フランス パリ マドレーヌ教会と天使の街
フランス 前回の続きこの日の夜は、マレ地区に出かけて、GLOUという最近流行っているというレストランへ。ここはいわしのつみれ、アンチョビのマリネなど、他にはあまりないメニューがあっておいしかったです♪(チーズケーキも♪もちろんワインも) フランス9日目。最終日。この最終日は、国立近代美術館に行こうと前日に言っていたのですがなぜか朝起きると、今日はマドレーヌ教会へ行く、という直感がやってきたので美術館を取りやめて、マドレーヌ教会へと向かいました。マドレーヌ教会については、マグダラのマリアに捧げられた教会ということだけは知っていたものの、他はよく知らなかったこともあり特に訪れるつもりはなかったのですがこういう直感は、いつも突然はっきりとやってくるので絶対ここだ、とわかるのです。行くと決めた後、おさむがネットでマドレーヌ教会のことを調べたらここはフォーレがレクイエムの初演を行ったところだそうでそれを聴いて、さらに確信しました。着いてみてびっくり。教会とは思えない、まるでギリシャ神殿のような巨大な建物。後から調べてわかったのは、もともとここは教会として建てられたわけではないとのこと。そして、教会内に入ってみてこのエネルギーの素晴らしさに圧倒されてしまいました。前日に訪れたメダイ教会とは全くエネルギーが違いました。メダイ教会は、清々しく、クリスタルクリアな感じなのですがこのマドレーヌ教会は、なんというか、悪も善も怒りや悲しみや憎しみでさえもすべてを包み込んでしまうような慈愛のエネルギー。しばらく座って内観していると、涙が止まらなくなりました。前日のメダイ教会では、珍しくおさむは最前列に座って一生懸命に祈っていてそれを見て私は「お、懺悔してる、してる♪」とほくそ笑んでいたのですがここでは、私もぽろぽろ泣きまくり。あ~ここに来てほんとうによかった。天使に囲まれているマリアさま。天井に描かれている絵も輝いています。こんなところで、フォーレのレクエイムを聴いたならそのまま天に召されてもいい、という気持ちになりそう。ここの売店で思わず購入してしまった、聖ミカエルの置物。今でさえ、私の侍根性?が、こんなミカエルが家に来てしまえばさらに増幅してしまいそうなのに、気がつけば購入していました宗教的には、これは善が悪を退治している姿、なのでしょうが私が捉えている感覚としては私たちの中に存在している自我を見極めハートへと導いてゆく強い力、という感じかなあ。マドレーヌ教会の前の風景。遠くに見える棒が、エジプトのオペリスク。それから、サンジェルマンデプレ地区を散策。このあたりは、古きよき時代の文化の発信地だったカフェがたくさんあるところだそう。これは、実存主義を唱えたサルトルやボーヴォワールピカソやダリが常連だったというカフェドフロール。そして、ピカソやヘミングウェイ、カミュなどが常連だったというカフェ、レドゥマゴでお茶とケーキと頂きました。昔ながらの店内。年配のギャルソンたちも、忙しそうに働いていました。サンジェルマンデプレ教会の中。それから、街をお散歩。新鮮なお魚をゲットできそうな屋台。地下鉄サンミッシェルの前に大天使ミカエルの噴水がありました。気がつくと街の至るところに天使たち(右はマドレーヌ寺院内のもの) セーヌ川を越えて、ぶらぶら歩きます。この日は、よく晴れてとても気持ちがいい日でした。ルピョイアンバレーでは、朝は1度Cまで気温は下がって日中でもダウンコートを着ていましたが、パリは夜は冷えるものの昼間はまだ暖かく半袖の人もいました。初日に訪れたノートルダム大聖堂。ニューヨークにもたまにありますが、パリの建物の多くはこんな風な形をしているんですよね。 ホテルに戻り、荷物をピックアップして空港へ向かいます。リヨン駅近くのパリの風景。真っ青な空に白い建物が映えます。空港行きのバスを待っている間品のいい老婦人と目が合って、微笑みかけてくれました。その瞳がとても美しくて、思わずまた泣きそうに。年は軽く80歳を越えていそうだけど姿勢よくおしゃれで気品があって、旅慣れている感じで動きもしゃきっととしています。一台のバスが止まった時「これは私たちのバスではないわよ」と丁寧に教えてくれました。こんなおばあちゃんになりたいな〜。こうして、この日の夜、パリ発、ニューヨーク行きの便に乗り昨日の夜中にニューヨークの家に戻ってきました。パリの空港で、搭乗間際ぎりぎりまで、カフェでワインを飲んでいましたが空港のカフェのワインでさえ、おいしい♪やっぱりフランスだなあ。今回、パリで最も感動したのは、最後のドレーヌ教会とメダイ教会でした。他もよかったですがこの二つはもしまたパリに行くことがあったら、訪れたいなあと。そして、やはりモンサンミッシェルとルピュイの聖ミカエル。結局、今回はやはり瞑想と祈りの旅という感じでした。ですから、この旅では自分の内面を見せられて以前、おさむとギリシャやスペインを旅した時のただ楽しくてジョイの感覚とは違っていました。もちろん、おいしいものを食べて、素敵な景色を見て旅自体はとても楽しかったのですがそれだけではなく、旅の間中、意識は内へ内へと向かっていてあらためて、自分が普段、無意識に抑えていたものや感じないようにしてきたことを観ることになりその分、若干の苦しさもありました。旅の前半は、おさむのデトックスが大きかったのでこれは、旅の前日にフィボナッチをやってしまったのが、まずかったかもと思っていたのですがどうやら、それだけではなかったよう。デトックスを抜けた後もいろいろあって後からわかったことは、おさむは「海外旅行恐怖症」とまではいかないけれど海外に出ると、緊張してリラックスできなくなる、というのがこのところ出てきたようです。まあ、誰でも見知らぬ土地に行けば、若干、緊張状態になるものかもしれませんが彼の場合は以前はそうではなかったのに2年ぐらい前のエジプトあたりから、サバイバルプログラムになったようです。(たぶんこれは一度キネシで調整すれば、大丈夫でしょうが)一人で行くと修行の旅になりそうだからとおさむと行くことに決めたのに、彼と一緒に行ったためにさらなる修行の旅になった気がしないでもないけどそれでもやはり、モンサンミッシェルやマドレーヌ教会を二人で訪れることができたのは、天の祝福だったなあと。ギリシャ、イタリア、スペインの時のように二人でラブラブでジョイな旅にしたい、というのも一つの渇望や思い込みであって、その時々でいろんな旅があっていいですね。今回、私が自分のために買ったものはボンマルシェで購入したブルックリンロゴのキャンバスバックと(フランスでブルックリンロゴのものを買う、というのがおもしろかったので)マドレーヌ教会のミカエルの像の二つのみでした。旅に出る前は、パリで素敵なスカーフや洋服や雑貨を買いたいな〜と思っていたのに実際にパリに行ってみると、そういう店にはほとんど行く気にならなかったのも今回はそれでよかったのでしょう。ということでフランスへの旅も終わり明日から、今月中旬から始まるキネシオロジーの上級講座に向けて準備に取りかかります〜