THE TUDORS
今とてもハマっている海外ドラマがあります。「THE TUDORS」2007~2011年米国で放送。アメリカ、カナダ、アイルランド、イギリス合作。16世紀イギリスのチューダー朝を舞台に、欲望のままに生きた実在の王ヘンリー8世の物語です。離婚が認められなかったローマカトリック法王庁と決裂し、イギリス国教会を興して、結婚、離婚、結婚を繰り返し、6人もの妃を娶った王様。主役のジョナサン・リース・マイヤーズのエキセントリックな演技、脇を固める名優陣、豪華な衣装、美しい映像と音楽、目を背けたくなる処刑シーン、やたら多いセクシャルシーンと色々な意味で見所満載です。この王様、無類の女好きで熱しやすく冷めやすい。女性に限らず、従順に尽くした家臣であっても意に反すると悉く始末してしまう。処刑した後になって後悔し、それを人のせいにして嘆いてみたりする。→これを繰り返す。オレ様もいいとこ、移り気でとんでもない君主です。でもなにか哀れを誘うというか、見ていて飽きないのは美形&怪演のマイヤーズのおかげでしょうか。最初にこの作品に惹かれたのは好きな俳優サム・ニールが出演していたから。シーズン2になると、法王のパウルス3世役でアラビアのロレンスのピーター・オトゥールが登場します。飄々とドスの効いた腹黒法王を演じていながら気品があり圧倒的な存在感です。あとは、注目若手俳優のヘンリー・カヴィルがずっと出演しています。悪さしたり、良心に目覚めたりやっぱり悪さしたりしてブレのある役どころですが、その美しさでカバー。全体的にヴィジュアル重視で、美しい役者と衣装は必見です。2番目の妃アン・ブーリン役の女優さん、ナタリー・ドーマーという方ですが絶妙です。とても美しく見える時とそうでもない時があるのですが何故か目が離せない。気付けば彼女の虜です。好き嫌いが分かれそうですが魅力的な人でした。デコルテやネックラインが美しくて、ドレスがとても映えていたのも印象的。小悪魔的で高慢なので敵味方がハッキリ分かれ、彼女自身もその父兄も野心家であったため不幸な結末を迎えますが、彼女がいなくなった後のドラマは途端につまらなくなった感じ。そんなわけでアンが大活躍?のシーズン2が個人的には一番面白いです。トマス・モアやトマス・クロムウェルの役者さんも巧くて、本当に見飽きません。フィクションも混じった作品ですが、メアリーやエリザベスの生い立ちや、フランスとスペインとの駆け引きなども楽しく勉強できます。あんまり気に入ったのでシーズン1と2だけDVD-BOXを購入しました。シーズン4で完結です。【送料無料】チューダーズ ヘンリー8世 背徳の王冠 DVD-BOX1 [ ナタリー・ドマー ]価格:10,650円(税込、送料込)【送料無料】チューダーズ ヘンリー8世 背徳の王冠 DVD-BOX2 [ ナタリー・ドマー ]価格:12,600円(税込、送料込)シーズン3以降はTV録画でいいかと思いました。ピーター・オトゥールも出てきませんし、お妃もあまり好きでないし、何よりヘンリー8世の暴走がもうなんだか酷すぎて。美麗なピクチャーDVDは気分上がります。コンプリートしたくなりますけどね・・。(^^ゞ短いですがインタビューなどの特典映像も楽しめました。このドラマは「エリザベス」、「エリザベスゴールデンエイジ」のスタッフが制作しているので、続けて映画を観るとより楽しめるかと思いました。ほんとうに豪華なドラマです。