531011 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

体感!JUNKムービー

体感!JUNKムービー

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

ぞううまことり@ Re:映画音楽がやって来た!「日本映画と音楽」特別演奏会(05/26) 舞台の狭さを利用したオーケストラの編成…
ぞううまことり@ Re:『9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019)』~ベストセラーは誰のもの?(05/04) ストーリーの展開を面白くするのは、見る…
ピーターラビラビ@ Re:『ゴジラxコング 新たなる帝国(2024)』~エネルギー、フルチャージ⁉(04/28) ゴジラ映画は、戦っている時が迫力があり…
ピーターラビラビ@ Re:世紀の怪物/タランチュラの襲撃(1955)~あの大スターはどこにいた?(05/21) 虫が巨大化される映画は、過去に何作もあ…
ピーターラビラビ@ Re:『シン・ランペイジ 巨獣大決戦(2020)』~シンの連鎖反応(11/15) 巨大化した蜘蛛とワニが戦うシーンがどう…

Freepage List

April 26, 2009
XML
カテゴリ:特撮映画
 この映画を見たのは、監督としてジャック・ショルダーの名前があったからでした。
 ジャック・ショルダーは、「ヒドゥン(1987)」を撮った監督です。「ヒドゥン」は、1988年に第16回アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭のグランプリを獲っています。この年は「ロボコップ(1987)」がありましたが、見事に競り勝ったのです。
 評判を聞いて「ヒドゥン」を見ることを楽しみにしていました。いざ見に行こうとしたその日、人とのトラブルがあって、最悪のところまで気分が落ち込んでしまいました。それでも見に行ったら、ホラー、SF、ノンストップアクションの展開に、一発で生きているのが楽しくなりました(じつに単純)。期待に違わぬ、充実した映画でした。
 注目すべき監督が登場したな、と思ったのですが、大変残念なことに、それ以後ジャック・ショルダーはどこに行ってしまったか分からないような状態でした。
 そのジャック・ショルダーが2001年に撮影したモンスターパニック映画が「アラクニッド」です。この映画は、アメリカ、ハリウッドの産ではなく、なんとスペイン製なのです。ジャックはスペインに活路を見出していたのか……。
 スペイン映画といえば、小さい頃「汚れなき悪戯(1955)」を見て、とても感動しました。また、大人になってからは、ビクトル・エリセの「ミツバチのささやき(1973)」や「エル・スール(1982)」が好きでした。
 そうした映画も見たのです、かつては。
 今はジャンル映画ばかり見ているぼくにとってのスペイン映画とは、ポール・ナッシー監督、脚本、主演の「狼男とサムライ(1983)」をあたりです。夜中まで起きていて、深夜映画で見ました。
 
 さて、「アラクニッド」です。これは、日本風な表現をすれば、蜘蛛の怪獣が登場します。蜘蛛は虫なので怪獣とはおかしな表現ですが、かといって怪虫としたら、蛔虫とまちがえられそうですね。
 映画の中では、蜘蛛オタクの科学者により、以下のような説明があります。たとえ蜘蛛が突然変異したとしても、巨大化することはありえない。つまりこの蜘蛛の怪獣は、宇宙からの侵入者が合体することによって、とてつもない大きさに変身してしまったのです。また、蜘蛛オタクは、蜘蛛が巨大化したら、人間は勝てないとも語ります。通常は、小さい形状をしていてよかったね。
 このあたりは、リアリティを出しているのでしょうか。突拍子もない怪生物をスクリーンで見せるより、日常生活でも馴染みのある蜘蛛の方がウソ臭くないとの考えで。
 それと、蜘蛛の怪獣をCGではなく、操演にしてくれたところが、個人的には好みでした。
 とはいっても、内容的には「エイリアン(1979)」+「プレデター(1987)」の印象が強いです。蜘蛛怪獣は、形こそ蜘蛛ですが、その行動パターンはエイリアンそっくり。人間の体内に異生物が入り込み、食い破って出てきたり、巣の中に人間を取り込んだりしますから。「エイリアン」でお馴染みの展開ですね。そして、調査隊がジャングルで蜘蛛怪獣闘うところは「プレデター」を想起します。
 さらにつっこむと、ジャングルで蜘蛛怪獣と闘い、つぎつぎに味方が殺され形勢が圧倒的に不利になりながらも、なんで援軍を呼んでこなかったのかなぁ。あるいは、ラスト、確かに一頭の蜘蛛怪獣は倒すのですが、まだ生き残りがいましたし、夥しい卵も放置したまま終わりにしたなのはなぜかなぁ、などとの疑問がひっかかります。
 でも、テンポは悪くなかったよ!。軽快な流れで、見続けることができました!。その点は、さすが「ヒドゥン」のジャック・ショルダー。才能のかけらもない他のZ級監督とはちがう、と思いたい。
 これは勝手な推測ですが、スペインでハリウッド風の映画をつくり、一発あてようとしたのではないか。アメリカから監督を呼んでくれば、見る人はハリウッド製とまちがえると計算していたかもしれません。
 そこで白羽の矢が当たったのが、ジャック・ショルダーだった。
 スペインの映画会社としては、スピルバーグ級は無理としても、マイケル・ベイなどのヒットメイカーを依頼したかったのでしょう。けれど、予算上の都合があります。そうしたときに、過去に「ヒドゥン(1987)」で評判をとったジャック・ショルダーなら、安く、それなりに話題性もあると考えたのではないでしょうか。
 ただ、メイキングを見ると、ジャック自身は控えめな印象を受けます。役者の演技に対して、「OK,Very Good」を連発します。それに対して役者の方は「え?これでよかったの」という感じなのです。ジャックはもしかしたら、自分のやりたいことを押し通すというタイプではないのでは。
 いずれにしても、ジャック・ショルダーは、依然「ヒドゥン」1本だけという印象です。ということは、「ヒドゥン」はまぐれだったと解釈されちゃいますね。
 次の作品に期待しています。
 

人気blogランキングに参加中。クリックしてね。ご協力、よろしくお願いします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 26, 2009 07:01:11 AM
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X