赤ヘル軍団中興への道?;8回まではベストゲーム
いくら前田健太先発の試合で絶対に落とせないとはいえ,こうも簡単に勝てるものなのだろうか。しかも勝率を5割に戻したのである。ここ数年こういう試合にはことごとく負け続けたというのに。
私は昨日,昨日の勝利は選手の個の力で勝ち取ったものであって,そこには采配も戦術もないと皮肉った。ところが,相手先発がサウスポーの大野雄大になったとたん、また珍妙なオーダーを組んだのである。もはやこれは監督としてあまりにも軽くなった存在価値をひたすらデモンストレーションするものにしか見えず,呆れることこの上なかったのだが、それが機能して先制中押しに繋がるのであるから、これはもう恐れ入りましたという他ない。これまでさんざん野球の神様の神経を逆撫でしていた男なのに、いったい何が起こったのか、聞いてみたいくらいである。
しかし、これもやっぱり選手の個の力が、昨日の勝利でさらに核融合を起こし,いいサイクルとなったとみるのが正当だろう。現に、野村謙二郎が妙ちきりんな野球ごっこを始めたら、とたんにドラゴンズの反撃を食らったのだからなにをかいわんやである。ひょっとしたら明日予告先発の戸田に気持ちよく投げさせないための策略ではないかと邪推さえしている。
その他の試合内容については、いうだけ野暮だ。もっと点がとれただろうとも思うが、それが出きるくらいならおとといの試合も楽勝でかっていたはずだ。つまり、今のカープはまだよちよち歩きな、しかも課題多き存在のところ、漸くベナントレースに参加が許されたにすぎないのである。これでカープがクライマックスシリーズとかましてや優勝なんて,とてもおほけなき話である。
そういう話に参加したければ、まず明日勝って貯金を作る。これが必要十分条件である。貯金を抱えて交流戦にはいる。これができれば、ちっとはプロ野球会社でございとカッコつけていいだろう。ただし、それをハジメ=ケンジロウ枢軸が望んでいないであろうことは、付け加えておきたい。