ニーナの食べ方
ニーナが食欲がない。ウンチを見てみると、食べたものがうまく消化されていないようだ。持病の膵臓疾患のせいで、1ヶ月に一回ぐらい、1日食べたくない日が訪れる。それでも、元気なのでいいのだが、何も食べないと可哀想なので、そう言う時は、彼女の大好物の『ゆで卵』をあげるのだ。良質のタンパク質だから。。。病気専用のペットフード以外を食べると、お腹を壊すので、めったに人間の食べ物をあげることはないのだが、歯石除去の為の骨、ゆで卵、りんごは別。りんごは、アンソニーの食べ残しの芯の部分をもらうのだ。彼女にとっては、唯一の甘いものなので、アンソニーが庭で食べる時は、いつも側にぴったり寄り添って、彼が食べ過ぎないように監視している。どの食べ物もそうなのだが、もらうと、決まった場所に持って行く。左側の、芝生のコーナー。すべてあそこに持って行って、我々に取られないか、後ろを振り返りながら、こっそり食べる。彼女は、非常に用心深い。知らない食べ物をあげようと思っても、不信感いっぱいで、口で受け取る事もしない。犬って、なんでも食べると思っていた。そして彼女の食べ方は、非常にデリケートだ。大好物のゆで卵の食べ方を観察していると、非常に面白い。ゆで卵をあげると、壊さないようにそっとくわえて、芝生のコーナーに持って行く。地面に置いて、ぺろぺろと表面をなめてから、器用に白身を剥がしていく。そして、最初に、おいしそうに黄身を食べるのだ。どうやら、彼女は黄身が好きらしい。がぶっと食べない所がすごいなあ~と感心している私。私は、滅多にりんごを皮ごと食べないのだが、アンソニーの真似をして、皮ごとりんごを食べた時の事。ニーナが、おこぼれをもらおうと、側にぴったりよって来た。食べ終わった芯をあげると、嬉しそうだった。そして、彼女の食べ方を観察した。久々の甘みを楽しんでいるかのように、ゆっくり味わいながら食べている。で、最後に、枝の部分(りんごの実と木をつなぐ部分)を残した。すごーい、器用に残している。口に入れて吐き出した訳ではない。彼女は、その部分は口当たりも悪く、食べる代物じゃないということを知っているらしく、ちゃんと取り除いていた。周りから少しずつ食べて、枝の部分を残したのだ。賢いっ!その事をアンソニーに報告すると、『なんで枝を取らなかったの?僕はいつも取り除いているよ』と言われてしまった。そうか、彼はニーナの為に、枝を除いてあげているんだ。それなのに私は、そのままあげてしまった。失礼しました。。。毎回量って同じ量のえさをあげているのだが、体がぶくぶくしてくると、全部は食べずに、自主的にダイエットを始めるニーナ。その根性をアンソニーにも、分けて頂戴。