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カテゴリ:雑記
5時に飛び起きて、ブラインドを開ける。しんしんと粉雪が降っているのを確認。続いて、普段はめったに見ないケーブルのWeather Channel(日本でいう、e-天気netとか、Weather Newsのケーブルサービスのようなもので、24時間、お天気情報と関連番組のみのステーション)をつける。警報は出ていないことを確かめてから、Webサイト版もチェック。案の定、より情報がローカルなWeb版では、この周囲一体にStorm Warningが出ていることを示す赤帯ロールが流れていた。おぉ・・・これはもしかして・・・
金曜日夕方に、土曜日の勤め先の学校の校長先生から教師宛にメールが入っていた。金曜日深夜から土曜日にかけて東部から中西部一帯大雪の予報だったため、休校判断に関する指示である。学校の始業は9時だが、教師の通勤バスは7時に街を出発するし、この週に1度の学校には、隣の州から高速を2時間近く走って登校してこられるご家庭もある。したがって、休校の場合は早朝5時半から6時の間に連絡網がまわるという段取りになるのだ。日常的に移動距離が長いクルマ社会では、こういうところに影響がでるということか。 果たして、5時45分に携帯電話が鳴って、教頭先生から休校の連絡。電話連絡網の私の次は同期のS先生。「休校だって!」「わぁぉ~」と、この早朝に電話口でキャーキャー。実は二人とも今日は授業参観日にあたっていてその準備は終わってしまっている。その参観日が休校で再来週に延期になるということは、参観授業の教材は作りなおさなければいけないし、そうでなくともただでさえタイトな年間カリキュラムの中での一日・6コマスキップとはなかなかヘビーなのだが、それでもなんでも、“休校”という響きは、小学生や中学生の頃、台風で学校が休校になった時のワクワク感に似てワケなく嬉しかったりする。しかも、スケジュール計算されていない空白の一日は、睡眠時間と勉強時間が増える、いわばボーナスタイム。仕事義務意識に欠けているが、やはりラッキー。 その後、同僚のO先生と電話で打ち合わせ。参観日の日程が変わったことで段取りの変更が出てくるためだが、仕事の話はそこそこに、なぜかそこから2時間、“現実論を全面肯定もしたくないが、理想論に傾倒するほどナイーブになれない場合、”折り合い“と”理想“の扱い方について”をテーマに話し込む。O先生のご専門は歴史と差別だし、私の専門は広報と分野は全然違うのだが、社会科学の根底をつきつめていくと哲学になるというバクッとした見解において一致しているからか、いつもお話していておもしろい。「答えがない」ということを異なる分野/視点から相互検証・確認するかのようなディスカッションをしている間に、窓の外では雪のふりっぷりが、しんしんからガンガンに進化。みるみるうちに雪が積みあがり本格的な雪嵐になってきた。 みるみる窓枠に積もる雪 目もすっかり覚めているし、せっかくのお休みがもったいないので、今週はやってなかった家中の大掃除をする。ルームメイトが起きてくるまでは、大雪情報が流れるローカルTVを見ながら静かにゴソゴソ拭いたり掃いたり。彼女が起きてきてからは、「すごい雪だ」「えらいことだ」とふたりで騒ぎながら掃除完了。ゴミ袋ふたつを駐車場の共同ゴミ置き場に捨てにいこうと、コートを着込んでアパートのドアの外へ出てみて、!!!。 スロープがあるはずのところには何もなく、駐車場に至るまでの一面がスネよりははるかに嵩高い雪原になっていた。こりゃぁ、ダメだ。 “読まなきゃいけない文献の山”に向かいながら、時々窓の外の雪嵐を観察。気温はマイナス10℃そこそことべらぼうに寒いわけではないが、それでも雪がサラサラパウダースノーになるには充分の冷え具合。風があるから、降ってくる雪も舞っているが、降り積った雪もまた舞い上げられてまさに視界が真っ白になる瞬間がたびたびおこる。 3時が過ぎてようやく雪の状態も落ち着いてきた。アパートメントオフィスのメンテナンススタッフのおじさんが、とりあえずアパートのドアの前のスロープを除雪してくれて、どうにか駐車場までいけるようになった。駐車場も一応除雪車が入ったようだが、上からどんどん雪が降るので効果テキメンとはいいかねる状態。 先週に引き続き、N氏とH女史のお手配で、今夜もアイスホッケーのチケットが確保されている。この天候でゲームはあるのか?とかなり訝しかったが、一応5時半には用意をはじめ、6時にはクルマ発掘作業を開始。30分近くかけて掘り起こしクルマの点検をした後、多少は交通量が増えて、昼過ぎよりは随分マシなコンディションになった道路をゆっくり走りながら出かける。 さすがのローカル・ミシガン人たちも今日のこの環境では安全運転を心がけているようだ。道路上は大量に撒かれているはずの融雪塩もこのドカ雪には効き目ナシ。粉雪だけあって、路面の積もった雪はよくグリップが効いている。滑り具合を確認しながら、ソロソロ走っていく。M氏のお宅の前にクルマを停めて、歩いてキャンパスのアリーナへ向かう。道路にクルマは多いが、先週はたくさん見受けられたアリーナに向かって歩いている人が全然見当たらない。「ホントにゲームあるんですかねぇ」などとお話しながら足早にアリーナへ向かう。なんせ手袋をしていても指先が痛い。 が、ゲームがあるかどうかなんて懸念するだけ無駄だった。観客の出足こそ遅かったが、最終的には先週のゲームと同じ6000人以上の観客でアリーナはいっぱいになった。H女史とお仲間のみなさま3人も到着され、観客席へ。 対Lake Superior大学との試合は、第一ピリオドに1点を先制してスタートしたものの第2ピリオドに1点をとられる。このプレーを見ただけでも来てよかったと思うような鮮やかなゴールで2点目をもぎとったものの、その後もう1点叩き込まれて2-2で第3ピリオドへ。プレーのスピードはあがっておもしろくなったものの、双方決め手にかけ、均衡のまま5分間のオーバータイムへ。そのまま引き分けで終了。シーズン勝ち星で先行している相手に勝てなかったのは残念だったが、せっかく見に来たのに負けなくてよかったと、思うことにしてアリーナを出る。 H女史、M氏と3人で中華屋で遅い夕食を食べながらおしゃべり。お二方ともそれぞれの分野の専門家でありながら、いろんな分野の話題や知識に通じていらっしゃってお話しているとおもしろい。真面目な話から四方山話まで楽しかった。11時過ぎに帰宅。雪はすっかりやんで、夜空は月も星も見えていた。まだうす雲が残るのか、たくさん星が見えるわけではなかったが、頭の真上にオリオン座がきていて、カチッと凍りついた色で輝いていた。明日は晴れるらしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 24, 2005 01:50:53 AM
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