ギリシャ哲学の破綻
ギリシャ哲学や科学主義は必要条件までは整えられるが十分条件というその人の生命力の問題まで立ち入りことが出来ない。 茂木健一郎とリリー・フランキーの対談をYouTubeで見聞した。彼らは共に小倉出身である。脳学者の茂木は「東京タワー」という映画を見て、小倉人としての自己確認が出来て率直に喜んでいる。 リリー・フランキーはその点、醒めている。「小倉人としてまっすぐに行き着いているのは清水健太郎で、私や茂木さんはちょっとずれているんだ」と言う。 茂木さんは今、「生命力」をテーマとしているらしい。これは仏教で言うところの「無明」であって、それがいかに人間に不幸をもたらしているか、それにリリー・フランキーやナンシー関は気が付いている。 中途半端なギリシャ哲学・科学主義の行き詰まりが2009年秋の状況である。