今年も貢献
いや~、今年もアンソニーはいくつかの寄付につかまった。その証拠となるブツがこの部屋にある。アンソニーは滅多にスーパーに行かないのだけど、一緒に行くと必ずつかまる。彼は見た目は怖そうだけど、「押したら折れる」と勧誘する人は思うのだろうか。私は声をかけられても、ケチだからすーっと行ってしまう。うさん臭そうな団体もありそうでしょ。ガイジンだから分かんないんだよね。アンソニーは立ち止まって話を聞く。話を聞く=寄付をする、ということなのだ。とある財団に5ユーロ寄付して、人形をもらっていた。この人形、同じの3つ目なんだけど~。もういらんわい。一つは姪にあげたけど、残り2つはアンソニーの書斎に飾ってある。アンソニーと同じ名前のマスコットキャラクターなので、実はコレクションしているんじゃないかと疑っているところ。乳癌啓蒙運動をしている団体には、4ユーロ寄付してピンバッチをもらう所だった。ピンバッチなんてどうすんのよっ!何にも使えないよ。6ユーロを寄付したら、化粧ポーチをくれるようだったので、そっちに取り替えてもらうように指示した。ほら、化粧ポーチだったら田舎のお母さんに使ってもらえるじゃない。先日久しぶりに田舎に帰った時は、お父さんの葬式だったので、そんなものはあげる雰囲気じゃなかったし、まだここに置いたまま。11月の終わりから12月の初めにかけて、Banco Alimentarと言う団体の食料を寄付して欲しいという期間があった。十分に栄養を摂れない人達の為に、食事を提供している団体だ。アンソニーから、寄付するように言われていたんだ。「今年は不況なので、人々の食料の寄付も少ないようだ。我が家には子供も居ないし、扶養家族も居ないので、ちゃんと寄付するように」とのことだった。以前にも記事を書いたけど、スーパーに行くと、食材の写真と値段が書いた紙のチケットがぶら下がっていて、それを取ってレジでお会計するとその食材が寄付される仕組みだ。オリーブオイル、スパゲッティ、瓶詰めのソーセージ、食用油、ツナ缶、豆など保存のきく食材だ。アンソニーから言われていたのに、すっかり忘れちゃって、寄付期間最後に買い物に行き、レジで会計をしている時に気が付いた。レジをそのままに、走ってチケットがぶら下がっている所まで行って、いくつか食材を選んで、自分の買い物と一緒にお会計。他の人には迷惑かけていない、セーフ。会計でまたならび直すのは大変だもの。アンソニーは20ユーロは寄付するようにと言っていたけど、急いでチケットをいくつか取ったので、寄付の合計は17ユーロだった。アンソニーに言ったら「ケチ」と言われそうだなーと思いながら報告。「あ、そう」で終わり。ほっ。とりあえず、任務終了!こんな感じで、アンソニーは今年も貢献したのだった。クリスマスには皆温かい美味しいものを食べられますように。