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カテゴリ:フランス
フランス3日目 モンサンミッシェルヘ
朝7時にパリのホテルをチェックアウトして 地下鉄で、モンパルナスの駅へ。 モンパルナスから、日本の新幹線のようなTGVに乗って モンサンミッシェルへの経由地であるレンヌの街に向かいます。 私はTGVのチケットは、1ヶ月以上前に予約していたのですが おさむのチケットは、数日前になって取ったのに なぜか、行きの列車のチケットは、隣同士の席になっていました。 (帰りの座席は別々の車両でしたが) 2時間ほどで、レンヌ駅に到着。 そこから、モンサンミッシェル行きのバスに乗り換えて、約1時間ちょっとで モンサンミッシェルの対岸に到着しました。 そこから、さらにフリーシャトルに乗って、約20分でモンサンミッシェルの島へ。 この荘厳な姿を見た時、これまでそんなに待ちこがれていたわけでもないのに 急に「あ〜とうとう来たんだ〜」という感覚が上がってきて 感動で胸が一杯になりました。 塔の一番先っぽの大天使ミカエルの像。 モンサンミッシェルは、言わずとしれた世界遺産で 大天使ミカエルを奉るために作られた修道院であり、巡礼地です。 私は以前から、イギリスのレイライン上にある モンサンミッシェルとそっくりな、セントマイケルズマウントの方に行きたいと思っていたのですが そこは車でないと行きづらい場所なので、今回、一人旅なら アクセスがいいモンサンミッシェルにしよう、と決めたのがきっかけでした。 (セントマイケルズマウントは来年に行こうと思っているのですが) モンサンミッシェルが作られた有名ないきさつは、まるで嘘みたいな話ですが (オペール司教が聖ミカエルから礼拝堂を作るようにお告げを受けたのに 信じずにいたら、3度目に聖ミカエルが司教の頭に穴を開けたので 司教は、やっとお告げが本物だとわかり、礼拝堂を立てた、という逸話) このモンサンミッシェルからまっすぐ北に直線上にあるのが セントマイケルズマウントというのも、また不思議な話だなあと。 セントマイケルズマウントも、モンサンミッシェルも もともとはケルトの聖地というのも、強烈に惹かれてしまうところなのですが ここモンサンミッシェルは、世界遺産なだけあって、たくさんの観光客で賑わっていました。 (特に日本人率高い) 私は、今回、モンサンミッシェルの島内にある ラ、メールプラールという老舗のホテルを予約していたので まずはチェックインしました。 部屋はパリのホテルと同じぐらいの狭さです。 それから、ホテルを出て、坂を歩いて上り、モンサンミッシェル修道院へ。 チケット売り場は長蛇の列でしたが、ルーブルほどではなく それほど待たされる感じもなく、チケットを購入。 これはチケット売り場のところに飾られていた 悪を成敗している大天使ミカエルの絵画。 これを見て、おさむが一言 「これはまるで、のりこだね」 「え?じゃあ、踏みつけられているのは、おさむ?」 「そう、俺」 『。。。。。』 踏みつけられて、何ともかわいそうなおさむ。 っていうか、そんなふうに成敗されている気分なのね。。。。 そして、モンサンミッシェル内へ。 修道院から見下ろした風景。 礼拝堂の外観。 礼拝堂を入ってから、椅子に座って、静かに祈りを捧げます。 しばらく目をつぶって内観していると、それはいきなりやってきました。 それは、言葉ではとても表せないような感覚。 なぜか、ぽろぽろと涙が止まらなくなりました。 泣きながら、おさむを見ると、うんうん、とうなずいていました。 この感覚をおさむも感じているのか、それとも同調してくれただけなのかはわからなかったのですが とにかく、ここに来た意味もここまでの経緯も 何もかもが、ストンと腹に落ちてくる感じがしていました。 このブログでは、詳しくは書けませんでしたが いえ、親しい友人にも、話をする間もなかったのですが ここ2、3週間ぐらい、私にとって、けっこうしんどいことがいろいろあり そういった様々な想いがこの場所で、すべて流されていく感じがしました。 もうおさむのドヨーンとしたデトックスのエネルギーも気にならなくなり 同時に、おさむ自身のデトックスもこの時から和らぎ始めていました。 それにしても、こんな場所に団体で訪れる人たちも多いのだなあと。 お年寄りならわかりますが、団体客には若い人もたくさんいました。 そして、この神聖な雰囲気の礼拝堂の中でさえも ガイドさんがグループに向けてあれこれと説明していて何だかなあと。 とにかく、ミカエルのエネルギーは癒しというよりは、パワーと強さ。 そして、過去、厳しい環境だったであろうこの修道院と 監獄として使用されたこともある歴史が さらに厳しさを感じさせます。 さて、修道院を出ると、たくさんのおみやげ物屋さんや レストランやカフェが並んでいました。 その中のレストランで早めの夕食。 いかにも観光地向けの料理のクオリティ。 写真は、量だけは山盛りの前菜(これで一人分)とデザート。 ホテルに戻って、休憩した後 夕日を見に、島を出て、桟橋を歩いてゆきます。 パリも寒くて、夜はみんな軽いダウンジャケットやセーターを来ていましたが ここはさらに風が吹き抜けて寒かったです。 私も軽めのダウンは持ってきたものの 帽子や手袋までは持ってきてなかったので、手や頭が冷えてしまいました。 太陽が沈むのと同時に、反対側から上ってきた満月。 日の入りからしばらくして、モンサンミッシェルにライトが灯されます。 ため息が出るほど美しい修道院。 すっかり凍えてしまったので、カフェで温かなチョコレートを飲んで暖まりました。 この日、モンサンミッシェルに来て、ようやく欠けていたジグゾーパズルのピースが はまったような感覚になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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