緒方が監督じゃカープは勝てない。
結果的に勝負を分けたのは,前田健太の牽制悪送球だったかもしれない。しかし,全体を見ての敗因は,采配力の差。これに尽きる。やはり現場監督と仮免コーチのヘボトロイカではどうしようもないということだろう。結論から演繹的に問題点を導き出していくならば,あの場面,なぜあんなにセラテリを牽制する必要があったのか。炭谷に黙って送りバントをさせておけば二死二塁で鬼崎。もちろん代打が出たかもしれないしなにかが起こった可能性はないとは言えないが,その危険性は一死満塁で秋山よりは低かっただろう。そうなるとなぜそんなにという所に疑問が映るが,捕手が會澤から石原に変わったからという可能性は,否定できまい。で,捕手が変わったのは8回表に會澤がノーアウトでヒットを打って赤松を代走に送ったからなのだが,そこで取った作戦はノーアウトから送りバント。この時点で,今日の負けと現場監督と新米参謀のヘボぶりを確信した。素直に送らせるのであれば,何も會澤に代走を送る必要はない。赤松を代走に送るということは,当然盗塁ということを相手に意識づけるのであるし,それを前提とした采配でなければならなかった。然るに送りバントなんて,話にもならない。これは本当に現場監督がバカだということを如実に示していると言わざるを得ない。さらに1イニング戻って7回表。ツーアウトながら1,3塁。ここで当たっていた松山を下げての間を代走に出したかと思えば,どう見ても仕事が出来そうな気配がなかった丸をそのまま打たせたのであって,これもまあめちゃくちゃだ。確かに丸は復調してもらわなければならない選手であることには違いないが,だからといってチーム状況が非常に苦しいところに追い込まれてまでなお丸と心中しようとする意味が分からない。これで外野手に人を欠いているというのなら理屈も立つが,実際はそうではないことは言うまでもない。むしろ赤松をスターターで使ってもいいくらいの話である。あるいはファームでは廣瀬が復調気配であるし,下水流が絶好調だ。こういう選手の入れ替えもどうして視野に入れられないのか。結局の所キクマルのニコイチで商売がしたいからじゃないのかといわずにはいられない。さらにそもそも論で書くと,ライオンズのバッターは前田健太に徹底的に対応してきていたが,カープのバッターは十亀に対してまたしても悠々と楽に投げさせていた。そしてまたしても7回になって球がばらつき始めたところをまたしても捕まえきれないというていたらく。これじゃ交流船の旅に勝てないのも当たり前だ。対応力のなさ。これこそカープの攻撃陣の最大の弱点であるのだが,一向に改善されない。まあ,コーチの人事が「党中央」の一存によって決められるようなチームの悲しい性である。明日の予告先発は野村祐輔対野上亮磨である。カープのバッターが野上から点を取る期待値と野村祐輔がライオンズのバッターを抑え込む期待値を比較したら,自ずと勝負は見えるだろう。もし何かが変わるとすれば,中継ぎに回したらしい大瀬良をいかに大事な場面で使えるか,いかにカープのバッターにチャンスを作るだけの工夫があるか,そして「飛び道具」を効果的な場面で使えるか,そのくらいしか思い浮かばない。それにしても,現場監督,いやはっきり言えば緒方孝市,相当頑固と言うだけでなく面の皮も相当厚いのだろう。ここまで前評判が高くて現状のていたらくならば,もう休養へのカウントダウンが始まってもおかしくないのだが,いや,カープファンからはもはや緒方孝市では勝てないという声が上がりつつあるのだが,そういうことには耳を貸さないらしい。しかし,もはやここまで来たら我々に言える言葉はこれだけだ。緒方孝市君。速やかにお辞めなさい。前任者がどれだけ晩節を汚したか,その一部始終を見ているはずだろう。別に我々は緒方孝市が監督じゃなくたっていいのだから。BlogPeopleSIGMA People