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テーマ:最近観た映画。(40135)
カテゴリ:特撮映画
透明モンスターは嫌いだった。 そもそもこちらはモンスターのデザインや造形を見たいのに、「見えないんですぅ」とはなにごとか。 「何かいるぞ」って、ことさら大仰に周りが騒いでも、なんにも見えなければモンスターはいないもどうぜん。それは予算の都合か、手を抜きたいんでしょって思っちゃいます。 たとえ前半の展開は透明でもっていっても、後半はウルトラマンに登場した透明怪獣ネロンガのように、ちゃんと姿を現して大暴れしてもらいたいもんだ。 『ダーケストアワー 消滅』では、透明エイリアンが地球に攻めてくる。 しかし、これは緊迫感がありましたね。 ある夜、モスクワ全体が停電し、空から大量の発光体が降ってくる。 この発光体に触れた人、動物は、一瞬にして木っ端微塵に粉砕されてしまうのだ。 じつはこの発光体がエイリアンで、地上に降り立つと透明になる。 だからエイリアンがどこにいるかわからないんだけど、接触した人間は、パンと破裂して塵芥となり、空中にまき散らされてしまう。 これを目の当たりにしたら、誰でも慌てるよ。 そして、数日のうちにモスクワの街はゴーストタウンに成り果ててしまう。 かろうじて生き残った数人は、厳しい状況の中でなんとか活路を見出そうとする。 これが、エイリアンがまったく透明で見えないだけの存在だったら、人間は右往左往するばかりで、話も盛り上がりに欠ける。 だから、透明エイリアンが近づいてくると、電気系統が反応し、電灯がついたり機械が作動したりする。見えないけど、存在がわかるわけだ。 いつ透明エイリアンが襲ってくるかわからない。そんな緊張感の中で、突然電灯がピカピカし、車のワイパーが動いたりする。廊下などは、電灯がこちらに向かって点灯してくれば、エイリアンも接近してくるわけだ。 とにかくエイリアンに触れたら最後、一瞬で人体は消滅してしまうのだ。 そればかりか、主要登場人物だって、容赦なくポンポンと爆ぜてしまう。 今度は誰が犠牲になるのか。 透明エイリアンが圧倒的に有利な状況で、数名の人間は生き残りはどうすればいいのか。 この『ダーケストアワー 消滅』は、大作ではないし、斬新な映画というわけでもない。 しかし、透明モンスターを上手に使って、スリリングな流れをつくっていたぜ。 映画館に、観客は4人だけだったけど。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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