成田空港では運悪く、全手荷物検査にひっかかってしまった。担当の検査官の女性はきさくな感じの明るい方で、いろいろおしゃべりをしながら検査してもらう。

「この箱は何ですか？」
「日本酒です！これで新年会するんです!!（んなこと、聞いてないって）」
「化粧ポーチですね。ハサミは入ってますか？」
「先の丸いのが入ってます。もう2度もとられちゃったんで、買い換えたんです」
「そりゃ、気の毒です!!」

こんなに楽しい検査は始めてだったかも。

私のフライトのほうが30分早く出るので、相方に見送ってもらってゲートへ向かう。私を見送るために、出張の出発を今日にアレンジしてくれた相方である。

フライトは順調。予定より20分近く早くにデトロイト到着。眠ろうと思っていたのに、ついつい映画をみたり、本を読んだり、授業の準備をしたりして寝そびれる。

デトロイト空港のImmigrationは混乱を極めていて、何人も別室に連れていかれるし、F１ビザホルダーが多い時期だからか、オフィサーの質問も多く、やたらと時間がかかる。その上荷物のリチェックインがこれまた大混雑で、べらぼうに長い行列につく。前は、ペンシルバニア州立大学の博士学生の韓国人女性で、メジャーが近いこともあり、メディア事情やコミュニケーション教育の違いなどを話し合って楽しかった。

順調にランシング到着。今度はちゃんと両方のスーツケースも無事に到着しひと安心。新学期準備でお忙しい中迎えに来てくださったY女史にピックアップしていただいて帰宅。

実家へ到着の電話を入れ、荷物を解いたら急に眠くなって、ひとまず就寝。夜10時半ごろ目が覚めて、まずは3週間雪の中にほったらかしだったクルマを掘り起こしにいく。明日の朝、クルマが動かないとなると通勤バスへの集合が危うくなり危険極まりない。エンジンをかけて暖気をしながら、雪をどけてクルマを掘り起こし、エンジン音とタイヤの調子を確認して点検終了。

洗濯をしながら明日の授業の準備、プリントを作ったり、教材を確認したりしているうちに午前4時半を過ぎる。今から眠ると危険なので、眠らないことにしてお弁当を作り、シャワーを浴びて出勤に備える。