ちょっとの余裕も必要
上海でひっそり陳氏太極拳を指導している浦東太極拳教室より。今日は太極拳とあんまり関係ないお話。私は既に上海に移って七年くらいになるのでしょうか?八年???まあ、どうでもいいや。だいぶ長い事中国にいると言う事。その前は洛陽にいて、上海に移ってからの三年は洛陽と上海を往復。上海に移ってきた理由は平たく言うとヘッドハントです。それから紆余曲折して今の仕事に関わる様になり、結婚もして道場を構えて・・・・・・・だいぶ長く上海にいますが、私の好きな街は1、紹興2、洛陽3、北京4、蘇州5、杭州です。上海に初めて来た時、『何て中国的で無い街だろう・・・・・・』と感じてガックリきました。私にとって何処が中国的でないと感じたか?それを話し始めるとキリが無いのですが、平たく言うと、『伝統の香りがしない』まあ、そんなところです。その一方、外国人にとって洛陽とは比較にならない便利さと安心さがあります。それも何だか味気なく・・・・・・・・・要するに私は我儘なのです。まったくもう!自分!!仕事に追われ、やっとこさ自分の生活のペースと仕事のベースが出来て、最近は満足する練習量を確保できる様になりまして。今朝もたっぷりと練習してから仕事を始める事が出来ました。やっぱり余裕を持って生活出来ると周りの景色も変わるし、発想する事も素敵な事が多いです。二泉胡月と言う曲は盲目の流し二胡弾きが晩年に人生の悲哀を表現して書いた曲。上海の地下鉄やら人が集まる所には大抵こう言う人がいます。どいつもこいつも下手くそで、雑音垂れ流すなよ!!!と、たまに乱暴な事を思うくらい私の心はハリネズミ。以前暮らしていた洛陽も北京も、音楽を外で奏でる人の技術は中々だったので。先週の金曜日、午後最後の打合せを終えて帰路に着く途上に見かけた盲目のバアサン。楽器は年代物の三弦。丁寧で深い音を出していました。思わず立ち止り、お金を入れて話しかけると 訛りがきつすぎたですが、まあ、何とかコミュニケーションをとりその後、バアサンはまた元気に演奏再開しました。二曲ほど聞く間に結構沢山の人がお金を入れて行きました。何だか、嬉しくなって、事務所に戻りました。別段何て事の無い話ですね。浦東太極拳教室への御問い合せはtsukamoto.hironobu@gmail.comまで。