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Atletico Tokyo~アトレチコ東京~

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2005.10.16
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カテゴリ:Sports Business
もう古い話になりそうであるが、村上ファンドが阪神電鉄の筆頭株主になり、タイガースを上場させようと躍起になっている。

書こう書こうと思いながら、気がつけばここ数日で横浜や他の球団までが売却とか統合とかいろんな話が出てしまったが、とりあえず今回は阪神タイガースの上場について話を絞っておこう。



村上氏の目的はひとつだけ、「電鉄の株価を上げて、高く売り払う」ということで、彼がスポーツについて述べているのは詭弁というかその場その場についてうまいことを言っているのに過ぎない。上場は甲子園の改築にメリットがあるとかあると言われているが、スポーツチームの上場が行われたときのメリット・デメリットは、周りももっと考えるべきであろう。おそらく阪神ファンを始めとして、日本全体が買収というものそれ自体に感情的に嫌悪感を示しているのが今の状態であると思う(村上氏が今回のことを「失敗」と発言しているのは、おそらくその辺の配慮を予め怠ったのを自覚しているからだろう)。しかし、そもそもスポーツチームの上場に意味はあるのか、という問題を考えなければならないのではないか。


海外でスポーツチームやクラブの上場が行われている例は少なくない。しかし、その一方でこの夏にはマンチェスター・ユナイテッドがグレイザ-氏の敵対的買収に遭ってしまったのは周知の通りだ。(グレイザー氏のその後はよく調べてみないとわからないが、とりあえずすぐにわかるのは、今夏の強化費はこれまでよりもかなり抑えられてしまったということだ。財政的に安定して、利益を出し続けていたクラブなので、これが健全財政のためとは一概に言えない)上場というのはそういうリスクが存在するのは否めないはずだ。

阪神タイガースが上場したとして、買収リスクは確実に存在する。少なくとも上場の目的のひとつが「ファンが株主を持てるようになる」のだから、安定株主工作がどこまでできるのか疑問だ(ちなみに海外クラブで「ファンが株主を持てる」から上場した例は、私はほとんど知らない)。村上氏は敵対的買収を防ぐために、上場に際し1人あたりの保持数に制限をつけると発言した。仮にそうすると今度は数の勢力が大きいところが有利になる。もし、暴力団系の組織が大量にタイガースの株を保持してしまって、チケットやグッズの値上げを求めてきたら球団はどうするつもりなのだろうか?そういうリスクが拭いきれないのがわかっているのだから、村上氏は堀江氏と一緒に「じゃあなんで上場なんてしたんですか?買収のリスクが怖いなら上場すべきでない」と発言したのではないのか。わずか半年前の話だ。そういう彼が今度は上場を仕向けても、説得力に欠けるのは当たり前である。


私のこの「スポーツクラブの上場」についての考えは、マンUについての「スポーツに資本主義は合うのか?」で書いたのと全く同じである。リスクが存在することの何が問題かといえば、「タイガースはタイガースでしか置き換えられないこと」であろう。



P.S
ふと2chを見たら、リスクについてこんな書き込みがあった。私は株に詳しいわけではないので、あぁなるほどと思った。
「まず、スポーツチームというのは、株式発行や社債発行で集めた資金を新技術や新商品に 投資し、利益を上げて回収する、というビジネススタイルではない。
集めた資金の投資先は、設備を自前で持たないところなら所属選手ぐらいしかない。 設備投資にしても、練習場改善やスタジアム改修なんてのは、収益を大幅にアップさせるような 性質のものではない。
入ってくる金は、入場料・広告料・TV放映権料などで、ある程度上限が決まっており、新商品 で市場を席巻して収益倍増!なんて極端なことは起こらないが、少し負けが込んで減収、ということは巨人を見てわかるように簡単に起こる。
つまり、投資先としては不安定で、まともなところはまず投資せず、また安定株主となる熱心な ファンの数にも上限がある。
最初は発行した株式をファンが買ってくれて、資金も潤沢かもしれない。しかし株式を安定して所有するファンの数というのはすぐに飽和する。それでもチームの成績が良ければ選手の給料は上がり、金が必要になる。まさか給料を払うためだけに返すあての無い社債を発行するわけにも行かず、新規の株式を発行するが、購入するのは投機目的の人間中心になる。
で、彼ら投機屋にとって重要なのは目先の利ざやであり、目先の勝利なわけだ。それでも彼らも株主である以上、彼らの意向は無視できない。しばらくチームが弱くてもいいから若手を育成する、なんてのは許してくれない。いずれ株式発行による資金調達にも限界が来て、人気のある看板選手を売って当座の運転資金を工面し、株価対策で別の選手を買う、というサイクルに陥っていく。」





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Last updated  2005.10.16 14:18:20
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