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December 24, 2017
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カテゴリ:特撮映画

サラマンダー [ マシュー・マコノヒー ]

 映画『GODZILLA 怪獣惑星(2017)』の前日譚を綴った小説に『GODZILLA-怪獣黙示録』がある。『GODZILLA 怪獣惑星』に続く過程で、怪獣により人類の存続が危ぶまれているという状況設定が行われている。
 また、小説『KAIJU黙示録(アポカリプス)』は、『GODZILLA-怪獣黙示録』とタイトルも似ているが、怪獣によって滅亡寸前までに追いつけられた人類が、巨大宇宙船で地球を脱出するという展開も似ている。
 ともあれ、この「怪獣の襲撃によって地球規模で人類が危機に瀕している」というのは、『パシフィック・リム(2013)』以降の流行かな、と思っていた。
 ところが、それ以前に『サラマンダー(2002)』があったのだ。
 こちらは、怪獣は怪獣でもドラゴンである。
 未知の巨大生物ではなく、伝説の竜が21世紀に出現したという設定だ。
 映画の中では以下のような説明がされている
 A.クインによる説明
 大昔 サラマンダーが恐竜を焼き払い その灰が氷河期を招いた
 やがて地球上の生物を残らず焼き尽くし
 奴らは飢え 地下に潜り
 地球に再び生命が満ちるのを待ったのだ
 最新兵器で攻撃してもサラマンダーは倒せない
 奴らは不死身だ
 人類はついに 核兵器を使い 奴らを滅ぼそうとした
 だが恐ろしい荒廃をもたらしただけ
 生き残った者は都市を捨て 荒野に逃れた
 未来は闇の彼方だ
 人類を救う武器はなく 竜の炎を消すものはない
 
 B.ヴァン・ザンによる説明
 竜は魔物ではない
 脳 心臓 肝臓を持つただの生物だ
 臓器をつぶせば竜は死ぬ
 これら二つの説明には矛盾点が見られる。
 それはクインが「不死身」といっているのに対して、ヴァン・ザンは「ただの生物だ」といっている点である。
 最終的にはヴァン・ザンの案に従って、クインは最新兵器、核兵器でも倒せなかったサラマンダーを退治するために千載一遇のチャンスを狙うのだ。
 さて、このサラマンダーだが、『ガメラ 大怪獣空中決戦(1995)』に登場した超遺伝子獣ギャオスに似ている。
 ギャオスは、滅亡した超古代文明の遺伝子工学により、「増えすぎた人口を減らすため」という目的で?産み出された。
 しかし、ギャオスは超古代文明人の手に負えなくなってしまうほど勢いを増し、慌てて天敵となる生体兵器ガメラを生み出したが、それも間に合わず、彼らは滅亡させられてしまう。
 食料がなくなったギャオスは、自分に適した環境がやってくるまで、耐久卵(長期間休眠できる特別な卵)に潜み続け、ついに現代に蘇った。
 また、サラマンダーもギャオスも、食糧不足になると同種間での共食いも辞さない。
 ということで、怪獣映画は相互に影響しあっている様子が感じられるのであった。
 主人公のクインを演じたのはクリスチャン・ベイル。
 バットマンになる前は、サラマンダーと闘っていたのだ。
 いや、時代的にはこの映画が2020年という設定なので、バットマンを引退してからサラマンダーに挑んだのか。



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Last updated  December 24, 2017 07:56:12 PM
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