DJ用CDプレイヤーの便利な機能 ~スクラッチ機能について(2)~
それでは前回ご紹介いたしましたスクラッチ機能があるCDJについて順番に見ていきましょう。まずは、こちらから「高品位なスクラッチは望めないが、スクラッチ音が出せるCDJ」この種類のCDJはとりあえずスクラッチ音が出せますが、ターンテーブル上でのレコードを扱うようなスクラッチは難しいです。ベビースクラッチぐらいならできますが、ドラムスクラッチは難しいと思います。スクラッチするときはジョグダイヤルがスクラッチモードになっている必要があります。これを押さないとジョグダイヤルはテンポの微調整を行うモードのままです。■Vestax CDX-05(Black、WHITE)、CDR-07これらのCDJのジョグダイヤルは少し押し込まないとスクラッチができないようになっています。上の画像わかりますか?右の写真だけすこしジョグダイヤルが下がっています。通常スクラッチする場合は結果的に手で押し込んでいるので問題ありませんが、よくレゲエのミックスなどでよく使われるバックスピンという、レコードを強制的に逆回転させて、手を離し、回転の惰性でできる音を出す手法がありますが、(言葉であらわすと堅苦しい(笑))これらのCDJでレコードと同じようにバックスピンをすると、ジョグダイヤルを離した瞬間、通常の再生を始めます。裏技的には一時停止にした状態ですと、ジョグダイヤルを押し込まなくても回しただけでスクラッチができるので、バックスピンができます。しかしこれはあまり実用的ではないですね。また、TT-M1というコントローラーを使用することによって、スクラッチもバックスピンも完璧にできるのですが、それはまた次回に。。。■DENON DN-S1000このジョグダイヤルは特に押し込まなくてもスクラッチができ、バックスピンもできます。また、ジョグダイヤルを押し込んで止めたとき、ちゃんと曲も止まりますので、この価格帯の中では良いと思います。■DENON DN-S1000■gemini CFX-30■TASCAM CD-X1700■TASCAM CD-X1500■Pioneer CMX-3000これらのCDJはジョグダイヤルが動いている時のみ、スクラッチができます。つまりジョグダイヤルの動きを止めてしまうと、その瞬間に曲が通常の再生を始めます。いくらジョグダイヤルを押し込んでもダメです(笑)そのため、スクラッチ音を効果音的に出すような時は便利です。ジョグダイヤルが動いていればスクラッチ音がなるので、バックスピンは可能です。またTASCAM CD-X1700、CD-X1500はVestax同様、TT-M1を使用することにより本格的なスクラッチができます!■STANTON C.304今回ご紹介したCDJの中では高品位とはいきませんが、一番スクラッチができると思います。ただ,見た目のとおり、CDJ-800MK2に似ているのですが、ジョグダイヤルが重たい!スクラッチするためには通常レコードでスクラッチするときよりもかなり力を入れて行わなければならないのでご注意を!このCDJはジョグダイヤルは天板を触るとスクラッチができ、縁を触るとピッチ調整ができるのでPioneer CDJ-1000MK3、CDJ-800MK2に似ています。それではまた次回!