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カテゴリ:雑記
明日はアメリカンフットボールの開幕ホームゲーム。で、スペイン語のクラスの前はみんなでひとしきりその話で盛り上がった。今年のQB、男どもの批評を総合するに期待できないらしい。がっくり。昨年のようなびっくり快進撃があると、キャンパスも盛り上がって元気も出るのだけれど。
スペイン語が終わってから、国際開発関係のセミナーに駆けつける。仕方がないのだが、1時間の予定のレクチャーに30分遅れで入ってはやはり話しが見えにくい。面白そうな話だったし、スピーカーも興味のもてる人だったのに惜しかった。 図書館で2時間ほど勉強してから英語学校時代のアドバイザー・P女史との待ち合わせに向かう。彼女からの頼まれごとの説明を聞くためだが、ついでに、とばかりに私も図々しく就職活動関係でひとつ頼みごと。快諾してもらえて、感謝感謝である。4分の一日本人という彼女は、3カ国語を操り、カウンセリングにも長け、ティーチングも素晴らしい、有能なオーガナイザーでありコーディネーターでもあるというスゴイ女性である。お茶をおごってもらいながら、本題の話しもしながら、あちこちで話しが脱線し、数十分笑い転げっぱなしだった。 その後彼女に連れられて、留学生オフィス主催のInternational Coffee Hourに顔を出し、某国際機関で15年のキャリアがあるという女性に紹介してもらった。私のキャリアに役立つだろうとのP女史のはからいである。実はこの女性とは以前に会ったことがあるのだが、何千人といる留学生の一人である私を、彼女がいちいち覚えているわけはない。と、思ったら『私、あなたのこと知ってるわよね』と聞いてきたのには舌を巻いた。すごい記憶力。顔には見覚えがあったらしい。P女史の紹介だから彼女も本腰で話を聞いてくれ、いつでもアポをとってオフィスへ詳しい話をしに来なさい、と言ってもらった。やった。 就職活動という見えない階段を、レンガのブロックを一つずつ組みながら進んでいるような、果てしない気がする。昨夜は夢の中で、論文で取り組んでいるテーマについてウンウン悩んでいた。夢であるのはわかっているのに、でも話しは進んでいる、というタイプの夢だった。理性では、前に進んでいないわけではないことはわかっているのだが、感情のところでは潜在的に不安やら焦りやら、やはりあるのだろう。なんだかなぁ。 ***この日記は16日(アメリカ時間)に書いたものです。*** スペイン語とアメ人学生の就職戦線 明日でクラスが始まって3週間が終わるが、テキストはすでに110ページを通過しようという超高速のこのカリキュラム。進度が早いから、アクティビティなどは適当かと思いきや、先生はものすごい勢いで説明も質問もスペイン語のみの授業を敢行しているし、名指しで当てられて無理やりしゃべらされることも、学生同士で実際に話しながらやるエクササイズも非常に多い。最初の日に先生が、『あなたたち、スグにスペイン語で夢を見るようになるわよ』なんて言っていたが、近頃みんな『この宿題の量と授業で悪夢を見そうだよ』などと言い合っている。 スペイン語のクラスメートのひとりKは、フィラデルフィアから来ている看護婦さんの卵。今2年生だという、なかなかオープンマインドな白人のお姉ちゃんである。彼女とは近くに座っているから、エクササイズを一緒にやる機会も多い。今週のお題、教科や専門科目、時間割の話をするアクティビティを一緒にやっている間に話題が逸れて、なんでスペイン語をとることになったのか、という話になった。ちなみに、話しが逸れるとスペイン語では到底無理なので、先生に聞こえないようヒソヒソ英語で話すのだが、英語を使っているのがバレると、先生の『¡Solo español!』という元気いっぱいの声が飛んでくる。 Kは看護学のコースにいるから、履修教科も多い。でもこの大変なスペイン語のクラスは必修ではないというから、わざわざ相当大変なことをやっていることになるはずなのだが、彼女によれば看護士就職市場でも、スペイン語ができると非常に有利なのだそうだ。それは、フロリダやカリフォルニアといったヒスパニック人口が見るからに多い州だけでなく、彼女のいたペンシルバニアやミシガンのような北部の州でもどんどんそういう状態になりつつあるとか。実際、彼女は去年キャンパスの近くにある総合病院でインターンをしていたそうだが、スペイン語しか理解できない患者さんも結構いるのだそうだ。特にしばしば病院に来なければいけないような高齢者層になると、その率は高くなるという。 今のアメリカ国内のマイノリティの中で最大のグループはヒスパニックである。そして統計数字によれば2050年には黒人+ヒスパニック系の人口が白人の人口を追い越すのだそうな。広告業界でも広報業界でもマーケティング界でも、これからどうヒスパニック系をターゲットにしていくのかがホットな話題のひとつ。医療の世界はそれよりももっと切実な現状に直面しているのだろう。 私の場合はアメリカ国内の就職市場を見てスペイン語をとっているわけではないのだが、開発関係のクラスメートにはスペイン語のできる人も多いようだし、スペイン語がわかるようになると、資料を見るにしても情報を集めるにしても相当役に立ちそうだと感じることが多い。 というわけで、Kと私の結論は、しんどくてもなんでも、このクラスをサバイバルしきるためのモチベーションはそこらじゅうにある、というところに落ち着いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
September 19, 2004 09:40:43 PM
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