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March 27, 2010
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カテゴリ:特撮映画

 
 スーパーナチュラルな映画のアングルは、見るものを白けさせてはいけない。
 荒唐無稽な話であるほど、見る者が納得するアングルが必要だ。
 原因不明の怪事件発生、その元凶は、驚くべきことに、巨大アリだった。なぜ巨大アリが出現したのか、襲い来る巨大アリをいかに撃退するか。
 そこまでの流れが、じつに堅実に語られていく。
 とりわけ、忽然と現れた小さな女の子が、印象深い。彼女は、茫然自失、無表情、失語症の様相を呈している。一体何があったのか、どんな恐ろしいものを見たのかと期待を煽る。(この少女は、後に姿を変えて『空の大怪獣ラドン(1956)』に引き継がれる)

 そうして、雰囲気が盛り上がってきたところで、いよいよ巨大アリの登場となる。
 アリは自分の体重の何倍もの重さを動かすことができ、さらに強靱な顎をもつているとのこと。ごく微細な存在だからいいようなものの、そんな生物が体長数メートルに巨大化したらとてつもなく脅威となるとの想定のモンスター。
 さて、このギミック、特撮は、着ぐるみでもストップモーションの人形アニメでもない。
機械仕掛けの巨大アリを何体も作って撮影している。これは迫力がある。いわゆるトリック撮影という概念ではなく、実物大モデルをセットに据えて、人と同じフレームにおさめるのだから。

 まああえて難を言えば、動きが限定的でシンプルなことと固定的で全身を駆使しないことか。かつて特撮少年だった頃にこの映画を見たときに、モンスターの大きさに迫力を味わいつつも、もちっと自然な動作ができるといいな、と思ったものだ、生意気にも。

 けれど、大人になった今、見直してみると、この映画が巨大モンスター映画の基礎基本を形成していることが分かった。安定したストーリー展開であるのだが、何よりも荒唐無稽な内容について自信をもって語っているところがすばらしい。

 スーパーナチュラルな映画は、弱気にならずに堂々と見せてくれ。多少アングルがぶれても。
 
 『怪力アント(1965)』は小さなままで大きなパワーを発揮したスーパーヒーローだった。

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Last updated  March 28, 2010 08:41:22 AM
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