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2020.04.08
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「ご近所美術館」を読んだ森福都の連作短編集を読んでみた。

〇ストーリー

予定より早く帰宅した何かに駆り立てられるように家を飛び出した妻が、大学時代の5人の同級生に配信した5つのショート・ミステリー。ささやかな日常に潜む小さな軋みが人生の落とし穴に変わるとき、そこに浮かび上がるのは見知らぬ妻の素顔…。


ーーーーーーーーー

「ご近所美術館」が不思議なクセを感じつつも楽しめた。調べたら同じ作者で〈連鎖式ミステリー〉作品があるということだったので,早速図書館で予約をした。

僕の中での〈連鎖式ミステリー〉の定義は,短編1つ1つがミステリーで成立しているのだが,最後にまた別の回答が与えられて,連作の裏に隠れていたストーリーが見えてくるというものだ。

その感覚でこの作品を読んだが・・・うーん,いただけない。短編のミステリーはともかく,最後の謎解きが薄い。またそれによって,それまでの短編の読み方が変わる,ということもない。

フツーの連作短編集とした場合,それぞれの短編に魅力は薄いので,またガッカリだった。


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どうも加納朋子の〈連鎖式ミステリー〉で,こちらが一方的に構成を決め付けていた感があり,その過剰な期待からのギャップがあったようだ。

「ご近所美術館」も,主人公の男性が報われないばかりだったし,この作者は主人公に対して共感を求めないのかも知れない。

ちょっと合わないなあ。


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各編について簡単に感想を述べる。

「火曜日の糸杉」:大野流子は友人の歯科医師のところに毎週火曜日に予約を取る裕福な婦人について調査を行う。婦人が目指していたこととは・・・なかなかロマンチックな短編だが,さすがに不自然だと思う。そこまで気の強い婦人ならば,押しかければいいじゃない。
「アディクティド」:流子の友人の環は,ゲームセンターの経営者と仲が良くなる。そこでは不思議なことが起きていて・・・この短編はヒネリがあったし,視点が新しくて良かった。
「第三の女」:流子の友人の良二は,東ヨーロッパのツアー旅行に行く。だがそのツアーに参加していた新婚カップルには,ストーカーの女性がいた。そしてついにその女性は消えてしまい・・・長い。たったこれだけの内容を語るのに冗長過ぎる。この短編でがっくり来た。
「家庭菜園ノススメ」:流子の友人の清香は,土地を借りて本格的な家庭菜園を作っている。そこでは土地を4つに分割して,4人の女性が菜園を営んでいた。けれども1人の菜園から定期的に野菜が盗まれることが続き,清香は他の3人と,犯人を捕まえようとする・・・シンプルなストーリーを複雑にして長くしているのは前の短編と同じ。内容はまだ良かったけれど。
「グラン・メゾン・フォートラスの落日」:飯塚が憧れていたあかりは,黒澤明の映画の途中で中座した。そして彼女のアパートが放火された。その背景とは?・・・書かれている要素がどれも人間の行動としてあり得なくて,どう解釈すればよいのか?黒澤明も可哀相だ。

「トレースルート・ラプソディ」:・・・解決編ということらしいのだが,これも様々な表現に満ちていて冗長。









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Last updated  2020.04.09 23:26:12
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