言葉の森:テロワール
テロワール(terroir)とは、もともとは「土地」を意味するフランス語terreから派生した言葉で、ワイン、コーヒー、茶などの品種における、生育地の地理、地勢、気候による特徴を指す語である。同じ地域の農地は土壌、気候、地形、農業技術が共通するため、作物にその土地特有の性格を与える。急勾配を土壌改良した事、モーゼル川近くにある影響が、このドイツワインのテロワールであるカナリア諸島ランサローテ島の火山礫で覆われた表土で育てられるワイン用マルヴァジア葡萄。低い半円の壁は常に吹く乾いた風から葡萄を守るためのもの引用サイト:Wikipedia情報 こちらワインの味を決める重要な要素「テロワール」とは?ワインの世界では「テロワールTerroir」というフランス語がよく聞かれます。この言葉を辞書でひくと「風土の、土地の個性の」と記されていますが、もっと身近な言葉でいえば「ブドウ樹をとりまく環境すべて」ということができるでしょう。その中には気候タイプ(年間を通じて乾いているのか、雨が多いのか等)もあれば、土壌の個性(砂利質土壌もしくは肥沃な土壌なのか等)、地形の特徴(斜面なのか平地なのか等)ということがあげられます。・・・・フランスを筆頭としたヨーロッパの国々では、このテロワールがワインの味わいに大きな違いをもたらしているという考えが古くから根付いています。そのためヨーロッパのほとんどの国では、ワインの法律は土地をキーとして組み立てられており、たいていは産地名がワインの名前になっています。このような思想を「Vin de Terroir」とよびます。究極のテロワールワインブルゴーニュ地方究極のテロワールワインの代表選手といえば、フランスのブルゴーニュではないでしょうか。ブルゴーニュはパリから南東方向に行った全長300㎞の縦長の地方で、全体としては大陸性気候と呼ばれ夏と冬のアップダウンのはっきりとした気候タイプで、主に栽培されている黒ブドウ品種はピノ・ノワールです。このブルゴーニュでは気候も品種も全く同じなのに、隣り合う畑同士で全く異なるワインになるという現象をよく見かけます。例えばAの畑から造られるピノ・ノワールは力強くスパイシー、隣のBの畑のものはきゃしゃで繊細といった具合です。このようなことが起きる一つの原因に土壌の複雑性があげられます。ブルゴーニュの土壌はパッチワーク状ともいわれ、まるで布がつぎはぎされたように、隣り合う畑でもまったく異なる土壌で形成されており、それが味わいに大きな影響を与えていると考えられているのです。加えて歴史的背景が、畑単位でのテロワールの個性浮き彫りとする原因になりました。中世に修道士たちが神に捧げるワインとして、テロワールを丁寧に観察し当時から「良い畑」「最上級の畑」という区切りを設けており、それがのちにプルミエ・クリュ、グラン・クリュとして法律で認められたからです。引用サイト:こちらワインの味に表れる造り手の人間性参考サイト:こちらワインの区分方法Decanter誌の場合では、エントリーされたワインは以下のようなルールに基づいて区分されていたようです。”Wines are organised for tasting by country, region, colour, grape, style, vintage and price”(ワインはテイスティングのため、国、地域、色、ぶどう品種、スタイル、ヴィンテージそして価格帯に基づいて準備された)参考サイト:こちら