Atletico Tokyo～アトレチコ東京～

木村剛最高！！！！


第2回Sports Management Reviewセミナーに出席＠日本青年館。

この雑誌自体、面識あるスタッフが何人かいて、私も年間１万思い切って払って購読している。しかも、どんな内容でもいい、という姿勢じゃなくて「いいものはいい、悪いものは悪い」精神で読んでいる。「スポーツ社会の馴れ合いを変えよう」とする人たちが馴れ合いでいてはいけないでしょ、という論理（笑）で、WEB版で我慢できないことがあってリアルで１度メールでクレームを入れたことがある（その内容は今度）。で、俺を覚えているのかな、とか思ってたら「ああ、あいつか」ということだったようで。昨日会場でスタッフKさんに声を掛けられてそんな話になり、（もう俺ブラックリスト？）と心の中で。


さて、徹夜明けなので体調は最悪だったが、なかなか充実していた。


第1部はビジネスの世界からの声、ということで藤沢久美氏（シンクタンク・ソフィアバンク副代表）の基調講演。
講演慣れしている方らしく、話がずれずにまとまっていて、後でメモノートを見てとても心地よかった。



そして第2部がメイン。
パネルディスカッションとして、登場したのが平尾誠二氏、木村剛氏、そしてこの雑誌の編集長茂木氏。
テーマは「GDSP（スポーツのGDP）を拡大するには」

木村剛って日本振興銀行社長というか、政府の人間なのでこれまでは当然そういう目で見ていた。初めて知ったのは数年前に父親に借りた「日本国の経済学」という不良債権について書いた本だったのだが、これで木村剛に俺ははまりました。
と思っていたら、件の雑誌のプレリリース号で彼が登場していて、しかも結構視点が鋭かった。というか実は彼、高校サッカーで、選手権２回、総体１回、しかもFWで出場しているらしい。

そんな彼が、このパネルディスカッションでウルトラヒート！
俺がここで書いていたり思っていたりで誰かに言って欲しいことも、俺も全く考えなくてナルホド！と思うことも言ってくれた。もう「メカラウロコ」状態だったよ、ホント。なんでスポーツの世界にこういう人間がいないのだろうか？



※メモに残した木村剛発言集※
「スポーツに限らず、日本の組織全体で見ても、『個性派集団』のマネジメントが出来る人はほとんどいない」
ある意味、長嶋さんみたいな人がそれに長けているのかもしれない。


「日本の大きな流れを見るならば、日本の会社はどんどん変わっている。つまり、金を借りる人はそれを『真剣に使わなければいけない』精神が主流となっていて、不透明な使い方はもうされる時代ではない。これはスポーツには逆風ですよ。」
確かに。自分が結構興味を持っているSトリーも、そういう意味では「スポーツに遠慮なく投資してくれる＝アホ」だから興味があるわけで…


「Jリーガーはちょっとちやほやされすぎですよ。人が集まっているのを当たり前だと思い始めている。ある選手が『こんな人の少ないスタジアムで試合なんかしたくない』と言ったことがあるんだけど、じゃあ自分で呼べよ、て。どうやればお客さんを呼べるかを考える選手こそがプロフェッショナルでしょ。」
最近のワールドユースで大学生に心無い批判があったけど、個人的にはユース出身のJリーガーの方が心配だ。正直東京の若手を見ていてもそう思う。



「誰がいて、スポーツが成り立っているのか。タニマチが消えた瞬間に選手はプレーができなくなる。そうなってから文句を言うのはおかしくて、そういう仕組みにしていることが問題。」

「今日来ている皆さんには申し訳ないけど、昨年の近鉄の危機で署名したりデモをする、それはいいんですが、誰かお金を払いましたか？１０万円払ってみんなで存続させようと考えましょうよ。」

パチパチパチ！！！！！
下の発言、もう一生ついていきます状態（笑）これまでこういうこと言ってくれたのって、私の知るところでは念仏の鉄さんくらいだったと思う。しかもマネジメントに必死な人たちの前で公に言ってくれたわけだからこれは大きい。いろいろ勉強している人ほど「スタジアムへ行く」大前提が抜けていると俺自身はずっと思っているし。



他にもセカンドキャリアとか、いろいろ興味深い話で、俺も突っ込みたい部分がいくつかあったので、それは今後のコラムで取り上げて行きます。


スタッフの皆様、お疲れ様です。
最後に、木村剛様。
「東京FC」ではなく「FC東京」と呼んでくださいね（笑）