午後11時のモノローグ その77
ちょっと今日は夕方から所用あって,少しく疲れている。さらに言えば,本業で少々凹むことがあったこともあって,余計に頭の中が回らない。こんなときにカープを振り返ったり今後の展望を書いたりする気にもならないので,今日はどうでもいいことからつらつら書いていく。もちろん,先週のカープの戦いぶりの悪さがそれに輪をかけていることは言うまでもない。さて,我々が当たり前に使っている「ファン」という言葉,この語源はいうまでもなく”fanatic”である。詳しくは英和辞典の解釈に譲るが,あまりよろしき意味の言葉とは言いかねる。それが19世紀末にアメリカで使われるようになり,現代に至るというところである。と,言うこともあって,これはてっきりアメリカ英語だと思っていた。ところが,この度ロンドンに旅行した際のホテルが実はイギリススポーツの聖地Wembley Stadiumのすぐ近くであって,折しもサッカーのヨーロッパ国別対抗戦の真っ最中だったのである。丁度ロンドンを発つ日の夜がイングランド対リトアニアの一戦が行われるということでスタジアムも準備がなされていたのだが,そのイングランド側のシートの案内に「ENGLAND FAN SIDE」とあって,一瞬あれっと思ったものである。イングランド=サッカー=「サポーター」という等式ができあがってしまっていたから。何のことはない。フットボールの聖地であろうがなんだろうがファンはファンなのである。で,私が愛用しているCOLLINS COBUILDを紐解いてみると,”fan”の意味の第一に次のように記されている。If you are a fan of something,especially a famous person or a sport,you like them very much and are very intersted in them.何のことはない。現代英語の”fan”の第一義は現在日本でも普通に使われる用法と同じなのである。まさに自らの不明を恥じたのであるが,ちなみに”supporter”は次のとおり。Supporters are people who support someone or something,for example a political leader or a sports team.これだと「support」という言葉に特別な魔力があるような気がするが,これまた紐解いてみると,次のような用例が記されている。If you support a sports team,especially a football team,you want them to win and perhaps go regularly to their games.何のことはない。たぶん歴史と発祥が違うだけで意味するところはほとんど同じなのである。だから,マリーンズファンのことを「マリサポ」と呼ぶのは全然不自然ではないことになるし,私は言うまでもなくサンフレッチェを応援しているのだが,フツーにサンフレッチェファンと言っていればいいことになる。まあ,これでいいのだ。ところが,どうも日本のサッカーファンの中には,「サポーター」という言葉に酔っているのではないかと思える節があって,サポーターを自称することによって何か一段高みにいるとでも思っているのではないかと思える方々も,残念ながら存在する。だからといって何を言いたいかということであるが,これは敢えて今日は書かない。時間が遅くなってきたというのもあるが,どうも最近思うことがあってそれをなかなか文章にまとめきらないからである。話は全然変わるが,さて今週のカープ。明日明後日は雨との戦いもあるが,相手関係を見るに非常に辛いところがある。先週の攻撃陣の無様さに鑑みるならば,相手投手を打ち崩すことが出来るとは軽々に思えない。まずはカード勝ち越しを取ってくれればいいと思うのみである。今日の嘘つき新聞,もとい「有料版「ひろしま市民と市政」」,もとい中国新聞のコラム「球炎」を読んだら,この期に及んでこれでは余りにも無策に過ぎるのではないかと思った次第である。明日の先発は野村祐輔。昨日の試合で杉浦稔大が丸によって沈められた姿を見て,ざまあみろと思ってなお一層の奮起をしてほしい。とにかく勝て。BlogPeopleSIGMA People(告知)姉妹サイト「ろー・ふぁーむ・かるぴおANNEX」もよろしくお願いします。