あやや これまでの10倍~1,000倍のスピードで進むアメリカ中西部の土壌浸食
マサチューセッツ大学の研究チームが発表した論文によると、近代農業が始まる前と比較して、米中西部における土壌浸食が10~1,000倍の速さで進んでいるそうです。最大1,000倍! また、近代農業開始以前は、アメリカ農務省(USDA)が定める現在の容認基準よりも、はるかに浸食が少なかったことがこの研究で判明しています。2020年初めにLarsen氏が発表した別の研究結果によると、過去160年間で中西部は年平均2mmの土壌を失ったそうです。これはUSDAの許容範囲の2倍にあたります。中西部は他の地域よりも自然浸食の速度は遅いのに、農業による浸食が大幅に加速しているとのこと。でも、もしも農業による浸食を長期的にスローダウンさせる農法を見つけられれば、肥厚した有機成分の多い豊かな土壌を保つことができるそうです。一般的に、土壌の浸食を防ぐための方法として、主作物の休閑期に収穫を目的としない有機作物で地表が覆われるように茂らせる「被覆作物(カバークロップ)」と、作付けや収穫の際にできる限り土壌を耕さずに栄養分を地中に閉じ込める「不耕起栽培」のふたつが見られるようになってきました。引用サイト:こちら