負荷の無い練習にどれだけの意味があるか、その1
上海で陳氏太極拳の指導中浦東太極拳教室よりみなさん、あけましておめでとうございます。太極拳のイメージと言えば、『負荷が無い』『誰でも出来る』『気のチカラで運動する』『呼吸法』等等が有るかと思いますが、どれもこれも、ちょっとまってください!と言う内容です。放松と言う言葉あります。実際の漢字はもっと難しいのですが、今は簡体字で表現されて定着してしまいました。中国一般で使われる言葉の意味では『リラックス』『力や緊張を抜く』なのですが・・・・・・武術ではそれにプラスして 『ニュートラル且つ鋭敏な状態』そんなわけで、中国語の表面にある意味だけで技芸の内容を理解する事は大変危険です。さてさて。表題の負荷について。これについても。 陳氏太極拳、陳式太極拳の練習者は楊氏太極拳や二十四式太極拳等を通じて、段々別の太極拳を加えて行って、選択肢の一つとして陳氏を選ぶようです。この過程は修錬として『間違い』です。趣味の一環としてされるならイイのですが、より健康を求め、より向上したいのであれば、どれか一つを選択した方がいい。以前、日本の大会を見学した時、陳式太極拳は『力強く、どっしりしないといけない』と言うイメージで練習されているのだなあ・・・・・と感じました。陳氏太極拳は一つの運動法則を流れるように繰り返すので、力強くどっしりはタブーな動きなのです。ですが、いわゆるハッケイ動作と『低い姿勢』で動く事によって、練習者自身が力強く動きたくなるのかもしれません。確かに低い姿勢には足腰に負荷が掛かるので運動になります。ですが、身体全体の動きが統一されていなければ、単なる足腰の鍛錬にとどまってしまいます。低い姿勢の時は低い姿勢での体勢要求があるのです。また、『それまでの練習で基礎体力が無い』場合は膝や腰を痛めます。負荷を掛ければそれで良いと言う物でも無いのです。が、負荷の無い練習もまた意味を無しません。続きます。健康と医療(全般) ブログランキングへ浦東太極拳へのお問い合わせはtsukamoto.hironobu@gmail.comまでどうぞ。最近、太極拳についての問い合わせも頂いています。質問内容を公開して良い場合は『いいですよ』と明記ください。