中国語の「ドラえもん」の変遷
さて、言葉というものは、常に変わり続けるものだナ~と思うのですが、今回、中国語のこんな変遷を知りました。中国でも人気の「ドラえもん」、(っていうか、基本的に日本のアニメ、若者はみんな普通に見て育ってます)中国での呼び名は、音をそのままとって、似た音の漢字を当てはめて、(しかも、アルファベットのAまで混ぜてある)「哆啦A梦 duō lā A mèng )」無理矢理の日本語表記にすると、「どぅおーらーえいもん」みたいな感じでしょうか。ですが、20年以上前は、「机器猫」と呼ばれていたそうで、音を取らず、意味でとっており、翻訳すると、「機械猫」。ま、ロボットだもんね~。そして一番初めに「ドラえもん」が中国に紹介された時は、「小叮当」(xiǎo dīng dāng, 近い音の日本語で書くと、”シャオディンダン”)「小」はなんかかわいらしいものにつける言葉、(無理くり当てはめると ”~ちゃん” 的な?)「叮当」は、擬音語で、金属が当たった様子を形容するらしく、鈴も金属だし、それがなる音の「カランコロン」とか「リンリン」みたいな感じでしょうか?ちなみに、ピーターパンの中の妖精のティンカー・ベルも「小叮当」。ティンカー・「ベル」だしね。ドラえもんは、鈴をつけているので、「カランコロンちゃん」みたいな?私としては、この擬音語のほうが、「うまく考えているナ~」と感心したのですけどね。言語って、自然に変わる場合もあるし、こうやって、人為的に変わっていく場合もあるし、面白し。ちなみに、日本語でもあるかも?と思ったのが、「イトーヨーカドー」。もう、私の中では、この全カタカナ表記か、もしくは、「イトーヨーカ堂」のイメージしかなかったのですが、中国語では、「伊藤洋華堂」!ぐぐって見たら、創業時の名前は「羊華堂洋品店」だったそうです。中国語の漢字、創業時の名前を使ってるんですね。最初、中国語の友人が「伊藤洋華堂」って書いてるのを見て、一瞬、なんのことかわからなかったし。(中国にも普通にあります)さて、まあ、なんで、こんな話題になったかというと、これも、最近の私のスペシャルボーイフレンドの中国人Jさん(ド天然)と話してて、Jさんがもし、日本人だったら、どんな名前かな?と、なんだか「真也」っぽいよ、みたいな、まあ、どうでもいい話をしていたのです。「じゃ、私は?」と聞くと、Jさん「1日考えてみます。」という。翌日、「思いついた?」と聞くと、Jさん「○○はどうですか?」と、私の名前の漢字を使った名前を言う。私「それって、どんな名前なの?」J「中国に実際、○○って名前の有名な人がいて、すごくイケメンです。」私「イケメン? 男の人の名前ってこと?」J「はい、そうです。」...私、女性の名前がいい...ということで、却下。また、翌日、J「考えました。女性だから、花の名前がいいと思って、△△(←とある花)はどうですか?」私「それって、どんな名前なの?」J「お店の名前によく使われる人気の名前です。」...店じゃない名前がいい...ということで、また却下したら、J「難しいですよー。だって、僕、そもそも名前をつけたことがないし。あっ、でも、昔、飼ってた犬に名前をつけたことがありますよ。dīng dāng(ディンダン)ってつけたんです。その意味は---(上記参照)じゃあ、あなたの名前も、dīng dāng(ディンダン)にしましょうか?いいじゃないですか、かわいいし。」うーん、たとえ、かわいくても、ペットにつける名前じゃないのがいい...し、人がドラえもんを想像する名前で呼ばれたくないような~。もちろん却下すると、Jさん「本当に難しいですよ。来年までに考えます。」なんて言うので、そんなに真剣に考えるところが、Jさん(まじめないい人)なのでしょうか?私も「そんな3か月も待てないよ。急いでるから。」なんて適当に言ったら、Jさんも「急いでる??」と爆笑。ふふ、たしかに、中国語の名前なんて使う予定もないし、そもそも、中国では、日本人は自分の名前の漢字をそのまま中国語読みしたもので行けるからね~。だけど、なんとなーく、ここまで来たら、引き下がれなくなってきた!ということで、Jさん、男性の名前じゃなくて、店の名前じゃなくて、ペットにつける名前じゃないのをお願いしたいんだけど、また、この調子じゃ、またすっとんきょうな名前持って来そうで、それはそれで楽しみ。