足りない栄養素
ところで、60項目の血液検査をして何がわかったといいますと・・・・コレステロールが低く、総合的な栄養状態の不良をしめす。・・・タンパク質の代謝の改善が重要(低コレステロールは、多くの不定愁訴や精神症状との関連が指摘されている)・血糖値を調節する機能に問題がある。(血糖値は多くのホルモンの働きによって調節されているために、血糖調節の異常では、ホルモンの過剰分泌により多くの症状を伴う。また頭痛、動悸、しびれ、多くの皮膚症状などのほか、不安、焦燥感、眠気、抑うつ感などの精神症状の原因にもなる)・赤血球関連のデータ、鉄の代謝のデータから、鉄の不足が読み取れる(鉄は造血に必要なミネラルですが、体内では多くの酵素活性、皮膚、免疫などに深くかかわる。そのため不足では、含鉄酵素の活性低下により、易疲労感、動悸、めまいなどが生じ、皮膚の悪化や風邪にかかりやすいなどの多彩な症状を呈する)食事からは吸収することが困難なミネラルであるので、積極的なサプリメントによる補給が必要になるわけです。というわけで、たちくらみ、だるさの原因、過睡眠、にきびなど症状がいっぱいある息子はおおいなる栄養欠損があるわけです。ちなみにデータはといいますと・・・☆アルカリフォスターゼ 831 IU/l 高い・・・多くの臓器障害、骨の成長、代謝亢進☆カリウム 5.5 mEq/l 高い・・・血液検体の保存状況による変化γ-GTP 12 IU/l 低い・・・タンパク質やアミノ酸の摂取不足総コレステロール 120 mg/dl 低い・・・総合的栄養障害☆HDL-コレステロール 36 mg/dl 低い・・・善玉コレステロールの不足他MCV 86 fl 低い・・・重篤な鉄欠乏、ヘム鉄の補給が必要血清アミラーゼ 120 IU/l やや高い・・・すい臓への負担、糖やアルコールを控える血清鉄 120 μg やや高い・・・タンパク質、ビタミンEの不足耐糖能指数 2.11 やや高い・・・血糖値の調節に軽度の問題、自律神経のバランスが乱れる☆IgE 500 IU/ml やや高い・・・アレルギー体質尿素窒素 16 mg/dl やや低い・・・タンパク質、アミノ酸の代謝障害。タンパク質、ビタミンE必要中性脂肪 49 mg/dl やや低い・・・摂取カロリーの不足、血糖調節の異常、炭水化物摂取見直しLDL 74.2 やや低い・・・体内でのホルモン産生に障害ヘモグロビンA1c 4.4 % やや低い・・・血糖値の平均が軽度低下している。血糖値の調節異常フェリチン 41.9 ng/ml やや低い・・・貯蔵鉄の不足。疲労感、頭痛、抑うつ感の原因ペプシノーゲン1 55.1 ng/ml やや低い・・・胃粘膜からの胃酸分泌の障害。多くの栄養素の吸収障害と胃症状の原因一般の病院では☆マーク以外はすべて基準値内で正常と言われ、内科の異常の範疇ではなかったわけです。しかし、分子整合栄養医学の見値においては重度、軽度領域にある項目だったのです。