『赤い目のおひめさま』
この本は、動物虐待を無くすためにできた本です。
(そのためだけが目的かのような展開ともいえますが…。)
ざっと、内容を紹介すると、
「生まれたときから一緒に育ったお姫様とライオン。二人は、本当に仲良し。
成長したお姫様は、自分をきれいに着飾ることに夢中。
そんなある日、舞踏会で1番綺麗に目立つために毛皮のマントを着ることにしたお姫様。
そこで、たくさんの毛皮職人を城に呼び、最高の毛皮を作るよう命じます。
職人たちは、 夢中で様々な動物たちを殺し、毛皮を作ろうとします。
それを悲しく思ったライオンは、お姫様が如何にばかげたことをしているのか知らせるために、
一人の毛皮職人に自分の毛でマントを作るように・・・。
出来上がった毛皮のマントを持って職人たちが集まる日。
最後にお姫様が手にしたのは、あの懐かしい愛おしい感触・・・・。」
ライオンの心を思うと切なくてやりきれません。
涙・涙・・・です。
今日、この本を子どもたちに読んで聞かせました。
絵も白黒で、色がついていません。
ちょっと、つまらなさそうな子も見られましたが、
みんな、口々に「かわいそう」と。
中には、「お姫様は自分のことしか考えていないよね。」とか、
「ちょっと、怖かった。」と、言う子もありました。
「動物は毛皮になるために生まれたんじゃないよね」と言う子も。
(これは、本の中にある言葉です。覚えててくれたんです。)
人間も動物の仲間。同じ命。どちらも大切。粗末に扱って良い命はない。
まして、必然ではない私利私欲の為に・・・。
折に触れて、伝えていたことですが、絵本を通してまた、違った感じ方をしてくれたのでは、と思います。
この毛皮。
最近は、犬や猫…野良ちゃんたちでしょうか…のものを使っていることもかなりあるそうです。
さらに酷いことに、彼らが生きたまま皮を剥いでいくのだそうです。
そうする方が、毛皮の状態が良いらしいです。
初めてこの件を知ったのは、為谷さんのブログでした。
本当にショックでした。
今まで、考えたこともなかったし、知ろうと思ったこともなかったから。
そう、今まで、考えたこともありませんでした。
毛皮・・・・・死んだ動物のものだと多分思っていました。
だって、ありえないです。生きているのに…って。
でも、考えてみたら、都合よくそんなに動物たちが死んでいくのか…。
袖口や襟元についているもの。
キーホルダーになっているもの。
本当に、深く考えたことはありませんでした。
それらは、大抵、犬・猫のものだそうです。
あるところでは、毛皮にするために犬・猫を不衛生な場所で飼育していたり…。
命が、商売、利益のために、こんなにも簡単に扱われている実態。
知らぬが仏・・・で済ませていいのかと思います。
せめて、今の私にできること、
・毛皮は買わない
・こういった真実を周りの人に知らせる でしょうか。
みなさんは、どう思われるでしょう?