パラサイト
先日アントロポゾフィ医学の講演会に行って来ました。医学というととても難しそうに聞こえますが、この医学はシュタイナー医学の一部なので、極めて自然科学的であり精神科学的な視点から人間や自然を考察するという医学という点でロミロミに非常に近い理念を持っている事を知りました。今回はホメオパシーの一つであるヤドリギについての治療方法の実際をメインのテーマにポーランドから来られたロバート先生がレクチャーを(おじさんだと思っていたら自分と同い年だった~!!)して下さったのですが、アントロポゾフィー医学にはその他マッサージ・オイリュトミー(絵画・音楽療法などの芸術療法)もあります。私自身もこの秋からアロハタッチペインティングをロミロミと共に始めたこともあり、この医学の考え方にはとても共感しています。このヤドリギという植物はまたすごい特徴を持っていて聞けば驚きの連続!主にリンゴや樫の木などに寄生するのですが、それが只者ではないのは木から木へと次々に移動しながら増殖し、自分だけの丸い空間を作ります。しかも年2回収穫されるベリーは全く異なる特質と成分(コブラ並の毒素もふくまれているらしい!)を持つのだそうです。それは主として癌間患者さんに投与される製剤に使われるのですが成長⇒増殖⇒転移するというヤドリギの特徴は癌細胞にとても近い性質を持ちます。 パラサイト人間でもいますよね。・・・というかネガティブな意味ではなくて誰でも何か必要なもの(人)にパラサイトして生きてるんじゃないのかな~とふと思うのです。それはむしろ自然なことで、そうやっていい意味でパラサイトして生きていくのは決して依存とは違うと思うのです。このヤドリギやアントロポゾフィ医学を通して、すごく大事なことを教わりました。どこにも属さない独自の世界を確立しているけれどパラサイトすることによってお互いに共存している。全ての関係性においてこれはとても大切なことではないでしょうか。お互いが共生するために不要なブロックを取り払い繋がり合う。日本語でヤドリギっていうと、どうも演歌の世界を想像してしまうんですけど(笑)ニュアンスは似てるのかな?人の命を左右する毒にも薬にもなる不思議な植物。 う~む・・・・・深い!恐るべしヤドリギ