浸食による緑化問題が深刻になっている。美しい砂丘を守ろうと雑草ボランティアによる保全活動が行われてきたが、コロナ禍でボランティアが激減。これにこの夏の台風による大雨や猛暑で雑草が繁殖し、追い打ちをかけた。このままでは「美しい砂丘が台無しになる」と関係者は危機感を募らせている。 鳥取砂丘は南北2・4キロ、東西16キロの海岸砂丘。戦後は国や県、地元挙げて砂や風の被害を防ぐため造林が進められ、砂丘地の農業開発にも力が入れられた。 その一方で貴重な文化財として国の文化財指定に向けた運動が持ち上がった。当時の鳥取大の生駒義博氏や民芸運動で知られる吉田璋也氏らが1954(昭和29)年「鳥取文化財協会」を立ち上げ、文部省などに直接強く働きかけた。その熱意が実り翌年、国の天然記念物に指定された。 70年代初めには再び、砂丘の保護を巡る新たな問題が。戦後植林された防砂林が砂の移動を止めると伐木問題が起こり、論議が二分される中で一部を伐採し、天然記念物の区域として追加された。 鳥取砂丘は文化財保護と農地利用や観光活用と常に論議が繰り返されてきた。10年ほど前からは帰化植物を退治するボランティアによる保全活動も続けられている。砂丘は国立公園内のため除草剤や機械は使えず人海戦術が頼り。だが、多い年には8千人に上ったボランティアもコロナ禍で2千人程度まで減少した。 特にこの夏の記録的な猛暑や大雨で雑草が繁殖。オアシスやスリバチなどの通称・三角地帯といわれる特別保護区の周辺でも池のような水たまりができ、雑草が生い茂り、草原化が目立つ。関係者によると緑化は約2割に及んでおり「このままだと砂丘がなくなる」と危機感が強い。 長年、砂丘の姿を見てきた自然に親しむ会会長の清末忠人さんは「観光客が立ち入ることによって帰化植物の種が運ばれ、緑化が進む一因になっている」と指摘。コロナも収まりボランティアによる保全活動も再開された。清末さんは「地道な運動を続けながら原点に返り、砂丘の成り立ちや本来の素晴らしさをもっと体感してもらうべきだ」と提案する。 砂丘特有の珍しい動・植物に目を向けたり、早朝の風紋や砂廉、夜の星空や日本海の漁(いさ)り火、冬の一面銀世界。多鯰ケ池越しに望む白砂青松…。長年の歳月と共に姿を変えてきた砂丘は今も生き続けている。砂丘の保護にかけてきた先人たちの思いを振り返り、山陰ジオパークの中心をなす環境・教育の場としてのあり方をもう一度みんなで考えてみたい。(論説委員・寺谷 寛)鳥取砂丘未来会議ボランティアによる除草鳥取砂丘では1970年頃から砂丘に本来生えていない外来植物が目立つようになり、砂の移動が減少して美しい風紋や砂簾が見られにくくなったり、砂丘本来の美しい景観を損ねたりするなど、砂丘の草原化が深刻な問題になりはじめました。平成3年頃には、砂丘の半分近くが雑草などで緑に覆われるまでになりました。 鳥取砂丘未来会議では、県民の皆様と一緒になって美しい鳥取砂丘を取り戻すため、平成6年から本格的に除草活動を開始し、平成16年度からはボランティアによる除草も始まり、多くの県民の皆様に参加していただいています。 平成22年度からは、夏季ボランティア除草に加え、団体による除草を通年で実施し、観光客による除草体験も始めました。また、平成26年度から夕方6時から開始する夕方除草を実施しています。引用サイト:こちら鳥取砂丘グランドデザイン策定 こちら鳥取砂丘再生会議 グランドデザイン鳥取砂丘の残していきたい姿◇砂丘特有の風紋、起伏やスリバチ地形が維持され、自然のサイクルによる「砂の動く生きている砂丘」・砂のボリューム感、広がり、高低差。いずれをとっても他に例を見ないスケールの砂丘地形を呈しています。・国内に多数存在する海岸砂丘の中で最も広大な砂丘景観が残り、スリバチと呼ばれる大小の凹地地形が発達。・風と砂が織りなす風紋、砂簾を形成。・砂丘本来の姿を残しつつ、まるで生き物のように風が吹けば砂が移動し、決して固定化せず、同じ表情を見せない砂丘。・その厳しい自然環境の中で砂丘に適応した砂丘植物や動物も生育、棲息しています引用サイト:こちら鳥取砂丘の大規模な除草は環境保護?環境破壊? 鳥取砂丘に興味がなく価値を見いだせない人にとっては、大規模な除草は「人が住んでない草原地帯をむやみに破壊して砂地化する行為」で自然破壊、景観悪化である。鳥取砂丘に価値を見出している人にとっては「砂丘はかけがえのない財産」であり、草原化は景観悪化と定義され、もともとあった砂丘を復元して保護することが優先される。ただこれだけは言えます。善悪というのは人間が決めたルールであり、自然界には存在しない。それは時代で変わるし、国や地域によっても違う。鳥取にとって、砂丘は価値ある財産であり、貴重な砂丘を保護することは大切なこと。鳥取砂丘は鳥取県にあり、これは鳥取県が決めたルール。引用サイト:環境めぐり こちら日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例この条例は、鳥取砂丘をみんなで守り、利用し、未来に引き継いでいくため、鳥取砂丘の保全と再生に向けた取り組みや利用者が守るべきルールを定めたものです。ルールを守って、美しい鳥取砂丘となるよう皆様のご協力をお願いします。 条例では以下のことが禁止されていますア 落書き(文字、図形又は記号(それを内包できる最小の長方形又は円の面積が10平方メートルを超えるものに限る。)を鳥取砂丘の地面に表示すること)イ ゴルフボールの打ち放し、ロケット花火の発射等(他人の身体又は財産に害を及ぼすおそれのある方法)ウ ゴミのポイ捨て(缶、瓶その他の容器、たばこの吸い殻、チューインガムのかみかす、紙くず等)、動物のふんの投棄エ 砂丘海浜での遊泳…その他鳥取砂丘で安心、安全に過ごしていただくための規定を設けています。引用サイト:こちら関連日記:2023.07.29 こちらボランティア以外による除草活動の実態平成29年度資料保全・再生に関する事業 20,619千円(12,703千円)機械除草 17.9ha トラクタ耕転等人力除草 88.0ha 委託・ボランテイア除草 H28実績参考サイト:こちら令和2年度資料保全・再生に関する事業 20,619千円(12,703千円)機械除草 15.4ha トラクタ耕転等人力除草 88.9ha 委託・ボランテイア除草 R1実績参考サイト:こちらアダプト・プログラム Wikipedia情報 こちら神山町・まちの手入れ こちら鳥取県内アダプト・プログラム事例 こちらちょっと寄り道:新聞切り抜き日本海新聞 2023.11.02新聞切り抜き:ボランティア戻る2023.11.20 日本海新聞追記日本海新聞 2024.07.29