ポルの擬音語、擬態語
日本語には擬音語、擬態語が多い。雨が降るにしても『ザーザー』『しとしと』『ポツポツ』などいろいろな表現がある。その音を聞いただけでどのように雨が降っているのかわかる。日本語の表現力ってすごい。日本文化の漫画の影響もあるのだろう。漫画の中では新しい音の表現を見つけることもある。私は擬態語を使うことが好きなので、彼との会話の中に擬態語を入れる。彼は聞いたことの無い音に敏感に反応して質問してくる。犬の鳴き声、鶏の鳴き声なども外人によって表現の仕方が違うのはよく知られていること。感覚的なものなので、彼への説明は非常に難しい。それでも彼が私の説明に納得した彼のお気に入りの擬態語がある。それは『ころりん』と『チョッキン』。ニーナを横に寝かせるときに、彼女に『ころりん』と言っている。もちろん彼女には分かる訳が無い。大きな枝を切るハサミを買ったときに『チョッキン』を教えてあげたら、その音が気に入ったのか、よく切れるハサミが気に入ったのか、枝を切るごとに『チョッキン、チョッキン』と言っていた。いやーあのときは庭仕事がはかどった。『チョッキン』を教えてよかった。いまではあのハサミが『チョッキン』という名前になってしまった。ポルトガル語にもいくつかの音の表現があるそうだ。例えば、『ピンバ』(ぶつかったり、たたいたりする時の音)彼のお母さんが会話の中でよく使っていたっけ。笑ったのが『ズンバ、ズンバ』(これは性交時の音、又は『トゥルック、トゥルック』ともいうらしい)『ズ、ズンバーーー??』嫌だなあ、そんな音。蒸気機関車の音は『ポカテラ、ポカテラ』綴りを書くと『pouca terra, pouca terra』(直訳すると、少しの土地)勝手な解釈をしてみた。蒸気機関車の車輪がレール(土地)とほんの少しの接触時間しか無いぐらい速く走っている。『ポカテラ、ポカテラ、ポカテラ、ポカテラ、ポッポー』うむ、少しは蒸気機関車の音に思えてきたかも、、、、