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テーマ:DVD映画鑑賞(14214)
カテゴリ:ドラマ
「プレステージ」では、アメリカの二大スーパーヒーローが激突する。 バットマン対X-MENウルヴァリンだ。 バットマンはDCコミックの看板スター、X-MENはマーベル・コミックのトップ・スター、だから、アメリカの二大コミック誌を通したライバル関係にある。 といっても、残念ながらコスチュームは纏ったスーパーヒーローは登場しない。「プレステージ」は、映画でバットマンを演じたクリスチャン・ベールと、同じくウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマンが、ライバル同士の奇術師に扮してお互いにしのぎを削るという内容なのだ。 バットマン=ベールとウルヴァリン=ジャックマン、いったいどちらが勝つのか? ちなみに監督は「バットマン ビギンズ(2005)」「ダークナイト(2008)」のクリストファー・ノーランだ。やっぱりバットマン贔屓か? 若きアンジャー(ジャックマン)とボーデン(ベール)は、奇術師の弟子同士であり、競争相手であった。いつものように舞台で、奇術が披露されていた。ところがそこで奇術師の助手であるアンジャーの妻が水中脱出マジックに失敗し、溺死してしまう。それは、ボーデンが、自分のこだわりで普段とちがうロープの結び方をしたためだった。 そこから二人の熾烈な闘いが始まる。 奇術師としての腕を競うだけでない。アンジャーは復讐のためにボーデンの舞台を邪魔し、そこでボーデンは左手の薬指と小指を失ってしまうなど、お互いにインターフェアも辞さない。 ストーリーは二転三転、アンジャーが有利かと思うとボーデンが形勢逆転とめまぐるしい。 そして、いよいよ最終決着か、と思っていると、ここでまたどんでん返し。さすがに二大スーパーヒーロー、一方に華をもたせるわけにはいかない。 ついにアンジャーとボーデンは、究極の奇術を演じる。 奇術は、あたかも超能力を使っているかのように見えるが、必ずトリックがある。だから、本当の超能力者が舞台に立ったとしたら、そこで演じられるものを奇術とは言わない。 ところが、二者とも究極の奇術は、普通に用いられるトリックではないのだ。ある意味スーパーナチュラルの域まで行っている。だから、一歩間違えば「インチキだ!」と言いたくなる。けど、言わない。 それは、究極の奇術が幾重にも張り巡らされた伏線の結晶だからだ。 どんでん返しの連続も、無意味に決着を引き延ばしているのではない。 なるほど、なるほど、と感心するばかり。 日本では、ウルトラマンとバルタン星人が永遠のライバルとか言われる。 この組み合わせで、ちがう映画はできない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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