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February 22, 2005
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カテゴリ:Public Relations
あるレポートにPRとマス・メディアについての概略を書いていてふと、そういえば、マス・メディアや、いわゆるマスコミという対象とのつきあいも長くなったなぁ、と思った。

思いおこせば、大学で新聞学を専攻して、新聞を読んだりTVを見ていただけのところから、何かしらマス・メディアの構造や動向を考えたり、報道の仕方やトピックの扱い方を分析したりするようになってからでも1△年が経っている・・・(あ~、これ以上正確に年数を計算するのはやめとこ)

社会へ出て最初の仕事はマス・メディアの端くれで、企画とか取材手法とかデザインとか印刷システムなどのスキルを叩き込まれる傍ら、情報がその源からどう発信/収集され、ゲートキーパーをくぐってマス・メディアにのって伝播していくのかというしくみを知った。マス・メディアはその名の通り“媒体”であって、情報の発信者であると同時に情報の受け手でもあることを実感したのもこの時期で、マス・メディアに情報を提供し、かつオモテにウラに思いもよらなかった影響力を発揮する広報(Public Relations)の存在を知ったのもこの時だった。

次の仕事ではマス・メディアを介して情報を発信していく広報サイドに立場をスイッチしたのだが、立場を変えてみて初めて、マス・メディア→読者というそれまで意識していた簡単な図式から、情報の発信元→マス・メディア→パブリック(“読者”或いは“視聴者”ではない)という流れを整理して考えられるようになった。しかも“パブリック”と一口に言ってもいろいろなセグメントがあってひとまとめにはできない存在だし、マス・メディアも媒体によってその伝播の仕方も違えばインパクトや情報の信憑性にも差があることを具体的に知ったのも、この仕事についてからだった。

この頃はインターネットが一般化し始め、新しいコミュニケーション媒体としてWebサイトがクライアントとの仕事の中でも出てきていて、コミュニケーション媒体と情報の受け手の関係を業界全体が見直している時期でもあった上に、基本的にクライアント仕事だったから、クライアントに企画を理解してもらうにはわかりやすく説明する必要があった、ということもマス・メディアをめぐるいろんな要素の相関関係を体系立てて考えるようになった要因だとも思う。

この時の仕事の延長線上にあった三つ目の仕事は、マス・メディア、特にマスコミとの距離がもっと近くて複雑だった。この時知ったことは、組織も私もマスコミに対して絶対にオープンにしない情報があるし、マスコミも知っていても書かないことがある、ということだった。記者会見で出す情報、質疑応答で出す回答は調整と擦り合わせを経たものでなければその後の問題の方が大きくなる構造も納得はしなくても理解はしたし、物事は白黒で語れることの方がはるかに少ないことを学んだのもこの仕事でだった。

リークやスクープの突発性、危険性やインパクトも経験する一方で、すごい労力と予算をつぎこんでも実質的な効果はゼロ、ということが大いにあることも実感した。根も葉もないことが平気で報じられていくこともあれば、本当の話はなかなか報道されないし、報道されてもそのボリュームもインパクトもわずか、ということもたくさんあった。

結局、新聞やTVなどで報じられることは、そのストーリー全体に比すれば氷山のほんの一角にしか過ぎず、水面下に隠れて見えない部分を考慮しなければ全像を推し量ることもできないし、それとて“真実”を知るには、たぶんほど遠い。

仕事を離れた今、記者会見やらなんやらを見ていてもそこで“真実”が“全部”語られることなんて、よっぽど特殊な事情がない限りありえない、と思いながら見る。事が大きければ大きいほど、問題が複雑で関わる人や組織が大きければ大きいほど、その傾向は当然強くなる。カメラの回っているところでどこぞのレポーターが「ホントのこと言えよ!」なんて怒鳴っているのを見たりすると、怒鳴る方もナンセンスだが、怒鳴られる方も言われても仕方ないよな、と思ったりする。だからと言って、本当のことを洗いざらいマスコミの前で話すなんて、これまたありえない。

レポート用のざっくりとした概略を書き終えて、マス・メディアやマスコミを学んだり、一緒に仕事したりしてきても、私が知ったこと理解したことはまだまだ全体の一片にしか過ぎないし、学術的な理解でもないなぁと、思っていた。でも、これから先、マス・メディアを学術面で探求することもしないだろうな、とも。

・・・ということは、結局身についたのは、報道を斜めから見る曲がった性格だけかも(涙)



P.S. 訪欧中のブッシュ大統領はドイツにも行ってますが、ワイン最高!さんの22日の日記にブッシュの来訪を控えたドイツ・マインツの様子がレポートされています。あんまりおもしろくて明日まで待てなかったので、今日ご紹介。これも、少なくともアメリカのマス・メディアは語らない話だよねぇ。





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最終更新日  February 23, 2005 01:19:37 PM
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