PQシンカ日記

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• カラダの精緻さに改めて奇跡を感じた。

  龍５０００さんのブログに触発されて、じっくりと骨単・肉単と向き合ってみた。解剖図→ゆる体操→解剖図でカラダ対話。改めて、人間の体って、こんなに複雑だったんだ！と感動。そして、ちょっと単純化しようとしすぎていたな、と反省。お茶を飲んだりトイレに行ったりする。何気ない動作一つ一つのメカニズムと体の構造の奥深さ。こりゃすごいわ、とその奇跡を改めて感じた。

  2006.03.10

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• 運転していて気付いたこと。

  運転に集中せず、ぼーっとしている時がある。集中力というか分散力というか、そういう良い状態での「ぼーっと」なら良いのだが、僕の場合は、本当に意識が散漫だ。運転に集中したくない問題中毒が底にあるのに気付いた。・もう一つ気付いたこと。後頭部下の方、頸椎１番のすぐ上辺りに意識を集中すると、数秒～長くても数十秒でぐっと物がよく見えるようになる。体の力みが取れて視界が広くなる。聴覚も鋭くなってラジオのステレオ感が増す。車から伝わる振動を鋭敏に感じるようになる。眼→脳という方向のリンクは、眼精疲労が頭痛に直結する体験があるため、中学生の頃から良く自覚していた。脳→眼という方向のリンク（付け加えるなら脳への意識集中→五感の変化）については、あまり自覚していなかったが、それに気付いた今、ちょっと試してみるだけでもかなり変化を感じられる。脳疲労が溜まって運転上危険な気がするから、あまり意識的にやっていないのだけれど。

  2006.03.08

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• トロンボーン吹奏

  今日３時間ほど楽器を吹いたのだが、腹直筋が早くも筋肉痛に。特定の筋肉が凝るのはあまり良くないのだけれど、以前と違って、カラダのどこに無駄な力が入っているかが分かるようになったので、今後徐々に改善されていくと思う。前は、これだけの時間集中して楽器を吹くと体中へとへとで、歩くのもつらかったのだが、今日は唇周りの筋肉が悲鳴を上げている以外へっちゃらだ。トロンボーンという楽器と出会ったのは、自分のカラダの奥底に眠ったものを開発していくためなのではないかと思えた。

  2006.03.08

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• 本当の自分のキャラを思い出そう。

  約１０年前。就職して数か月経った頃、「僕は今の職場では、自分を出さないことにする」と彼女（今の奥さん）に語ったことを思い出す。ひたすら「真面目なキャラになろう」と心に決めた事を思い出す。・学生時代は指揮者をやっていた事もあり、ムードメーカー的なキャラだった。あの「指揮台」という場所に立つと、いい音楽を作るためには何をしてもいい、そして何でも出来る気がした。自分が指揮する合奏では、自分の一言一句・一挙手一頭足が、音楽だけでなく、その場全体を作り上げていることを実感した。指揮者としての経験を積むと、指揮表現が上達するとともに、奏者一人ひとりへの意識の密度が濃くなってくる。そうすると、楽器を吹いている人が、どんな心理状態で、どんな体の状態で楽器を吹いているかが分かるようになってくる。数十人から発せられる膨大な情報を、自分のカラダに響かせ、それを相手に返しながら、音楽を作っていく。練習を進めていく。指揮者は辛い立場でもあったけれど、合奏が本当に上手くいった時の感激は、人生でも最上のものの一つだと思っている。指揮者を引退し、プレーヤーとして合奏に参加している時は、「元指揮者」という立場が、自分にムードメーカーになることを要求した。気まずい雰囲気が楽団員を包んだ時に、バカなことを言って和ませる。もめ事が起きているところに首を突っ込む。そして、そういう立場を楽しんでいる自分がいた。・卒業した直後、後輩の合奏を見に行ったり、他団体の演奏会を見に行ったりすると、ものすごく色々なことに気付くことができた。あのパートは団員同士の仲が上手くいっていないな、とか。音楽的にまずいのは指揮者のああいうクセ（指揮法、発言、雰囲気の作り方etc.）が影響しているな、とか。音楽的にも人間関係的にもこいつがキープレイヤーだな、こいつと上手くやれればいい音楽が出来るだろうな、とか。今は「悪い螺旋」に陥っているけれど、こうすれば「良い螺旋」に乗せられるだろう。そのために、自分だったらこうするな、とか。一緒に見に行った人なんかにこういう話をしても、あまりピンと来ていない場合が多かったのだが。専門家の先生に合奏を見てもらう時、「この先生、ちょっと練習見ただけで、なんでこんな事までお見通しなんだろう」としばしば思ったものだが、自分もそれと同じような能力を身につけた自負があった。・そんな学生生活（指揮者生活）を終えた時、自分は大きな自信を手にしていた。人生の真実を垣間見た、という感覚。この力を、職場でも活用していきたい、と思った。・そして、就職により最上級生から最下級生へと立場が変わった。社会人として、あまりにも無知で無力な自分の存在に愕然とすることになる。自分がこの職場で、指揮者時代に匹敵する能力を身につけ、ムードメーカー的な役割を担うことができるようになるまで、あと何年かかるのだろう。いや、もしかしたら数十年かかるかも知れない、と気が遠くなった。職場では、むやみに自分に厳しく接する先輩がいた。実力があっても、それを善用せず、毒を吐きまくる上司がいた。何かが違う。自分はああはなりたくない。ここには心を開ける人間はいない。かなり悩んだ。そして、危うくつぶされそうになりながらも、それらに負けないために必死に実力を磨こうと思った。誰にもつぶされたくない。叩こうとしても叩けないほど出っ張った釘になりたい。「圧倒的な実力」を身につけたい。・圧倒的な実力を傘に、周りに威張り散らす人間にだけはなりたくない、と思い続けていた。そのために、「潜在的偉人」としての自分を磨いていこうと思った。黙っていても周りから認めざるを得ないような存在。このためには、「真面目一本槍」を売りにするのが一番の近道だと思った。周りから認められるようになるまで、本当の自分は出さないようにしよう。そう思った。・４年前、今の部署に異動になってから、上司・先輩に恵まれ、思ったことを口にできるようになった。就職したとしたての頃とは雲泥の差だ。でも「真面目一本槍」を武器に「圧倒的な実力を身につける」という強い気持ちをずっと持ち続けてきた。でも今、もうそろそろいいんじゃないか、と思える。そんな風に自分を作ってバリアを張ったり、圧倒的な実力を求めて自分を追い込まなくてもいいんじゃないか。就職したての頃に思い描いた理想の自分像は、根本は変わっていない。でも、心境は大きく変化した。過去の自分と、今の自分を結びつけることが出来た。めざす姿が、より具体的になった。自分を追い込み続けなくても、理想に近づいていける自信を得た。「あとは、流れに乗っていくだけでいい。」そう自分が思うことを、許可しよう。・ああ、肩の荷をまた一つ、下ろせたなあ。

  2006.03.07

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• 自分のブログを読んで気付くこと。

  今までに自分が書いたブログを読むと、「～であるが、とりあえず書いてみようと思う」「～かもしれない」「～だと思う」等といった表現が目立つ。これらは、照れ隠しであったり、間違いへの恐れであったり、書いた文章への責任感であったりするわけだ。「こんなこと言っていいのかな」「間違ったことは書いてはいけないよな」等と、自分自身と同族グループに対して問をたてる。そのフィルタをスルーしたものが文章に落とされる。こういうココロのブレーキの存在に対して、少しずつだが自覚的になってきているから、過去の文章に違和感を覚えるのだろう。・蛇口を開けた時、赤茶けた水が出たからといって、水量を絞ったままでは、なかなか澄んだ水が出るようにならない。思い切って蛇口を解放しよう。濁った水が出尽くした後、澄んだ水がようやく出てくるだろうから。

  2006.03.07

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• ＷＢＣについて　その３

  イチローの調子が悪い。ＷＢＣに挑戦する、と発言した頃からイチローの言動に注目している。初めはまぶしく、最近はちょっと痛々しい。古畑任三郎出演に始まり、今年に入ってすっかりイメチェンしたイチロー。アメリカに渡り、さらなる進化を遂げ、圧倒的な成績を残すことで、自他共に認めるリーダーとして日本に帰ってきた。アメリカに拠点を移すなかで、日本野球界・日本人という「同族グループ」への愛が爆発したのだろう。それが行きすぎて力んでしまったのではないか。「３０年くらいの差」発言も、その力みが生んだものに思える。明らかにカラダの切れが鈍い。本人も「疲れ」を認めているようだが、責任と重圧で身を固めてしまっている気がする。アメリカラウンドまで後６日。今までに味わったことのない日の丸を背負う重圧を乗越え、調整しきれるだろうか。イチローは日本にいた時もアメリカに行ってからも「デビュー１年目」にチームに対してものすごい好影響を与えながら、２年目以降、個人の成績とチームの成績が結びつかなくなっているのが気にかかる。「勝つ流れをつくるプレー」を起こせる選手になった時、イチローは「迷惑偉人」から「真の偉人」になるんだろうな。幸か不幸か、イチローの調子が悪い事で、他の若い選手に光が当たった。彼らとの相乗効果を期待したい。

  2006.03.06

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• ＷＢＣについて　その２

  「勝つ流れをつくるプレー」というものがある。ライトの超ファインプレーは明らかに試合の流れを変えたプレーだった。こういうプレーは、何か常人の力を超えたものである気がする。「打たれそうだな」と感じる時がある。逆に、「全然打たれる気がしない」時もある。こういう感覚が最近鋭敏になってきた。勝負事は、偶然の要素ももちろんあるが、必然の要素がかなりの部分を占めるのではないだろうか。特に団体競技よりも個人競技でその傾向が強い気がする。（より単純だからかも知れないが）僕は、賭け事やゲームに弱い。親から「うちの家系は賭け事には弱いから手を出しては行かんぞ」と言われたこともあるが、確かに弱い。特に、勝つ流れが負ける流れに転じたときは、絶対に復活できないのだ。高校時代、友達とパソコンのシミュレーションゲームをやっていると、かなりの確率で僕の側に「偶発的な天災イベント」が起き、その流れで負けることがあった。僕と友人との間ではそういう偶然を「ナゾの動き」と呼んでいた。ゲームがクライマックスになってくると、そろそろナゾの動きが起きるか！？と話していると、それはやってくるのだ。実のところ、自分自身、「負けてもいいや。それで場が和むなら。」「運の悪さをネタにして人間関係を円滑に出来るな」といったメンタリティを持っていたことがその原因ではないかと思える。ゲーム上のことだが、偶然起こる不運をあえて呼び寄せて楽しんでいた感じがあるのだ。社会人になってから久しぶりにその友人とゲームをやって、僕が勝ったことがあるのだが、なんだか悪いことをしたような変な気分だった（笑）。こういう経験から、「気持ちで負けるな」というコトバは、勝負事の真理を含んでいると思えてならない。麻雀生涯無敗で、雀鬼と言われた桜井章一氏は、プロレスでもボクシングでも両者が入場してくるシーンを見るとどちらが勝つか１００発１００中で分かるそうだが、そう言うエピソードには全然違和感を感じないのだ。「負けることで場を和ませる」ことが出来るなら、それはそれで「負けるが勝ち」ではないかな、と思っていた。こういう勝ちにこだわらない姿勢は、期待して裏切られた時のショックを最小限に食い止めるための自己防衛だった気がする。ドーハの悲劇のとき、妹と試合を見ていてあまり僕が落胆していない様子を見て（僕としては十分落胆していたのだが）、「どうしてそんなに平然としてるの？」と言われたことを思い出した。なんか書きたかったことと全然違う内容になってきたので、話を元に戻すが、「勝つ流れをつくるプレー」というものを起こせる選手のＰＱの高さを、これから先の試合でウォッチしてみたいと思う。偶然「宝くじを当てる」選手もいるだろうけれど、多くは必然の流れに沿って動いているだろうから。

  2006.03.06

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• ＷＢＣについて

  前から楽しみにしていたWBCが開幕した。息子が起きている時間帯はあまりテレビを付けないようにしているのだが、WBCは別。とりあえずアジアラウンドの３試合が終わったが、とても楽しめた。日本代表、結構若いメンバーも入っているが、高校野球という一大文化のおかげか選手層が厚い気がする。ふてぶてしさというか何というか、頼もしさを感じる顔ぶれだ。中国戦、台湾戦は僕の予想以上に格の違いを見せつける展開となった。しかし、韓国戦は様子が違った。１回から試合終了まで見たのだが、やはり韓国のライトの超ファインプレーから流れが変わったことを感じた。イ・スンヨプがホームランを打つシーンなんかは、まさに「打たれそうな予感」がしていたし。倉本さんが「儒教で言う”恨”の精神」と表現されているけれど、まさにその通りで、サッカー日韓戦と共通の「日本には負けない！」という強い気持ちが感じられた。逆転ツーランを打たれた後、嫌な気分になったが、「こういう厳しい展開を経験しておくことはアメリカラウンドを前にして悪いことではないな」と思っていた。そうしたら、解説者の栗山氏とゲストの星野ＳＤとの間で次のようなやり取りがあった。栗山氏「いやー、逆転されて大変ですけれども、こういう状況にしてくれてありがとう、と言うことも出来ると思います。」とコメント。星野氏「そんな風には思えませんよ。ところで、・・・」とやんわり否定。栗山氏の発言を、無責任なポジティブ発言と捉えることも出来るが、結構共感していた自分がいた。星野ＳＤは、勝負の世界に生きる人間だから、試合中にそんな考え方を持つことは出来ないのだろうけれど。厳しい状況にも感謝！で思考停止に陥っては駄目だが、その厳しい状況を活かす発想につなげられれば良いのではないか。逆転された後、攻撃が淡泊になってしまったことを、日本代表の選手達は気付いていると思う。試合後に王監督が緊急ミーティングを開いて「負けたのがここで良かった。アメリカラウンドでは負けられない」と語ったらしいが、負け惜しみではなく、真に良い結果につながることを期待したいと思う。

  2006.03.06

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• トランペットを吹くロボット

  今日、トヨタの開発したラッパ吹きロボットを見た。愛・地球博で展示されていたもので、現在中部国際空港で公開されている。音色はともかく、高い音から低い音まで器用に音を出すなあ、と思った。でも、それだけで、感動はない。あれは、単なるプログラムだ。それ以上でもそれ以下でもない。例えば、サッカーロボットは動きがギクシャクしているが、自分で判断する能力があるため、一段上のレベルだと思う。ロボットにあれだけのことをさせるエンジニアの発想力と技術には敬意を表したい。また、これから先も、ロボット技術はどんどん進歩していくだろう。しかし、ＰＱが深まれば深まるほど、人間との本質的な溝の深さは、埋まるはずがないと感じるのではないだろうか。息子が目を丸くしていて、見に行った甲斐はあったのだが、生物が持っている能力の奇跡を再認識した一日だった。

  2006.03.05

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• 最近のカラダの様子

  手首プラプラ体操や肘クルン体操をするときに肩胛骨を微妙に動かしてその動きを手先に伝えるようにすると、手～腕の中の骨を意識しやすい。中手骨の間の筋肉がゆるんできて、手が柔らかくなった。掌が縦に割れて、パラパラ動いている。・半断食をはじめて４か月で体重が3キロくらい減ったが、体重の減少は1か月前くらいからストップしている。しかし、鏡を見たとき、ますます骨が浮き出てきた。出ていたお腹が引っ込んだこともあり、腸骨周りがやけに分化してきているのだ。そういえば、「座るのが苦手」と以前ブログに書いたが、苦手意識は随分薄らいだ。肩凝り・腰痛にならなくなったのだ。・以前は、毎日３０分～１時間くらい時間を取ってゆる体操をやっていたが、最近はあまり時間を取ってやっていない。肩凝りにならなくなったから、そこまで時間をかけなくてもいいや、という感じだ。その一方で、ちょっと体操をするだけで、短時間で効果がでる。自分のカラダと仲良くなってきているのを感じる。さらに「合気的に」付き合っていこうと思う（「合気的」って言葉的に間違ってるかも知れないけれど感覚的に）。・黒野さんが花粉症について書いておられるが、自分も去年くらいから本格的に発症した。１日に数え切れないくらい鼻をかむのだが、不思議と息苦しさは皆無だ。匂いもよく分かる。カラダの辛さからストレスをためることもあまり無く、去年よりは明らかに進歩している。・最近、あまり解剖図を見る気がせず、見ていないのだが、記憶の中にある骨格図が、体の動きをリードしてくれる回数が増えている。今日は久しぶりに見てみようかな。新たな発見がありそうだ。

  2006.03.03

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• 視力の話その２

  ディランさんがトラックバックで次のように書いてくれた。＞視覚っていい加減だと言われるし、子供と言うのは良く厳格などを見るとも言われるが、それは認識力がフリーだからなのかもしれない。＜・昨日の夜から今朝にかけて、久しぶりに頭痛がした。脳疲労が溜まっていたのだろうと思う。１０時間くらい寝た。午前中はまずまずの調子だったが、午後からはまた凄く視界が広く感じる。視覚の変動幅に対して敏感になった。「もっと良く物が見えるようになりたい（視力を上げたい）」と切実に悩んだ時期があった。でも、着実に視力は落ちていった。今、裸眼視力は0.03位だと思う。しかし、なんだかこれから先、回復に向かう気がする。今日、風呂から出て裸眼であちこちを見ていたら、意外と「見ようと思えば見える」ことに気付いたのだ。早ければ半年、遅くとも1年くらいで、0.1くらいまでは回復するのではないだろうか。この予測、あくまで感覚的なものだが、結構当たる気がしている。

  2006.03.03

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• 今日は昨日より、明らかに視力がいい。

  これまでにも何度か視界の変化についてブログに書いてきたが、今日はまたちょっと驚くほど良く見える。実は最近1か月くらい、あまり良くものが見えないなあと思っていた。良く見えなかった時期は、自分の内部に意識が向いていて、外界への意識が減少していたのかも知れない。それが、今日突然良く見えるのだ。昨日と何が違うのだろう。ものが鮮やかに、くっきりと見える。特に意識しなくても視野が広い。ぼやっと全体を見ているようで、細かいところまで見える。例えば看板を見る時、昨日は「形状、色、書いてある内容」しかキャッチできなかったのが、「素材、形のたわみ、汚れ、取付方法」等をトータルに見ている感じがする。そして、なんだかモノが「小さく」見える。あれっ世の中のモノって、こんなサイズだったっけ？と。

  2006.03.01

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• 「頑固さ」「一貫性」について

  「彼は言っていることに一貫性があり、筋が通っている。」「彼はこういう場合、こういう事を言うだろう。彼に任せておけば安心感がある」「彼は頑固だ。融通がきかない。しかしああいう人間は信頼できる」長い間、こういう人間になることにあこがれを感じて生きてきた。それは、自分の中に「これ」と信じるものがなかったため、他人が強い態度で主張してきたり、強引に事を迫ってきた時に、断ることが出来ない自分の弱さが嫌だったから。しかし、「変化する・変化し続ける」方向へポイントが切り替わり、自尊心が持てるようになってきたら、「頑固さ」や「一貫性」に対して、嫌悪感が生まれた。・自分が嫌悪感を持つ「頑固さ」「一貫性」とは何か。それは、頑固に、一貫性を重んじるあまり、自分の世界を小さくする姿勢。「これしかない」という思いこむ姿勢。自分は「一貫性」に強いあこがれを持つあまり、小さな世界にとらわれていた。自分の身の回りの人で、頑固が高じて「頑迷」になってしまっている人がいる。「ああはなりたくないものだ」といつも思っていたが、自分も同じだったな、とも思う。・しかし、頑固さや一貫性を、完全に否定しようとする姿勢は、別の新たな問題中毒を生む。「頑固さ」や「一貫性」も、別の局面では有益ではないのか。「常にあらゆることを疑う」「身体知を高めつつ、変化していく。変化を恐れない」「麻薬的運命に身を任せる」こういう姿勢は、「頑固に」「一貫性を持って」いこうと思う。・改めて自分に言い聞かせておきたい。「コトバを通じて考えよう。でも、コトバだけにとらわれるな。」圧倒的ＰＱを身につけた時、そういう自分の選択はまさに「一貫性」があり、しかも「頑迷」でない自分であり続けられるだろう。

  2006.02.27

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• 週末にかけて思ったことを、まとめ書き

  しばらくブログを書いていなかった。色々考えるところがあったので、思い出しつつ、その断片を書いておこうと思う。・水曜日。楽器の練習に出かけ、無重力感を楽しみつつ歩きながら考えた。「成長したい」「もっともっと向上したい」という想いに、捕らわれすぎているのではないか、と。ずっとアクセルべた踏みで来たけれど、ちょっとニュートラルに戻してみよう。ハンドブレーキがかかりっぱなしになってるから、これを外そう。空気抵抗受けまくりの車体だから、ちょっと変えてみよう。どの道が一番効率的かを考えすぎずに、たまには流れのままに渋滞に巻き込まれて、考え事をしてみよう。そんな風に思った。・木曜日。よその部署の課長から「あんたの所の部署の仕事が中途半端で、困っている。」と電話がかかってきた。元来、うちの部署でやるべきでない仕事を、その課長の代わりにやってあげたものだったのだが、目上と言うこともあり、初めは丁重に説明。しかし、あんまり分からず屋かつ言い方が気に障るので「何にそんなに困っておられるのか分かりません」と少し冷たく言ってみたら、「もういい」と電話をガチャン。その後、自分の直属の上司に話をして、こちらの正当性を内輪で確認しあう。あの課長は最近変だから、ほっとくしかない、と言われた。その課長とのやり取りの間、結構、頭に来ていた自分に気付く。完全に「見下し」すれば、こんな風にはならないのかな、と考えた。しかし、その考えにもちょっと違和感。家庭でも職場でも普段の人間関係に恵まれすぎていて、低次元での「怒り」を感じる機会が少ない。自分の感情を外から観察する貴重な機会だったな、と今にして思う。夜は、昇任試験の打ち上げで、職場の同期と1年ぶりくらいに飲みに行った。ここでも自分の仕事に対して批判する同期がいたが、笑って受け流していた。「すぐに分かってもらえなくてもいいじゃないか。」と思ったのだ。同期が相手と言うことで心の余裕が生まれ、ムキにならなかったのだと思う。・金曜日～土曜日。課のメンバーで泊まりがけの宴会があった。宴会で、ちょっとフランクに話をし過ぎたようで、上司は僕の変化に違和感を感じていたようだ。これまで作りあげてきた自分のイメージの範囲で行動しようとすると、かなり窮屈になってきた。就職したての頃、「職場では誰にもココロを開かないようにしよう」と強く感じたことを思い出す。相手に一切嫌な想いをさせず、フランクな存在でいる。今はそこへ行くための過渡期かなあ。・日曜日。奥さんの友達家族と遊びに行った。奥さんの友達の夫は、自分と年も近く、かつ同業者。話は尽きない。彼は、「初動負荷理論（←この言葉、結構誤解を招くネーミングだと思う。）」のトレーニングにはまっているということで、色々と身体操作法について話をした。彼は高岡理論は知らなかったが、根本的に共通点が多いので、話がかみ合う。彼がいつもやっているという、肩胛骨を動かすトレーニング法などを教えてもらった。僕が真似して動かしてみると、彼は驚いたように「スポーツやってる人でも、はじめてこの動きをすると、肩から先だけ動いて、肩胛骨はなかなか動かないんだよ。いきなり動かせるんで、ちょっと驚いた。」と言った。自分のなかでは「肩胛骨から先を腕として動かす」ことは半ば当たり前になっていた。彼の驚き方に、「普通の人からすると、これくらいのことも「驚くべきこと」なんだ」と逆に驚いてしまった。

  2006.02.27

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• 無重力でとろんとした感じ。

  今日は、なんだか無重力感を感じる。歩くのも、階段を昇るのも、机に座って仕事するのも、今までより一段上の快適さ。つくばさんに「別人みたい」とコメントしていただいたが、確かに数日前とは何かが違っている。家族と接している時、あったかみを感じる。仕事中も、頭は冴えているのに、とろんとしている。なんか不思議な感覚。これが「脱力」ということなら、気持ちいいもんだなあ。次へ掘り進む前に、この感覚を十分に味わおうっと。

  2006.02.21

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• 深く大きな幸せ感。

  おばあちゃんの見舞いに行ってきた。彼女は、僕が小さな頃から、共働きの両親に代わって面倒を見てくれた人だ。転んだ拍子に大腿骨の付け根を骨折し、リハビリテーション施設に入院している。爪を切ってあげたが、手の皮膚の感覚、爪の状況、まだまだ元気だな、と思った。・夜は、僕の実家へ。夕食をごちそうになる。両親の職場のことでサプライズなニュースを聞いた。時代が大きく変わっていこうとしている。常に変化は起きているはずなのだけれど、やはり「大きな節目」というものは確かに存在する。・実家でピアノを弾いたのだが、その後、憑き物が落ちたように身体が澄み切った感じだ。こんなに体調が良いのは、純粋に気持ちが良いのは、いつぶりだろう。大好きな音楽との関わりを、平常時絶っているのは、もしかしたら音楽を聴くことで身体の声を聞くことが妨げられてしまうのを、無意識に避けているのかも知れないな、と思った。もっと音楽と触れたい、触れても良いかな、と感じるようになってきた。・風呂から出て、息子の体を拭きながら、話かけた。パパは小さい頃、今日お見舞いに行ったおばあちゃんに育ててもらったんだよ。そう、パパにもきみのように小さい頃があったんだよ。人は誰でも小さいときがあるんだよ。きみもそのうちに大きくなる。大きくなったら、小さい子を育ててあげるんだよ。まだ２歳だから、何言ってるのか分からないと思うが、何度か繰り返して話をした。そうしたら、満面の笑みを浮かべながら、これまでに見たこともないような大きな動作で腰を折り、「うん。」と返事をした。何だか凄く幸せを感じ、そのやりとりを奥さんにも伝えた。・深く大きな幸せ感。この一期一会の幸せ感を、日々感じられる人生。そういう人生を送っていくのだ。

  2006.02.19

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• 全ての時間を有意義に過ごさねば。

  というとらわれが消えてきた気がする。最近、ものすごくよく寝ているのだけれど。（１０時間以上睡眠を取っている日が何回かあった）・タイトルのような気持ちを、言い換えると「向上心」をずっと持っていた。最大効率で成長するために、今現在何に没頭すればいいのか、ずっと考えてきた。でもそれは、無用な焦りで、かえってブレーキ成分を含んでいたんだな、と最近感じる。変化は、確実にカラダの中で起きている。

  2006.02.19

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• 体のコリをいとおしく思い、成仏させる

  数日前から、奥さんがゆる体操をやるようになった。かなり前から、結構強力に「説得」し、一緒にやろうと誘っていたのだが、これまでは、あまり熱心ではなかった。最近は、自分から「やろう」という気にならなければ続かないよな、と思い、言葉による説得は意味ないと感じていたのだが、いきなり熱心にやり始めたので、ちょっと驚いた。自分の体と向き合うこと、ずっと続けていって欲しいと心から思う。・ところで、黒野さんがトラックバックされた倉本さんのブログを改めて読んだ。ダークサイドを掘るためには、ゆる体操が障害になる場合がある、という内容。以前はぴんと来なかったが、今では分かる気がする。・精神的ダメージを受ける出来事があった時、そのダメージを逃れるために、なかったことにしたり、「全てに感謝！」とえせポジティブに考えようとしてみたり。こういう姿勢では、見た目明るく振る舞うことが出来たとしても、ココロの奥底にゴミがたまっていく。どんなに忘れようと試みても、そのゴミはもう、歴然としてそこにある。ゴミがたまらないようにするためには、問題の根本と対峙することが不可欠である。・肉体的ダメージにおいても同じ。整体やら、マッサージやらで他人にコリを解消してもらっても、すぐに元に戻ってしまう。（というか、加齢とともに、コリはより強まっていく。）ゆる体操やヨガやピラティスなどは、自分でコリを解消する手法であるため、より核心に迫った手法といえるが、社会との関わりかた・自意識のあり方を変え、コリが生まれるメカニズムを絶たない限り、一進一退であることに変わりはない。特に、ゆる体操はカンタンかつ効果が高いため、これだけやっていれば、コリに悩むことはなくなる。しかし、効果があるが故に、コリを生む元凶たる問題中毒と対峙しなくてもよくなってしまう。「ゆるむように・ゆるむように」といういわば言霊が、「問題中毒を見ないように・見ないように」という姿勢を育む。・コリが発生するメカニズム自体を絶つ。肉体精神は不可分であり、両方から攻める。とはいっても、いきなり全てが出来るわけではなくて、段階を踏む必要があると思うのだが。自分の経験で言うと、（２年前）体の中身がブラックボックス状態：毎週マッサージに通っていた状態）↓「ゆる体操」を知り、実践するようになる。↓（１年半前）マッサージに通う回数が月に１回程度↓（１年前）マッサージに数か月に１回行く程度。↓（半年前：ブログを付け始めた頃）マッサージに行かなくてもいいけれど、ゆる体操を毎日精力的にやり、凝りをほぐす。↓（現在）カラダが固まるメカニズムを察知できるようになる。肩こりに悩むことはなくなった。・体のコリと仲良くなる。コリの生まれてくるメカニズムを知り、やさしくそっとほぐす。そしてその段階を超え、コリ自体が生まれないような身体所作・環境・ココロのありようを追求する。これができてはじめて、カラダの奥底から表層にびっしりと存在するコリを、成仏させられる。　

  2006.02.17

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• 昇任試験に合格した。

  職場の昇任試験に合格、との通知を受け取った。課の同僚の人たちから、拍手をもらったのが嬉しくもあり、照れくさくもあった。ほぼ受かる試験ということもあり、合格通知そのものには、あまり感慨は湧かなかったのだが。大腰筋を意識できるようになった時の方が、よほど爽快感を感じた（笑）・年末に「暗中模索」というブログを書いたが、最近は正にこんな感じ。色々な出来事や想念が自分の周りにうずまいていて、スカッとしない。ここのところずっと、スランプなのかなとも思ったが、色々なことに意識が行くようになった、ということのような気がしてきた。・ま、とりあえず、今日は一杯飲もうかな。

  2006.02.16

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• 大腰筋の筋肉痛がすっごくうれしい。

  タイトル通りですが。ものすごく大事な筋肉ということを、知識として十二分に知りつつも、どうもあやふやだった筋肉、大腰筋。今日、はじめて筋肉痛を感じて、すごく嬉しい。やっと、ようやく、でも大きな一歩じゃないかな。ターニングポイントは、とにかく「触れようとしたこと」。てぃんとんさんご紹介の「ボディ・ナビゲーション」やつくばさんのブログ、大変参考になりました。呼吸が妙にラクなのは気のせいかなあ。

  2006.02.14

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• 「無心」「無我」について

  思いつきの断片なので、上手くまとまらないかもしれないけれど、書き残しておこうと思う。今日歩いていて、ふっと力が抜けた。なんか、カラダの力みとともに、「ココロの力み」も抜けた感じがしたのだ。・いつも「歩き」は良いトレーニングであると思っており、あれこれ考えながら歩いている。具体的には、大腰筋は使えているのか、内転筋はどうだ、ふくらはぎ、背中に力は入っていないか、首周りはどうか、骨で立っているか、等々である。その多くは、高岡理論＋αのチェックボックスである。で、たまに「なにも考えないようにして」歩いてみる。カラダに任せようとしてみる。その「なにも考えないようにして」という状態は、いわゆる「無心」「無我」ということと同じだろうな、と思っていた。しかし、今日のふっと「ココロの力み」が抜けた感覚は、今までとは少し違う。何が違うのだろうと考えてみた。・これまでやってきたこと。それは、顕在意識で勉強し、カラダで試し、アファメーションで潜在意識へすり込む。そして、「なにも考えないようにして」いた時は、潜在意識から理論が浮かび上がってくることを期待する気持ちを持っていた。「潜在意識にすり込まれた理論が無意識に働くことを期待しつつ、なにも考えないようにする」ということ自体が、偽りであることに気付いた。なーんだ、「なにも考えないようにする」フリをしていただけではないか。なにも考えなくても潜在意識が上手く働くだろう、そうに違いない、という思考が、「ココロの力み」を生んでいた。・本当の「なにも考えないようにする」状態は、学んだ理論のことをも、意識から外した状態ではないだろうか。「歩き」という身体運動において、高岡理論を超える「らせんの動き」を生み出すためには、本当の「無心」の状態に身を任せる必要があるではないか。もちろん、そんな状態には、いきなりなれるものではないが。・またいつもの「守・破・離」に思考が行ってしまいそうなので、今日はちょっと別のことを思考してみようと思う。・本来の「なにも考えないようにする」状態というのは、ただただ、カラダとココロが自然に振る舞う状態のことであろう。そして、こういう状態のことを「無心」「無我」と呼ぶのではないだろうか。・「歩き」という身体運動だけに限らず、人生全般に広げて考えてみたい。・心身両面が拘束でがんじがらめのうちは、「本当の自分」というものは眠ってしまっている。封じ込められてしまっている。だから、「なにも考えないように」したところで、本来の力は発現しない。体の拘束・心の拘束でがんじがらめの状態では、「無心」「無我」といった状態は夢のまた夢であろう。体の拘束と心の拘束がゆるみ、問題中毒が解消されることではじめて、「自分の生命が本来目指す動き」が内面から出てくるようになる気がする。・天才・偉人たちは、この「無心」「無我」の力を、それこそ無意識に利用することが出来る一握りの存在。「無心」「無我」の力が自動的に自分をドライブしていく状態＝麻薬的運命を引き寄せることが出来る希有の存在。フツーの人が、ただ単に、形だけをなぞらえて「なにも考えないようにする」だけでは、決して彼らをまねることは出来ない。・自分が毎日の生活で身につけた、拘束だとか問題中毒だとか虚飾だとかバリアだとか、こういう「必要悪」を全部はずして、本当の本当のナマの自分がどう感じるか。まずはそのセンサーを磨く。カラダの声に耳をそばだてる。そして、そのセンサーが伝えてくれることを、今度はどうやって社会と矛盾無く関わらせていくかを考える。（倉本氏の表現を借りると「起業」する）難しいことだけれど、それを追求していく生き方。見ないフリをして来た、自分の内外にある＜敵＞と戦い、はねつけ、時には妥協し、純度を上げていく生き方。「無心」とか「無我」という言葉が、うつろな響きではなく、本来の輝ける自分と一致する生き方。こんな生き方を、したい。

  2006.02.14

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• ジョギング

  家から職場までの距離は500m弱であり、非常に近い。歩いて通勤している。今日、雨が降るという天気予報であったが、つい傘を忘れて出てしまったので、お昼休みに取りに帰った。職場の人で、昼休憩の時間を利用してジョギングをしている人がいる。ちょうど方向が一緒になったので、一緒にジョギング（というか小走り）で家の方向へ向かった。その人はいつも、30分で５km程度ジョギングしているとのことで、ペース的にはあまり早くなかったので、自宅につくまでの500m弱、会話をしながら一緒に走ってみた。家に着いた時、ほとんど息切れがしなかった。走りながらベラベラしゃべっていたのだが、相手の呼吸の方が荒い感じすらした。短い距離でペースも速くないのに、足は少し疲れたが、予想以上の心肺機能の向上に嬉しくなった。呼吸筋全般のコリが減っている効用だと思う。

  2006.02.14

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• ブログに書くネタがない？

  最近、ブログに書くネタがないなあ、と思いつつ過ごしてきた。忙しくて、まとまった文章を書く時間が少ないのも理由だが、根本的には別の原因もあることに気付いた。それは、新しい発見、大きな発見を書こうという意識が強すぎたこと。日々、細かい気付きは色々あるのだが、「これはわざわざ書くほどではないな」「別の人も確か似たようなことを書いていたな」などという思いから、書こうという気にならなかったのである。無意識に、他人の目を意識して「立派なものを書こう」としていた。知らず知らずのうちに、変なプライドが育っている。ブログを書くことだけでなく、こういう傾向が他の分野でもあるよな、と思う。例えば、今やっている仕事やラッパを吹くこと。初級のうちは、無我夢中に対象に没頭していたものが、中級へ行く過程において、プライドというタガを身にまとってしまう。自分と対象との関わりを容赦なく掘り下げつつ、毎日の生活・社会とリンクさせていくことが上手くできない。最近の色んな出来事が私に、この自意識の存在を気付かせてくれた。

  2006.02.13

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• 筋肉痛

  昨日、少し長めの散歩（２０km弱）に行ってきた。1日経って、やはりというか、筋肉痛になった。筋肉痛になった部位に、以前と比べて多少の変化が見られる。・以前痛くなっていた右足の脛骨と腓骨の間が、筋肉痛にならなかった。・変わりに、左足のふくらはぎが筋肉痛になった。・腰の横側（臀筋）が相変わらず筋肉痛になる。２点目、３点目は、カラダの使い方的に非常にまずいと思うが、それはそれなりに勉強になる。筋肉痛の部位に痛みが感じないようなカラダの動かし方を模索してみた。足を前に振り出す時、足先が（微妙に）外向きになるように動かすと、臀筋の痛みを感じずに済むようだ。

  2006.02.13

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• フツフツと再生

  週末を過ごして、フツフツと新しい感覚が芽生えているのを感じる。今日の澄み切った青空のような爽快感とともに。金曜日、職場のトップと飲む機会があった。普段は見ることのない最高級の食材を飲み食いし、すっかり帰りが遅くなってしまった。翌土曜日は少し眠かったが仕事。前日の疲れから、夜8時30分頃には寝てしまった。そして日曜日は、最近気に入っている少し長めの散歩。歩けば歩くほど、とろんとしてくる。以前は長距離歩くと痛くなった膝裏は、今回は何ともない。冷たい向かい風が自分の中の悪い部分を吹き飛ばしてくれるかのようだった。

  2006.02.13

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• 合奏にて。

  昇任試験が終わったものの、怒濤のごとく仕事が溜まっているのだが、残業はせず、吹奏楽団の練習に行ってきた。２週間ほど楽器をさわっていなかったので、はじめは全然楽器が鳴らない。マウスピースに当たる唇が他人の唇のよう。それでも、１時間を経過する頃から、突然音が鳴り始めた。身体の内部を感じる能力が高まってきたため、調子が戻るまでの時間が短くなった気がする。そして、久しぶりに、本当に久しぶりに楽団全体の音と解け合う感覚を感じることができた。あぁ、合奏ってやっぱりこんな楽しいものだったんだな。

  2006.02.08

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• 怒りの閾値

  ここ最近、怒りの閾値が下がったように思う。妙に怒りを感じたり、イライラしたりするのである。例えば、よその部署の人間の仕事が気に入らなかったり、業者の仕事振りが許せなかったり。閾値が下がったと言うよりも、以前より多くのことに気付いてしまうが故に、いちいち過敏に反応してしまうのかもしれない。他人に対する怒りは、自分に自信がなかった時には、あまり感じなかったのにな。この怒りを表に出すようになると、かつて自分が最も嫌いだった「悪感情を傍若無人に振りまく人物」になる気がする。それを避けたいという気持ちは働くが、あえて無かったことにするのはやめようと思う。悪感情を振りまくレベルを、通り越して超えて行くべきだと思うから。・いや、前半部分はちょっと違うかな。感情を表に出す・出さないは別として、今までだって色々な細かいことに対して、悪感情は感じてきた。でも、それを自分の中に押し込んで、自分の責任にて処理しようとしてきた。１００ccの水が入った器（＝自分）に５０ccの赤い液体を入れ、真っ赤に染まっているのにもかかわらず、「これは依然として無色透明だ」と思いこもうとしていた。自分という器を、１００ccから数百リットルへ、そして海の大きさに広げていく。それこそが、今指向すべき道ではないのか。真っ赤に染まった自分の存在を、認めよう。そして、５０ccの赤い液体を注いでくれる存在に、いつか感謝の気持ちを持てるようになれればいい。そう思った。

  2006.02.07

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• 職場の昇任試験

  今日の午前中、職場の昇任試験があった。これは、昨年末に提出した小論文について、幹部の前で10分間のプレゼンテーションと20分間の質疑応答を受けるものだった。数日前から、試験モードに入り、ブログを書こうという気が起きなかったので、ここ数日のことを振り返っておきたい。・土曜日に、プレゼン用のパワーポイント原稿とスピーチの内容を概ね完成させた。日曜日は、家族と買い物に出かけたりしていたが、何となく落ち着かない感覚であった。昼食に、某ラーメンチェーンの台湾ラーメンを食べた。最近は身体にいい物ばかり食べていたので、久しぶりに化学調味料たっぷりの食事に口の中がカラカラ。胃も重い。更にサーティーワンのアイスクリームを食べたりした。夜、子どもの寝かしつけの時に、自分で腰方形筋周辺をマッサージした。驚くほど固くなっている。これも試験のプレッシャーなのだろうか。それとも昼のラーメンの悪影響だろう。そう思いながらマッサージを続けていたら、胃と腸が急激に熱を持ち、踊り始めた。子どもの寝かしつけの最中であったが、どうしても我慢できなくなり、トイレへ駆け込む。汚い話だが、３０分ほどの間に、２回ほどトイレに行き、腸の中が空っぽになった。宿便が完全に無くなったと思われる。少し痛みもあったが、爽快感の方が大きかった。子どもと奥さんに「大丈夫～？」と心配そうに聞かれたが、自分でも驚きであった。腰方形筋のマッサージは、今後気をつけて行うようにしよう。・月曜日はなんだか１日体調が悪かった。たった３０分の試験であるが、自分の身体に様々な影響を与えているのが実感できる。しかし、夜、家で予行練習をしていたら、体調は回復していった。いつもは寝付きがものすごく良いが、緊張しているとなかなか寝られないのが、これまでの常であった。昨晩は、比較的早く１５分くらいで寝付いたと思うが、その間、身体の内観をするのがとても楽しかった。今朝、起きてみると非常に体調がよい。職場へ向かって歩いていると、ものすごく大きな平たい板に自分が乗っかって動いている感覚があった。ふーん、緊張感のなかで意識が研ぎ澄まされると、こういう感覚になるのか、と思った。・３０分間の試験自体は、それほどとちることもなく、落ち着いてやれたと思う。しかし、終わった後、胸のあたりがずーんと苦しくなった。落ち着いていたようで、随分カラダさんに無理をかけていたんだなあ、と思う。以前と比べれば、比較にならないＲＰＱを実装して試験に臨んだつもりであったが、まだまだである。今の自分のレベルを再認識できた。

  2006.02.07

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• デザイン変更

  高く、深く、静かで明晰。でも、ちょっとポップだぞ、みたいな、今の心情から、ブログ開設以来はじめて、デザインを変更してみた。久しぶりに管理画面をいじったけれど、意外と色んな設定ができるんだなあ。めんどくさいので、あまり手を加えていないけれど。またすぐ変更するかもしれないけれど、とりあえず目に見える心機一転。

  2006.02.01

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• 尊敬の気持ちにサヨウナラ。

  今、職場のとなりの課には、自分が尊敬するＹさんがいる。年は５つくらい離れているだろうか。Ｙさんは自分が就職２～３年目の時に何かと面倒を見てくれ、２年間一緒に仕事をした。Ｙさんから受けた影響は非常に大きい。Ｙさんはとにかく、仕事が出来る。そして仕事が好きだ。難解な文献をねばり強く読み解く。ここまでやるか、というくらい資料を収集し、整理する。完璧な体裁で文書を整える。誰にでも分かるようマニュアルを整備する。自分の仕事の質を高めるため、毎日のサービス残業をいとわない。誰からも一目置かれる、置かざるを得ない存在だ。また、性格は穏やかだ。怒っているところを見たことがない。自分へのおごりを露ほども見せず、真面目な姿勢が一貫している。かといって、堅苦しいわけではなくて、人間味というか愛嬌もある。Ｙさんを悪くいう人はいないだろうし、悪く言った人自体が周りから嫌われるのではないか、という人物だ。Ｙさんの仕事振りは、自分にとって「感動」そのものであった。「この人のレベルに近づきたい」ということが、長い間、仕事へのモチベーションだった。・異動でＹさんと離れてからしばらくは、Ｙさんならこうするだろう、こう考えるだろう、という段階があった。しかし、どうもしっくり来ない。元来の面倒くさがりの自分に、そもそもＹさんの真似は出来なかったのだ。しかし、それは自分の頑張りが足りないのだと思った。また、Ｙさんほどの本質的実力が身に付かなければ、同じレベルにはなれないのだと思った。必然的に、Ｙさんの模倣だけでなく、色々と自分なりに試してみる時期を迎えた。違う分野を勉強してみようとした。・今の部署に異動してからは、さらに多くのことを試すことが出来るようになった。今の部署には、職場の中でエース級の人が集まっており、Ｙさんの他にも何人か尊敬する先輩ができた。そんな中で、「あの人ならこうするだろう」を追求してみたり、いや自分ならこうする、と別の道へ行ってみたりした。Ｙさんに対しては、「今の自分は、追いついたかもしれないな」と思ったり、逆に「あぁ、まだ敵わないかもしれないな」と思ったりして日々を過ごすようになっていた。・１か月ほど前から、自分は仕事において何を成し遂げていきたいのかを考え続けている。そしてそれと平行して、過去の出来事やダークサイドへの掘り下げをつづけている。そして、ある時「自分はこうだ」と目指すべきものが、閃いた。それは、あたかもずっと前から自分の中にあったものだとも感じられた。しかしそれ以降も、「自分はこうだ！」「いやちょっと違うかもな」「やっぱりこうだ!」と何度も行ったり来たり。具体的な仕事のアクションへは、あまり結びついていなかった。そして、さらに掘り下げようという気も起こらなかった。きっと、今は掘り下げるべき時ではなく、染みこむのを待つ時なのだ、と過ごしてきた。・そして今日、ふとＹさんが仕事をしている姿を見た瞬間、「それじゃあ、だめなんだよＹさん」と強烈に思ったのである。「それでは、その仕事では、だめなんだよ。」「無駄なんだよ。その部分は意味がないんだよ。」「いまのＹさんのやり方から生み出されるものでは、僕が思い描くところへ、近づくことすらできない」と。自分の心が、かつてあれだけ尊敬した人を「違う」と判断した。これまで、「人を見下す」ことに対して、抵抗感が根強くあった。尊敬する人に対してはなおさらだ。しかし、その抵抗感という堰は、決壊した。・それを境に、自分がとらわれていたものが見えだした。「資料はいつも最高のレベルで作るべきだ」「今までのルールに最も矛盾無く整合するためには、この方法が最適だ。だから、その中でベストなものを作ろう」「ヒラの今は、自分の仕事の質の向上に集中する時期だ」これらは、疑いようのないジジツだと思っていたのに。自分を誤魔化さないためには、明確にＮＯと言う必要がある。・今、仕事において「守・破・離」の「守・破」の時期を過ぎる、その準備が調ったようだ。Ｙさんをはじめ、先輩達への尊敬とあこがれの気持ちが、今の自分をつくってきたことは疑いようがない事実だ。彼らと出会えたことは、必要だったし必然だった。そして、Ｙさんには、自分と同じように「感動」する人が増えるように、Ｙさんの道を行って欲しい。他の先輩方も、それぞれ自分の道を進んでいって欲しい。しかし、自分は全然別の道を行こうと思う。サヨウナラ。

  2006.01.31

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• ちょっと一休みかな。

  金曜日から今日まで、かな頻繁に寝た。夜から朝にかけては毎日９時間くらい寝て、昼間もちょっとした隙間に眠気が襲ってきて、寝てしまっていた。先週水曜日くらいまではかなり心身共に活動的で、ブログにあれも書こう、これも書こうと思いながら過ごしていたけれど、金曜日から身体が妙にだるくなるとともに、何だかどうでも良くなり、すっかり忘れてしまった（笑）。なんだか皆さん体調崩しているみたいだし、そういう時期なのかもな、とも思った。ちょっと一休みかな。

  2006.01.29

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• 最近の衝動買い。

  職場と家が近いこともあって、昼食代以外あまりお金を使わない生活を送っている。本やＣＤ、ＤＶＤ等を買うのが最近の主な使い途だ。最近買ったモノ。・「人体の不思議展」ＤＶＤ。・「ボディ・ナビゲーション」本。・モネの画集。本屋さん等に行った時に、本に引き寄せられ、買わされているような感覚に陥ることがある。自分の意思以上に、そこでその本に出会う大きな流れがあるかのように。特に画集なんか、以前の自分は見向きもしなかった。（なんせ美術は苦手意識バリバリの分野でしたから。）でも、見かけて「あ」と思って手にとって、そのままフラフラとレジへ行っていた。その画集は、来月発売とのことで、1冊だけ置いてある見本のものだったが、迷わず買ってきた。きっとその時が、自分の人生の中でその本に巡り会う「ここしかない」タイミングだったのだろう。逆に「能」の本には、なかなか出会えないなあ。きっとまだ巡り会うタイミングではないんだろうな。

  2006.01.26

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• お金について勉強しようと思う。

  これまでの人生、お金についてあまり真剣に考えたり悩んだりすることなく生きてきた。また、今やっている仕事は安定的であり、真面目に取り組み続け、贅沢な暮らしを志向しなければ、今後もそれほど困ることはないと思う。こういう人生を送ってこれたことは、本当に幸せなことだと思うし、まずもって両親に感謝するべきだと思って暮らしてきた。こういう自分は、お金や経済に関する知識・知恵が全くもって不足している。しかし、長い間「それでいいや。生きていくうえで特に不都合はないのだから。」と思って生きてきた。しかし年末くらいから、こういう考え方をする自分に耐えられなくなってきた。こんな、無知に絡め取られた状態では、自分はいつまでもこどものままではないか。お金の稼ぎ方・お金とのつきあい方を教えようとしなかった両親に、逆恨みの気持ちすら生まれた。・「お金のリテラシー」が欠如していた自分だったが、年末頃から、上記のような気持ちが生まれ、「スイス人銀行家の教え」「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」等を手にとって読み始めた。最近、「金持ち父さん貧乏父さん」を図書館で借りてきて読み始めた。（なかなか読み進まないのだけれど）・・・昨日、本を開いて読み始めたら、ライブドアの堀江社長が逮捕されるニュースが特別番組で報道され始めた。時代の寵児ともてはやされたが結局はお金の亡者だった、といったトーンで語られる彼の人物像。「裁かれるべきですよ。それが当然ですよ」等とコメントする人々。自民党の責任について、強い口調で糾弾する識者。２時間くらいニュースを見ていたけれど、どうもしっくりこなかった。堀江氏との利害関係や、堀江氏に対する潜在的な嫉妬、したり顔での一般論といったものを超えた発言が聞けなかった気がしたのだ。（じゃあお前はどうコメントするのか、といわれると答えられないのだが）・お金のリテラシーと自分の麻薬的運命を高度に絡み合わせ、最大限に発揮する。しかもそれが、社会全体のメリットとも矛盾無く整合し、たたきつぶされることなく伸びていく。上記のようなことは、日本という社会では本当に難しいことだなと思いながら、テレビを見つめていた。

  2006.01.24

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• 野生的な存在へのコンプレックス。

  昨日の続き。自分はずっと、「優等生キャラ・真面目キャラ」を演じてきた。そして、自分が出来ない、次のような行動パターンに、恐怖を抱いてきた。・腕力にものを言わせる。暴力をふるう。・相手の気持ちはさておいて、自分が思ったことをストレートに言う。・常識や法律の外の行動を取る。・自分の力を誇示し、ボス的な存在であろうとする。・「強さ」基準で、序列をつける。法に抵触する行為かどうかは別として、「野性的な存在であること」「ボスザル的権力を持とうとすること」の匂いを他人に感じると、恐怖を感じていた。現代社会のルールで縛られ、表に出にくくなっているけれど、人間の本質であり否定できないもの、全てを否定するのは愚かなことだと気付くようになる。胸を張って「優等生キャラ」であり続けることが、いかにも偽善的であるように感じるようになった。・中学生の頃、同級生の間で万引きがはやっていた時期があった。彼らは実に巧妙にそれを行い、決して捕まることはなかった。そして、その体験をスリルにあふれた冒険談として語る。時には笑い話にする。自分は、そういうことには一切加わらなかった。そんなことは犯罪じゃないか、絶対やらないぞ。同じように、タバコは吸わない。パチンコはやらない。ギャンブルもやらない。面白みのない奴、と周りから思われようが、真面目が故のいじめを受けようが、駄目なものは駄目だ。そういう気持ちと態度と行動を自分のアイデンティティとして生きてきた。しかし、「野性的存在」へのあこがれ、嫉妬する気持ちは確かに心の奥に巣くっていた。高校生の頃よく酒を飲んでいたのは、そのバランスを取るためだと思う。・男にとって「真面目キャラでいること」は白い目で見られる部分があることは、昔から自覚していた。女性は比較的「真面目な存在であること」に対してコンプレックスを感じないのではないか、と思い、「自分は女性的かもしれないな」と考えたこともある。実際、女性の輪に入るよりも、やんちゃな男達の輪に入る方が抵抗感があった。そして、それは今でも変わらないと思う。・前の職場は、建設関係だったため、上記のような意味では最も苦手な環境であった。そこは、優等生キャラだけではやっていけない世界であった。自分は、必死に頭を回転させ、「思ったことをはっきりと口に出す」ことで、なんとかそこに居場所を作ることが出来た。若いうちにこういう職場を経験できて良かった、と心底思った。しかし、苦手意識が消えることはなかった。・誰かが決めたルールをなぞる「優等生キャラ」の限界が分かるようになってくると、自分を解放すべき部分の存在に気付かされる。そして、自分があれほど嫌っていた「野性的な存在」の思考パターンが理解できるにつれ、それを自分の中に受け入れるスペースが出来てくる。彼らに必要以上のアレルギーを感じる必要はないのだ。これは別に「悪いことをしてもいい」ということではない。「優等生キャラ」を楯に思考停止し、成長過程で培った「杓子定規的倫理観」に固執する姿勢を壊したい、ということだ。・まだちょっと抽象的だけれど、思考停止を自覚し、自分の言葉にしたことで、一歩前進、かな。無知との戦いは始まったばかりだ。

  2006.01.23

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• 優等生キャラといい加減な自分

  これまでにも何度か書いてきたが、自分はどちらかといえば優等生キャラで人生を過ごしてきた。これは、小さな頃から、周りからそういう目で見られ、声をかけられてきたことから、大きな影響を受けていたと思う。「いい子だね」「おとなしいね」「真面目だね」「勉強良くできるね」等といったいわゆる褒め言葉を浴びながら育った。しかしその一方で、小学校の４年生～中学校３年生くらいまで、かなりいい加減な一面があった。いい加減さが最も表に現れたのは、よく宿題を忘れていくことだった。毎日出る宿題はもとより、夏休みや冬休みの宿題もやっていなくて新学期を迎えることが多かった。現在は、やらなきゃいけないことは割と几帳面にこなしているので、職場の人などに自分が昔こうだったんだよ、と話すとたいてい「信じられない」という反応が返ってくるのだが。・小学校５～６年生の頃よく出された宿題は、教科数と埋めるページ数が決められており、大学ノートを自由に埋めて提出するというものであった。「２教科２ページ」だと、例えば国語と算数で大学ノートを１ページずつ埋めるのである。内容は基本的には何でもよく、漢字の書き取りでも、計算練習でも、自由研究でもＯＫ。１日宿題を忘れていくと、翌日は４教科４ページ、さらに忘れると６教科６ページ、と増えていくのである。６教科６ページにもなると、さすがに一度にやるのは大変であるため、たいていの人は宿題をやらなかったとしても４教科４ページまででなんとか提出する。しかし、自分は３日分ためることもあった。この、「あなたの自由に勉強していいのよ」的な宿題が、どうにも嫌いだったことを覚えている。やることを指示してくれれば楽なのに。考えるのがめんどくさい、と。しかし、自分が宿題をやらなかった本当の理由は、別のところにあった。プリント等決められた内容の宿題でも、忘れて行っていたからだ。宿題をやらなきゃいけないことは分かっている。でもやりたくない。「やらなくたっていいや」と思ってしまう。そして、憂鬱な気分で学校へ行き、皆が宿題を提出する中で、「忘れました」という。しかし、実際は覚えているけれど、そもそもやっていないのだ。そして、先生に怒られることを承知していながら学校に行っているのだ。だから正確に言えば「忘れました」ではなく「やらなきゃいけないとずっと思っていたけれど、やりませんでした。従って提出もできません」である。宿題をやっていないと、クラス全員の前で「宿題忘れました」と表明しなければならず、先生から「たにぐちくんは明日○教科○ページね」と念を押される。実にイヤなものだ。クラスのみんなの目線が気になる。当時から自分は「人によく見られたい自意識」を持っていたことから考えると、なぜ、あのときあんなに宿題をやらなかったのだろう、と我ながら不思議に思っていた。・宿題をやるのが本当に面倒だから。・勉強が大切なことと思っていなかったから。・担任の先生のことが好きでなかったから。自分は、上記のような「うざい」という気持ちから宿題をやっていなかった、と思っていた。でも、それだけではないことを発見した。きっかけは、ディランさんの「怒りの裏には嫉妬がある」というブログだ。・他人と比較することを知らない小学校の低学年までは、スムーズに優等生キャラでいられた。しかし、自意識が生まれてくるに従って、問題が出てきた。「他人に良く見られたい」という自意識。そしてそれとは相反するようだが、「いい加減な自分だっていいじゃん。許してよ。」という自意識。・小学校４年生の社会見学の写真を見ると、「お手本のような気を付けの姿勢」をしている自分がいた。先生が教えてくれたとおり、体はまっすぐ前に向け、背筋はぴんと伸ばし、両手はズボンの横のラインにあわせて指先まで一直線に伸ばす。目だけを朝礼台の先生の方へむけて、びしっと立つ。みんながこういう格好で「気を付け」をしなければならないと思っていたし、やっていない子は罰を受けるべきだ、と思っていた。（イヤな子だなぁ（苦笑））でも、写真では自分以外の子は誰もそんなガチガチの姿勢は取っていなかった。特に、当時好きだった子が実にリラックスした姿勢で移っていたのは衝撃だった。「あれ？何で僕だけこんな格好してるの？」と思った。自分に対して「いい子であること」を求める周りの視線が、気になるようになった。あの子は自分と同じことをしているのに、そんなに注意されない。自分だけなぜ怒られるの？それまで優等生的イメージだった僕が周りと違うことをしたとき、きっと目立ったと思う。そして、「あなたはそういうキャラではないのよ」という視点で注意されたのだと思う。それが「周りから良く見られる自分を演じなければならない」という意識を育て、それが「周りからよく見られる自分になりたい」という気持ちに変わっていったのだと思う。そして、その意識が濃くなるのに反比例するように、「どうして自分ばっかり？」「あの子と同じように悪いことやったっていいじゃん」というダーな気持ちも強くなっていった。宿題を忘れたり、いたずらしたり、ときに乱暴したりする子。でも、楽しそうに堂々と毎日を送っている子。嫌悪感・怒りの感情とともに、嫉妬を感じていた。「何であいつばっかり」「不公平だよ」「自分だってあぁいう行動してみたい」・必死にバランスを取っていたのだと思う。その怒りと嫉妬の処理の方法に。また、このころには、同級生に、自分が優等生だと思われるのが恥ずかしい気持ちも生まれていた。男はやんちゃなところがなければならない、という逆の問題中毒も生まれていたのだ。・自分があまりに宿題を忘れていくため、ある時担任の先生がうちの親あてにメッセージを書き、その返事を親にもらってくるように命じた。自分は、親に「宿題を忘れていくような、いい加減な自分」を見せないようにし、ばれないようにしてきたから、親にそのことを説明して返事をもらうのがイヤでイヤでしょうがなかった。どうやって親に説明しよう･･･。自分が思っていた以上に、母親は担任のメッセージを読んでショックを受け、「なぜ宿題を忘れるの？」と２～３時間僕を問いつめた。でも、うまく答えられなかった。「僕だけじゃないよ。結構多いんだよ、そういう子」「何人くらいいるの？」「５人くらいかな。」約４０人のクラスで、宿題をよく忘れる子は大体いつも同じで、５人くらいだった。自分としては、５人「も」いる、自分だけが特別じゃない、という気持ちでいたのだが、母親は「５人しかいないじゃない！」と言った。（当たり前だが）結局、これからはしっかり宿題をやる、と約束してその場は終わったように記憶しているが、あまり結末は思い出せない。これは小学校時代で最も思い出したくない出来事の一つだ。・その後、成長する課程においても、いわゆる「常識はずれ」に対する嫉妬心は人一倍強く持ち続けてきた。「なんであいつはあんなことをして許されるのだ」「不公平じゃないか」「バチがあたればいいのに」などと。そして、もっともっと自分は努力して「デキル人」「偉い人」になりたいと思った。自分が周りから特別扱いされ、不公平でも認められるような人間になりたかったのだと思う。自分は「すごい人間」になることで、もっともっと特別扱いされ、彼らを見返してやる！という暗い情熱。・誰でも、自分だけ特別扱いされたい自意識を持っていると思う。口では「人間は公平でなければならない」と言いながら、心の底の底では「他人よりいい扱いを受けたい」と思っていると思う。だからこそ人間は人間たりうると思うし、成長があると思うから、そのことを否定すべきでない。他人に対する怒りや嫉妬の気持ちの使い方を間違えると、とんでもないことになる。残虐な事件を起こす中高生の多くが、周りから「おとなしい子」「真面目な子」と思われている事実は、このことと繋がっていると思う。また、自殺する子は、ダークな感情を発露できず、自分の方にばかり向けてしまう心優しい子だと思う。・こうしたなかでいま、一人の子の親として、真剣に思い悩む。時代とともに、社会はどんどん「何でもあり」になっていく。表面的な「こうでなければならない」という考えは通用しない。自分の息子にどんな人間であって欲しいか、どんな風に育って欲しいか考える以前に、自分の問題中毒を意識化し解消する。そして、怒りや嫉妬を善用する術を知ることが必要だと、強く思うようになった。

  2006.01.22

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• 大学受験の頃

  最近夜寝る前に、過去に自分が書いた日記を読んでいる。昨晩までに、高校2年の途中から高校卒業までに書いた部分を読み終えた。13～4年前の記録である。そもそも、読み始めたきっかけは、正月に実家に帰った時、日記帳が実家に起きっぱなしだったことを思い出したことである。単純な好奇心と、当時から抱えている問題中毒を発見できるのではないか、という思いもあった。書いていた当時は「これは将来読み返したら面白いだろうな。」と思っていたが、実際、読むのは楽しいものだった。読んで印象に残ったこととしては、次のようなものがある。・やたらと「疲れた」という記述が目立つ。・体調を崩して休みの日に1日中寝ていた、という日が結構ある。特に受験が終わった後は、一週間くらい体調が戻っていない。・受験勉強の時期にもかかわらず、よく寝ている。昼まで寝ていることも多い。・塾や図書館に通って勉強していた。自宅ではあまり勉強していない。・高校三年生の時にも、近所の友達とゲームばかりしている。（自宅・ゲーセンで）・「勉強しなきゃな。」「さあ、勉強やるぞ」という記述が目立つ。一方で「これくらいの勉強量でいいだろ。きっと受かるだろ」という感覚が存在していたことが見て取れる。・実に女の子に惚れっぽい。また、うじうじと自分の中で思いを膨らませている。・高校３年生の５月に振られたのだが、それを引きずる一方で、二兎、三兎を追って失敗している。・高校三年生は皆勤賞で、真面目に授業を受けていた。しかし、卒業間近に「なんで自分は学校に通ってるんだろう」「友達に会うためだ」などと書いてある。・家でも晩酌したり、クラスでも何回か飲みに行ったりなど、意外と飲酒をしている。飲み会の写真を担任に拾われたが、内緒にしてもらったりもしていた。・卒業証書を学校に忘れ、卒業後に取りに行っている。「担任から、こんなこと前代未聞だよ、と言われた」と書いてある。（日記を読むまで、こんなことはすっかり忘れていた）読んでいると当時の身体感覚が蘇ってくるが、思っていた以上に、体がガチガチで、明確なものがない毎日を送っていたことが分かった。・受験を控えた時、「自分は何を勉強したいのか。何をしたいのか」という根源的な部分を突き詰めて考えていなかった。小学校の頃の家庭教師の大学・学科（ドイツ文学）にあこがれを感じ、語学系が得意だったこともあって、流れで志望校・志望学科を決めていた。第一志望への思い入れは結構あったと記憶していたが、日記からは殆ど感じ取れない。（大学名の固有名詞の記述がほとんど無い）英語が得意だったから、ドイツ語もしゃべれるようになれるといいな。語学に強くなれば、あちこち出かけるのも楽しいだろう。うん、そうだ、将来の夢は、そういった自分になって行くことにしよう（明確でないイメージ）。さらに、勉強している自分の姿に酔わないと、勉強がはかどらなかった。だから、図書館やら塾やら他人の目（異性の目）がないところでは、発奮できない。それでも、塾と図書館通いのおかげで、高校２～３年に成績は伸びた。英語・国語では模試で学年トップになった。（英語の偏差値は最低３８から６５くらいまで伸びた）内申書よりも実力テストで点数をとれる生徒であった。基本的に自分はクラスで目立つ存在ではなかったから、模試の成績の上昇は、かなり自分への自信を深めることにつながった。逆に、「受験ノウハウを身につけることができた自分は凄いかも」という自信の深まりとともに、実に表面的な「デキる人になりたい願望」が自分の中にしっかりと根を下ろした。・高校までは、小学校からの流れでの友達づきあいが多かった。しかし、この友達関係やら生活様式は、大学で一旦リセットされた。高校の卒業と受験は、単に３年間の節目ではなく、小・中・高１２年間の節目であった。当時、高校で仲が最も良かった友人が、自分と同じ大学を受験していた。一緒に合格発表を見に行ったのだが、自分は合格し、彼は落ちた。この時、残念な気持ちと同時に、ほっとしたというか、喜んでいる自分がいたことを思い出した。高校時代、その友人との間に、潜在意識的な上下関係を感じていた。知的・体力的に、自分は彼に勝てないと思いこんでいた。ゲームをやっても、負ける。というか彼に負けることでほっとしていた。これで彼の顔が立つ。自分を落として場を和ませることができる、と。しかし、大学の合否という結果においては、自分は彼に勝つことができた。そして、彼と一緒に大学に通うこともなくなった。あぁ、これで今までの自分を壊すことが出来る。しがらみに絡め取られず、新しい自分を作っていくことが出来る、と思った。大学デビューとか社会人デビューとか、自分をイチから作り直すチャンスは、周りの人間・環境ががらっと変わった時にある。そのチャンスを最大限生かし、自分は大学時代「指揮者」になった。そして、高校時代のうじうじした気持ちの蓄積と、「自分は出来る」という思いこみを最大限に生かし、確かに変化することができた。（しかし、就職後は再度拘束・萎縮の方向に向かうのであるが）・高校生当時は、ものすごく色々なことを考えながら、悩みながら生きていたつもりだったが、今にして思えば、小さな小さなプライドを守り・育てていくことに懸命だった。そして、「自分はこういうキャラクターだ」という根っこは高校までに形作られた。自分ならこういうときにはこうする、こう発言する、といった行動パターンが決まっていた。・今現在、自分は、他人に対して自分の価値観を押しつけがちである。また、まわりの人間にも「優等生的であること」を求めるスティフな心を持っている。ようやく最近、この思考の流れを意識し、怒りを持って対峙することができつつある。しかし「優等生的であれ」という心の声は、他人に向けられる以上に２４時間自意識を縛っている。「自分の価値観どおりに行動し・発言しなければならない」「一貫性がなければならない」過去の自分を美化し、養護する気持ちが働き、自己否定できなかった。・当時の日記は、結構セキララに綴ってあるので、書いた当時から最近までずっと、次のように思い続けていた。「他人に読まれたら、恥ずかしくて切腹ものだな」しかし、仮に今他人に読まれたとしても、多少気恥ずかしいがそれほどショックは受けないと思う。笑って、受け流せる気がする。「あぁ、そんな人間もその当時いたね」と。・過去の自分を完全に理解し、見下す。そして、「今現在の自分」を、「次の瞬間の自分」は見下すことが出来るように常に変化していく。日記を読んだことは、ターニングポイントの一つになった。

  2006.01.20

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• 荷物を持って歩いたその後。

  水曜日の夜にちょっとした距離を歩いて、２日経った。身体を点検してみると、次のような状況である。・肩胛骨の意識がずいぶん高まった。・いつもより長距離あるいたわりには、身体に疲れが残っていないし、筋肉痛も少ない。（ちょっと嬉しい）・右の僧帽筋と、肩胛骨周りの筋肉が少し筋肉痛になった。・右足の甲が少し痛い。腓骨側に乗らない歩き方を色々試しているからかもしれない。荷物を持たずに歩いている時も、以前より腕（というより肩包体）の重みに任せ、「腕振りをする」という意識が減った。また、インとアウトのジンブレイドの使い分け（配分）は、そのときの身体の状況、路面の状況、障害物の状況、進行方向等により一歩一歩変化することになると思うが、平常時はあまり感じられなかった。というのも、日常的に歩き回るスペースは、非常に直線的で平面で障害物がない場所ばかりであるためだ。（要するに田舎、ということ）しかし、水曜日の夜は荷物を持ってある程度の人混みの中を歩くことで、動きが完全に規則的になることなどあり得ない、という発見があった。（かなり、ぶつかりそうになったり、よろけたりしたが）その発見をもとに、日常生活に戻ってみると、あれだけ直線・平面・障害物無しと思っていた道路が意外と変化に富んでいることや、自分の身体の動きが一定でないことに気付く。漂うように変化に身を任せて楽しんだり、ぼーっと歩いてみたりしている。

  2006.01.20

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• 荷物を持って歩くことと、肩肋分化

  今日は、自分が所属している楽団の練習日ということで、荷物を持って街中を歩いた。両方の手に、それぞれ楽器（トロンボーン）とカバンを持つ。帰ってきて体重計にのせてみたところ、楽器は５．４kg、カバンは３．２kgあった。ちょっとしたダンベルを両手に持って歩いている感じである。毎週、片道２０分（往復４０分）の距離を歩いている訳だが、今日は時間的に少し余裕があったので、一駅分余分に歩いた。片道４０分（往復８０分）、６km程度歩いた訳だが、随分色々と気付きがあった。・以前から、この「荷物を持って歩く時間」は、色々と試行錯誤をしていた。例えば、次のような点に気を遣っていた。・カバンは肩からかけることもできるが、両手に荷物を持つことによってバランスが取れるため、あえて手で持つ。・両手の荷物は、小指を意識し、引っかけるようにして持つ。・掌から、尺骨、上腕骨、肩関節、肩胛骨・鎖骨までに均等に重さをかけてつり下げ、不要な筋肉の力を抜く。・ある程度の重さの物が常時地球に引っ張られている訳なので、腕の振り幅は、自然に小さくなる。無駄に動かさない。などである。上半身を鍛えるためにダンベルを持って散歩している人を時々見かけるが、彼らは一様に「頑張って」腕振りをしている。手の先から腕、胸までガシガシに力を入れているが、ああいう鍛え方だけはするまい、と常々思っていた。慣れない頃は、翌日、掌の筋肉や肘の内側の筋肉（深指屈筋）、上腕の筋肉（上腕二頭筋）、肩の筋肉（三角筋）が筋肉痛になった。無駄な力が入っているのだ。慣れるに従って徐々に、筋肉痛の部位は末端から中心部へ移ってきた。最近では、特に僧帽筋が筋肉痛になることが多い。肩凝りは解消されたが、毎週の僧帽筋の筋肉痛は不快なものである。より効率的に持つことができるようにしたいと思う。・ところで、「高岡英夫の歩き革命」では腕から肩をゆるめてプラーンプラーンと振るワークが紹介されている。これを実践していた頃、身体の内側から腕が振れるようにすると、確かに自然と腕の振り幅は大きくなり、歩くのがラクになった。しかし倉本さんの「らせん歩き」「ベスト不要論」を読むと、足の動きは肋体が吸収し肩包体はヤジロベーのように動く、とある。大きく前後に腕を振ることはベスト重視であり、より拘束的なのかな、と思っていた。また、肩肋分化が進んだ高橋尚子は腕の振りは一見小さく見えるが、肩包体を根こそぎ動かすことにより内的運動量の一致を行っている、と「究極の身体」にある。これらのことから、本当に身体がゆるめば、腕の振り幅は自然と小さくなってくるはずだ、と考えていた。・で、今日のように両手に荷物を持った状態では、腕は振るべきなのか、それとも動かさないようにすべきなのか、である。腕を振れば、重い荷物に振り回される格好になり、上半身が大きく回転してしまう。そのエネルギーは大きいものの、歩きの前方力とは無関係な方向へのエネルギーであり、無駄である。こうした考えから、これまではどちらかといえば上半身を「固定」して歩いていた。こうすると視線もぶれず、都合が良いと思っていたのだ。しかし、今日はその「上半身の固定」がどうにも気持ちが悪くなった。そこで、ぐにゃぐにゃ上半身を動かすつもりで力を抜き、歩幅を広げてみた。両手に荷物を持っているため、やはり腕先はあまり動かない。最初は、内的運動量の一致のため、肋骨部分を中心とした上半身が左右交互に、前後に大きく揺れ始めた。腕先は動かず、身体の中心部が動いている。そのうちに、上半身がローテーション的に回り始めた。上半身の力が抜けるとともに、足の動きもスムーズに。おぉこれはラクだ、なぜ今まであんなに上半身を固定していたのか、と思った。しかし慣れてくると、さらに疑問がわいた。肩包体と肋体がいっしょに動いてるじゃないか、と。これまで、肩肋分化はあまり進んでいないと思っていたが、少しずつ肩包体が肋体と離れてバラバラに動くように意識してみた。そうすると、これが意外に動くのである。両手に持った荷物の重さによって、かえって肩胛骨と肋骨の間が意識しやすく、また、動きやすい。段々、肋体のローテーション運動の幅が小さくなっていった。足の動きは肋体が吸収し肩包体はヤジロベー、という感覚が少しつかめた気がする。・また、これまで信号待ちの時間は、荷物を下ろしていたが、今日は持ったままにし、身体の前や後ろにダラーッとぶらさげ、ストレッチをやってみた。身体内部の筋肉が伸ばされて非常に気持ちいい。重い荷物をもつのが苦にならない人の気持ちも、分かった気がする。・歩いているうちに、カバンよりも楽器のほうが随分重いことに気が付いた。右腕に持っているときは、右側に滑落するように歩いてみたり、わざと正面から左斜め前に身体を向けて歩いてみたりした。こういうときは、小走りの方が歩いているよりラクだったりした。周りから見ると不自然な動きなので、あまり長くはやらなかったが。・色々な歩き方を試す過程では、傍目に見るとやはり不自然な動きも多いと思う。しかし、自分が「律動的な歩き方」を目指す姿とし、美意識としていたことが、少なからず身体の動きを縛っていたことにも改めて気付いた。・歩いているときは「これは凄い発見だぞ」と思ってブログを書き始めたが、いま読み返してみると、なんだか全然大した事がない気がする。さらに「究極の身体」を開いてみると、今日自分が気付いたことを含め、さらに色々と書いてあることに気付いた。「あれっ、こんなこと書いてあったっけ！？」と思った。「本当に理解する」ことはいかに難しいか、という思いの中で、ブログを閉じることとする。

  2006.01.18

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• 身体の左右差

  改めて身体の各所を感じてみると、左右差が結構ある。今後の探求のために、現時点での自分の身体の左右差（主に筋肉・骨格系）について、簡単にまとめておきたいと思う。まずは、顔。写真などで交互に半分ずつ隠してみると、誰でも左側と右側では顔が違っている。どちらか半分が心の内面を表現している、と聞いたことがあるが、力の入り方に確かに違いがある気がする。感覚的には左半分に力が入っている気がするのだが、鏡で見た印象は逆なのが面白い。きき目（主に使っている目）は左だが、視力は右の方が悪いのも不思議だ。首は、右方向に斜めに伸びている。以前、首を寝違えた時に鏡を見て斜めなのに気付き、びっくりしたものだが、寝違えが直った後も、この状況は変わっていない。きっと、以前からこうだったのだろう。肩は、鏡を見ると左肩のほうが少し上がっている。しかし、肩と肩胛骨周りの可動性は、左側のほうが随分高い。手を後ろに回して肩胛骨と肋骨の間に指を入れようとすると、右腕ではかなり抵抗がある。それにしても、随分肩が落ちて、腕が長く見えるようになってきた。これは目に見える進歩かな。肋体では、ゆる体操などをしていると右の肋骨の１０番あたりの脇に鈍い痛みを感ずることがあったが、最近では減ってきた。かわりに、息ゆるをしているときなどに、以前つくばさんや倉本さんが「哲学者の凝り」と呼んでいた場所に凝りを感じるときがある。下半身全般を見ると、右側に不必要な凝りが固まっている。腰の外側や太腿の後ろ側のは、右側のほうが張りが強い。また、すねは右側のほうが太い。特に、脛骨と腓骨の間の筋肉が凝りやすく、ＰＱ開発を始めてからは、歩いているときにいつも違和感を感じていた。この凝りは、右足の拇指球のすぐ下（土踏まず寄り）に端を発し、脛骨と腓骨の間の筋肉→膝裏の内側→腰の外側へと複雑な線をたどって凝りの癖のような物が構成されている。右足の脛骨と腓骨の間は、いつも歩いているときに、脱力を意識していたが、かえってそれが不必要な筋緊張を招いていたかもしれない。「腓骨側を脱力しよう、脛骨に乗ろう」と意識していたが、その脛骨の場所の捉え方が間違っていたようだ。骨単で、脛骨と腓骨の位置関係を横から見ると、腓骨はかなり後ろ側に付いていることに気付いた。前から見た図の印象が強すぎて、横に平行に並んでいるような間違った意識を持ってしまっていた。さわってみると、ちょうど「このあたりに腓骨があるはずだ」という辺りの筋肉が固まり、骨化しようとしている。この事実に気付いただけで、歩いているときの感覚が変わった。実に単純な思いこみ違いであるが、身体の癖への影響は根深い。骨単・肉単は「フォトリーディング」と称していつもざーっとめくってはいるが、「ちゃんと見直してみる」必要性を感じた。

  2006.01.16

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• シンポジウム

  仕事関係のシンポジウムに行ってきた。前半は、早稲田大学大学院教授の北川正恭氏の講演。後半は、行政関係者やＮＰＯ・住民活動団体の代表と、北川氏が参加するパネルディスカッション。あっという間の３時間だった。北川氏の講演は、自分が考えている方向に勇気と確信を与える時間であったし、個性的なパネラーによるパネルディスカッションは、自分の狭い視野（問題中毒）に光を当てることのできる時間であった。パネラーの人たちはＲＰＱレベルはあまり高くないと感じたが、自分の人生に迷いがなく、心底人生を楽しんでいる様子が見て取れた。絶え間なく自分の内面に問いかけ続け、悩み続けた結果、実力と自信をつけている。しかし。凄いと感じながらも「近いうちに到達できるレベルだな」とも感じた。（社会的な立場としては難しいと思うが、あくまでも潜在的な能力としては）帰りの車の中では、強い脳疲労に襲われた。そして車を降りたとき、体がふにゃふにゃし、妙に力感のない動きができた。自分の中で、もっともっと絶え間なく揺さぶりをかけ、苦痛から目を背けず、道を切り開いていきたい。

  2006.01.15

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• しもやけになってしまった。

  足の指先が、久しぶりにしもやけになってしまった。うーん、なぜだろう。小学生の頃までは、毎年しもやけに悩まされていた。かさぶたができたりぐちゅぐちゅしたりする訳ではないが、足指が赤くぱんぱんに腫れ、痛痒い。風呂に入って温水・冷水に交互につけたり、クリームを塗ったりしていたが、冬の間中不快であったことを思い出す。成長するにつれ、少しずつ症状は緩和されてきた。完全に直りきった訳ではないが、近年ではちょっとしたかゆみを感じる程度で、「しもやけだな」と自覚しなくなっていたのだ。相変わらず足は冷え性で、冷たいことが多かったが。ゆる体操やらの効果で足先までぽかぽかすることも多くなってきて、この分で行くと、今年も当然しもやけにはならないだろうな、と思っていたので、風呂に入ったときに左足の小指が赤く腫れているのを見て、少し驚いた。まだまだだなぁ、と思った。

  2006.01.12

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• ちょっと不思議な感覚

  昨日くらいから、外を歩いているときの感覚がちょっと不思議だ。説明しがたいが、なんとか文字に落としておきたいと思う。歩いているうちに、体全体の力が抜けていき、ぼーっとしてきて、大きな物（＝大地、地球）の中心部分をスイスイと動き回っているような感覚になる。視線を固定せず、視界を広く保って、色々な対象物に「ふと」気を向けると、自分と対象物が無数の柔らかい放物線でつながるような感覚を覚えた。ばしっとした線ではなく、シャワーみたいな、流動的な動きのある放物線である。その線は、擬態語で言うと「しゅわー」と自分の方から対象物の方へ発信される。特定の対象に意識を強めると、線は硬直的になり、消えていく。なんか、気持ち悪さを感じた。無数の、いい加減な線のほうが、気持ちが良い。リバースという身体意識の一種かな、と思った。・夜、息子からお茶の入ったコップを受け取ろうとしたときに、自分の体に力が入っているのを感じた。「どんな風にコップを差し出してくるかな」「こぼすなよー」「うまく受け取ろう」と意識が強まり、両掌をコップの方に持ち上げ、身構えた格好になったときである。体の全面（特に顔面、のど、胸の上部）に力感と息苦しさを感じたのだ。この感覚いやだな、と思って、外を歩いたときの感じ（ぼーっとした感じ）に切り替えたら、肩から力が抜け、両手が下がった（おさまった）。丁度そのタイミングで、息子から「すっ」とコップが手渡され、何の造作もなく受け取ることができた。・ちょっと不思議だけど気持ちの良い感覚である。

  2006.01.12

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• 八方美人の虚しさと、一匹狼の寂しさを超える道

  自分で言うのも何だが、自分はかなり誰にでも愛想が良い。外見上はかなり八方美人（この言葉は、否定的なニュアンスが強いが）だと思う。初めてあった人にもにこやかに話をするし（できるし）、かつ礼儀正しく接する（ことができる）。これは、かなり自分の親から受けた影響も大きい。このように、人と気持ちよく接しようとすることは、自分の美意識である。誰とでもうまくやっていける人間になりたい。この考えは深く深く心に刻み込まれている。しかし一方で、踏み込んだ人付き合いは苦手になった。特に、就職してから。自意識をさらけ出すことや、人を裏切ることへの恐怖がふくれあがったからだ。誰とでもうまくやっていこう、もめ事は起こさないようにしよう、と思いながら広く浅く付き合っている。でも、最近では友人づきあいがすごく少なくなった。今の奥さんと付き合い始めた頃、ほかにはそんなに沢山深い友達は要らないな、と思った。多くの人間と深いつきあいを持続することは、面倒くさがりの自分には無理だと思ったのだ。深く長く付き合った友人を裏切る経験が、トラウマとなって自分の心に定着していたことも大きい。その代わり、人と断絶することは止そう、広く浅く付き合っていこう、と言うことになったのだ。指揮者をやっていた頃、１対多でリバースをかける術は何となく会得していた。演奏中は魂の交流的な人間関係もはかることができたと思う。しかし、就職してからは、一匹狼的な指向性が強くなっていく。今の職場は終身雇用に極めて近く、狭い社会である。ここに就職したとき、「今の職場では、あまり人と深く付き合わないようにしようと思う」と今の奥さんに語った。当時、職場が底の知れない暗い森のように思えたことを思い出す。こうして暮らしているうち、表面的に八方美人な自分を嫌悪するようになった。心の中では「誰とでもうまくやっていける人間になりたい」と思いながら、八方美人は否定せざるを得なかった。それは本当の意味で「うまくやっている」とは思えなかったからだ。そうなると今度は自分の中を掘っていくことになった。そして、自分は一匹狼でもいいや、と思うようになった。そのかわり誰にも負けない力を身につけてやるぞ、と。人とつるんで行動することは、なくなった。辞書では「一匹狼」は、「組織の力に頼らないで、自分の力だけで行動する人」とある。でもその言葉の使われかたは、どこかアウトローでひねくれ者的で、その人自身が寂しさ・わびしさを感じているような感覚を、少なくとも自分はこの言葉から感じていた。一匹狼を目指そうとする自分は、寂しい人間なのかも知れない。あるいは、今はそうでなくても、これからそうなっていくのかも知れない。「誰とでもうまくやっていきたい」と心の奥底で願い続ける自分には、この方向性もまた、どうもしっくりこなかった。八方美人では虚しさを感じ、一匹狼では寂しさを感じる。「誰とでもうまくやっていきたい」からスタートした自分と他者との関わりは、このままでは終着点がないことに気が付いた。徹底的に個人的でありながら、他者と魂の交流をすることができる、自分にとって第三の道。その道へ歩み始めるため、「誰とでもうまくやっていきたい（の裏に潜む「やらなくてはならない」）」という捕らわれを、まずはきっぱりと完全否定しよう。結局は、そんなつながりは、真のつながりではないことに気が付いた。まだうまく説明できないが、第三の道へ行くならば、最終的には、単なる愛想ではなく心からの好意を持って他者と接することができるようになっていく気がする。

  2006.01.09

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• 皿洗い

  最近、皿洗いでの感覚が変わってきた。子供の頃から、皿洗いは最も嫌な家事の一つであった。きちんと洗えていないと食中毒になるのではないか、という恐怖心のようなものがあった。何となく自分の手が脂性で綺麗になっていない気がして、必要以上に洗剤をつけて水で流していた。時間もすごくかかってしまう。強いストレスのある作業。しかし、ここ１ヶ月くらい続ける中で、少しずつ手際が良くなるとともに、感じるストレスがなくなってきた。どの順番で洗っていけば、スポンジの泡が長持ちするのか。どれくらいの洗剤をつければ、この油汚れは落ちるのか。無駄なく綺麗に落とせる水の量とスピードはどのくらいか。食器を持つ手の角度や力のいれ具合はどうしたらいいのか。体全体の動きはどうすれば無駄なく作業が進むのか。などなど、慣れていないこともあり、色々と考えながら作業をしている。なるべく体に力が入らないように、最小限の力で食器を持って洗おうとしているのだが、慣れないうちは落としてしまったり、逆に無駄に筋力を使ってしまったり（こういうときは作業が終わると凝りや疲れを感じる）していた。しかし今日、あまりこういう事を意識しすぎずに、ぼーっとした感じで皿を洗っている自分に気付いた。終わっても全然疲れると言うことがない。ストレスも感じない。体が必要最小限の無駄のない動きをする。使う水や洗剤の量も、必要最小限で地球にも優しく。自分が皿洗いをするようになってから、水道料金が増えたという事実があるのだが、これも今後改善されていくだろう。一番の変化は、作業中の「音」だと思う。食器に対して優しく接することができるようになると、そこに発生する音はどんどん小さくなる。インゲマル・ステンマルクという伝説のスキープレーヤーが、スキー板を担いで宿舎に戻ってきたときは大抵、周りに気付かれないほど静かだった、というエピソードを本で読んだことを思い出した。どのような動き・作業においても、より効率的な動きをすれば、必然的にそこに発生する音（空気の振動エネルギー）は小さくなるはずだ。

  2006.01.07

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• 誕生日

  31回目の誕生日を迎えた。誕生日というのは、何となく節目として良い区切りの日だな、と感じる。奥さんと2歳6ヶ月になる息子がハッピーバースデーを歌ってくれて、じいんとしたり、自分の中でもスガスガしい感覚のある1日だった。最近、もっと外見的にもカッコよくなりたいと思っている。そこで、本当にしばらくぶりにスーツを買いに行った。これまで、ほとんど服装には気を遣ってこなかったのだが、最近、自分の体の動きが改善されてくるのを感じるにつけ、もう少しまともな服装をしてみたくなったのだ。ここ半年で、ベルトの穴２～３つ分はお腹が引っ込んだと感じていたが、試着した自分の姿を鏡で見たときに、明らかに変化を感じた。前進が縦方向にすっと伸び、かつ固まった感じも少なくなっている。スラックスのウエストも前に買ったときより６センチ小さくなっていた。昨年の自分よりも、今年の自分。今年の自分よりも来年の自分のほうが、確実にカッコ良くなっていけるよう、毎日を過ごしたいと改めて思った。

  2006.01.07

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• 上司との面談

  今日、うちの上司（課長）と１対１で面談があった。来年４月の人事異動に向けて、課員一人ひとりの意識を課長が把握するためのもので、うちの課では、毎年１月初めにこうした面談がある。課長との面談時間は２０分程度であったが、自分がこれからやっていきたい仕事、同僚への気持ちなど、上司の質問に答える形で話をした。そして、変化に気付いた。質問に対して、考えていることを、比較的ストレートに躊躇無く話せたのである。以前は、話をするのに、かしこまったり遠慮したり言葉に気を遣ったりする方に気を取られ、伝えるべき内容への注意がおろそかだったのである。今の課長は、人に話させる術に長けた人物ではあるが、それ以上に自分の変化を感じた。この変化は、仕事に対する考え方の確定感が以前とは全然違うことや、問題中毒によるブレーキが以前より少なくなっていることに起因していると思う。

  2006.01.05

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• 朝食のジュースをこぼしてしまった。

  今朝、少し寝坊した。毎朝にんじんとリンゴのジュースを作っているが、どんなに急いでも作るのに１０分くらいはかかるため、時間の余裕が余り無い。最大スピードで作ってみようと思い、大急ぎでにんじんとリンゴを切り分け、ジューサーにかける。ケガをしないように注意しながら。気付くと、絞りかすを受けるケースの取付けが甘く、半分はずれていて、少し絞りかすが飛び出していた。いかんいかんと思いながら、作業を進める。テレビでは今日の占いがやっており、ついついそれを見ながら作業。ジュースが溜まったボウルをいつもは置かない位置(右手側)に移動して、絞りかすを拭こうとした。あっと思ったら、右手がボウルの上端を向こう側に払ってしまい、ジュースの大部分がこぼれてしまった。生協で買ったにんじん２本とリンゴ１個のエキスが調理台のうえに鮮やかに広がるのを見て、呆然とした。ボウルの中に、息子が飲む分量だけは残っていたのが、せめてもの心の慰めであった。時間は余り無かったが、自分のミスなだけに、自分の手で片付けだけはしておきたかったので、大急ぎで拭き掃除。奥さんがしょうが紅茶を作ってくれ、それを飲んでなんとか時間どおりに家を出ることが出来た。最近、ものを落っことしたり自分の体をどこかにぶつけたりすることは、随分減った。これは、ＰＱの進展によるものだと思うが、ジュースをこぼしたことは、自分への過信を戒める出来事だったと思う。「あるべきものは、それがあるべき場所に。」横着せず、何事においても、どんな行動・所作においても、常に最も効率的な、あるべき姿をめざす。自分の体の使い方、自分の筋肉・骨のあるべき位置はどこなのか。自分の外界にあるものやこと、人との関わりはどのようにあるべきなのか。観察⇒気付き⇒改善のサイクルを常態化する。究極的には、毎瞬間、改善が起きていくことを目標に。今朝の小さな失敗から感じたことでした。

  2006.01.05

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• 年始にあたって

  今年は、自分の成長欲求と、生活の大きな部分を占める「仕事」という分野における目標を矛盾なく整合させる年にしていきたい。自らが究極の幸福感を追求して生活していけるよう「家庭」と真摯に向き合っていきたい。日々まいている種が芽を出し始めているので、それを潰さず縛らず自由に成長させられるよう、自意識を変革していきたい。

  2006.01.04

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• (雑記)年末年始。

  昨年の大晦日は紅白歌合戦をほとんど見なかった。例年やっているオーケストラのカウントダウン（第９の終楽章でタイミングをばっちり合わせたコバケンと楽団に畏敬の念を覚えた）を見た後は、CDTVをぼーっと見ながら読書。随分前に買ったが最後まで読んでいなかった「スイス人銀行家の教え」を一気読みした。新年早々、午前４時まで夜更かししてしまったが、やめられなかったのだ。「親の親は自分である」「自己を全肯定して受け入れる」「お金と自己との双方向の拘束を解き放て」ＥＴＣ．ＰＱ開発につながっていくキーワードがあちらこちらに。肯定できる部分・出来ない部分を意識しながら読み進めた。きっと、この日にこの本を読んだことは、自分にとってベストタイミングだったのだろう。・１月１日の深夜、正確に言うと、２日だが、午前０：３０～１：００まで、ＮＨＫ－ｈｉでＢｏＡの番組がやっていたので観た。麻薬的運命に身を任せて生きている女性の輝きを見た気がする。３人兄弟の末っ子。上ふたりは兄。２番目のお兄ちゃんについて行ったオーディションで、自分が受かる。１年間の徹底的なボイストレーニング・踊りのトレーニングの後にデビュー。日本で活躍するようになる。こどもの頃から歌や踊りが好きだったようだが、彼女の舞台での輝きは、自分の麻薬的運命に身を任せて無無理に向上していることから生まれてくるものだと感じた。こうでなければならない、とかそういった無駄ながんばり感は、これくらいのレベルで活躍しているアーティストには当然ないのかもしれないが、自分にとってはすごく新鮮というか衝撃であった。自分が、どれだけつまらない、目標のない中に自分を押し込めていたかに気づかされた。３６５日２４時間、自分のやりたい方向のベクトルと誤差なく過ごしている人と、違う方向へ行ってみたり、同じ方向でもブレーキを常時踏みながらやっている人との違いは、ものの数年で凄まじい開きになってしまうのだろう。１９歳の女性が放つオーラには、有無を言わさない力がある。３０を過ぎた自分が到達できていない境地（若しくは遠ざかってしまっていたのかもしれないが）に、１０代の天才達がたどり着く必然性を見た。インタビュー時の瞳の輝きと、聴衆が合唱でアンコールしたときに見せた涙＆ふるまいに、すっかりココロを奪われた。・元日は実家に行った。倉庫にあった中学校～高校までの日記帳を持って帰ってきた。自分の問題中毒を掘り下げる一助にする、というのが最終目的だが、単に過去の自分はどんな考え方をしていたか、という興味も強い。おいおい読もうと思うが、とても楽しみだ。・今年はきっと、これまでにないスピードで成長できる年になる気がしている。１年後、このブログの文章がどう変化しているのか楽しみだ。

  2006.01.04

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• コーチングの限界

  倉本さんのブログに触発されたので、再度コーチングについて思ったことを書いてみたい。（トラックバックさせて頂きました。）コーチングの考え方は「相手の中に答えがある」が前提であるが、この部分に感じていた疑問を明確にすることができた。問題中毒の外は、自分で発見することは容易でない。その部分ではティーチングが必要だ。普通の人にとってはコーチングという手法はある意味ラクだ。しかし、よりＰＱの深まった人にとっては、コーチングは確かに無責任な側面があると思う。色々本をみていると、コーチングはあたかも万能であるかのごとく語られている場合が多いと感じる。しかし、「コーチングだけで全て解決する」という思いこみに陥ってしまっては元も子もない。コーチングに限らず、世にある多くの理論やノウハウは、それだけで全てを説明しきろうとするあまり、問題中毒に絡め取られてしまっていると思う。理論の説明者のＰＱによってその理論の汎用性が決定づけられる。世の中で賞賛されている理論であっても、盲目的に方法論を追うのではなく、より深い視点で見なければならないな、と思った。結局、コーチングだけではだめだし、ティーチングだけでも駄目だ。相手のレベルというか状態によって使い分けていかないと。「答えを自分で見つけようとする癖を持っていない人」には、ティーチングだけでは表面的に分かったような気にさせてしまう恐れがある。（自分は結構この「分かった気になる」傾向が強い。）指示待ち人間や「なにもわかりませーん」的な人には、コーチングを強めて、自分の頭で考えさせる訓練が必要だ。自分の頭で考える癖がなければ、成長はありえない。また、上手なティーチングで「自分はこう思うけれど」「自分は過去にこういう事があって、こうだと思う」という言い方をしたとしても、相手によっては、「あーあ、また自叙伝が始まったよ。やれやれ」と思わせてしまう場合もある。深まったＰＱ的実力から生まれる言葉は、自然にコーチング・ティーチングを縦横無尽に使い分けていることだろう。そして、相手の内面を揺さぶり、新しい視点に気付かせ（あるいは与え）、「その気にさせる」ことができる。そんな状態を目指したい。

  2005.12.30

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