立春の寒空に嘯く。
今日はいうまでもなく二十四節気の一つ,立春である。いよいよ暦の上からは春となるのであるが,今日の当地はこの冬一番の冷え込みでかつそれが数日続くとのことである。まさに春は名のみの風の寒さや,となるようだが,プロ野球は今年は3月20日開幕であるから,少なくとも日南と沖縄はホットであらまほしきところである。そのスプリングキャンプであるが,今のところ概ね順調と言っていいようだ。過日も書いたところであるが,少なくとも大幅な調整遅れとか体ができていないような選手は見受けられない。今のところはそれでよい。だいたい今プレスが大きく取り上げるような選手は正体不明の秘密兵器,と言って語弊があればまだマークされていないうちに閲兵式のように打ち放っているだけだから,取り上げるに能わない。ただひとり,昨日野村祐輔が離脱し,今日右腓腹筋損傷との診断がなされた。回復までに2~3週間かかりそうな気配なのであって,開幕に間に合うかどうか微妙とのことである。もちろん別にいいというつもりはないし,それなりに穴は大きいというべきではあるが,別に構いはしない。いや,これをチャンスに変えなければいけないのである。いうまでもなく今の先発投手陣は幸いにしてカスカスではない。野村の穴を埋めんとする,いやあわよくばその座を奪おうとしている選手はたくさんいる。昨年までの実績ならアドゥワ,遠藤,山口あたりが挙げられるし,ケムナもその座を食わんとしている。彼らがどこまで一軍に食いつけるかはまだまだ未知数だが,うまく嵌まればそれもまたよいのである。さらにいえば,今年のペナントレースは,いわば前後期制のようなものだ。東京オリンピックの間のブレイクのため,いわば勝ち抜くためには二度開幕ダッシュが必要なのである。そうなると,オリンピックブレイク明けに間に合ってくれればそれでよいという算段も成り立つのだ。詳細はまた書きたいと思うが,いわば前後期で選手をターンオーバーして戦えれば強いといえるし,それに向けて選手層を厚くしておけばそれだけ覇権に近づくというべきなのである。と,いうわけで,よほど離脱者が続出しない限りはどんと構えていればよいと思う。むしろ昨年のように主力選手が故障を隠して低パフォーマンスを見せてしまうことの方を怖れるべきである。これは先日も書いたが,今のカープの戦力はセントラルでは勝るとも劣るものではないし,昨年の不出来は偏に盆暗監督のせいというべきである。あれほど選手をスポイルすることに長けた人は,そうはいない。今年の日南はワンクール5日ということで,明日まで第1クールとなる。そこまでは大幅な戦力低下となるようなインシデントさえなければよいし,そうやらそれはなさそうということでよいのではないか。やはり第2クール,実戦形式が入ってきてから状況を見ていけばよかろう。明日をまた楽しみにしよう。BlogPeopleSIGMA People