『朱夏』
最近、はまったのが今野 敏さんです。大変読みやすく、ストレス解消にはもってこいです。警視庁強行犯係 樋口顕 主役のこの本は、 シリーズの2作目です。(1作目は、『リオ』)今回は、警察官の妻が誘拐されるストーリーでした。 結末は、何となく分かっているものの、 行き着くまでの、展開や、やり取りに好感がもてました。最後に、彼の上司が言った言葉が心に残ったので紹介します。 <青春の次には朱夏が来る。 朱色の夏。燃えるような夏の時代だ。 そして、人は白秋、つまり白い秋を迎え、 やがて玄冬で人生を終える。 玄冬とは、黒い冬。死のこと。 最も充実するのは夏の時代。 そして秋には、秋の枯れた味わいがある。 青春ばかりがもてはやされるのはおかしい・・・>今、まさに私は、朱夏の時代に属しているのであろう。 燃えるような夏の時代。 何でも、ばりばりこなしていけそうな響きがする。 イメージ的にも、1番良い時ではないだろうか。その中で、ちゃんとその時の役割を果たしているのかな。 と、ふと感じた。私なりの朱夏の時を大切に、確実に過ごしていけたらと思う。 赤過ぎては、疲れてしまう。 時々は、黄や橙も混ぜながら、 また、時々は、青春の時にワープしながら、 充実した夏の時代を過ごし、 いずれ やってくる白秋のときを穏やかに迎えることができたら良いなと思う