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任逍遙 -ren xiao yao- 中国POP's探索之路

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2006年06月06日
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L美ママからメールを貰い小生は『LN』に出かけた。
店のある山手線○○○駅には少々早く着いた。
小生は先ずは腹ごしらえと立ち食い蕎麦でハラを満たした。

蕎麦を食べ終わって店を出ると、思わず後ろから声を掛けられた。
とっさに振り返るとそこにはKeiがたっていた。
運悪くと言うか悪運が強いというか…
彼女は言った。
K『ふ~よん!ひさしぶり!店に来るでしょう?』
ふ『うッ…』
K『今日も何も食べてない。何かおごって!』
ふ『オレは今、済んだ!!』
K『じゃ、私食事するから付き合ってよ!』

と半端強引に小生の腕を掴んでいった。

入った店は喫茶店であった。
彼女はパスタを頼み、小生は珈琲を頼んだ。
注文が来るまで彼女が聞いた。
K『ほんと、久しぶり!私が何度も連絡しても来なかったから、夏に帰った時のお土産もうナイヨ』
ふ『別にいらないよ!』
K『つめたいな~!』
ふ『つめたいなって、オレがあなたから土産を貰う理由はないじゃない?あなたオレの好朋友でもないし、ましてや情人でもない。ただのお店の女に子と客の関係じゃない?』
K『あちゃぁ~ますます冷たい!!』

パスタと珈琲が運ばれてきた。
Keiはパスタを食べながらさらに言った。
K『C絵ちゃんいから連絡はあるの?』
ふ『えっ?ないよ!』
K『もう、ふたりは別れたの?』
ふ『なんで?あなたには関係ないじゃない!』
Kei
は少し考えて言った。
K『今は他に好きな人居るの?』
ふ『居ないよ!なんでそんなこと聞くの?』
Kei
はその後、黙ってしまった。
小生は逆に聞いた。
ふ『Keiこそ好きな人は居ないの?』
K『いる…』

小生にはKeiの返事が意外に思えた。
ふ『K関さん?』
K関
さんとはKeiをご指名の一番客であった。
K『K関さんは奥さん居る・・』
ふ『あっ、そう?じゃ、T内さん?』
T内
さんもKeiをご指名のお客であった。
K『ちがう・・・』
ふ『そう?』
C絵
が居なくなってからは『LN』ではKeiが指名No.1であった。
よって小生が知らないお客も沢山居るはず、
見当がつかなかった。

Keiはパスタを食べ終わりタバコを咥えて言った。
K『私、C絵ちゃんと同じところの出身というのは知ってるよね?』
ふ『うん、知ってるよ!』

突然、Keiは真顔で話はじめた。
K『私はC絵ちゃんたちと違って学生ビザじゃないの…』
ふ『そう…』
K『結婚ビザで日本名は加○○子って言うの、C絵ちゃんみたいに頭良くないから…』
ふ『・・・・』
K『今、日本人に帰化申請している』
ふ『えっ?そうなの?どうして日本人になりたいの?』
K『結婚ビザと言っても、本当の…』
ふ『分かるよ』
K『だから、日本に居るためには毎年、相手の人に何十万ってお金を渡さなきゃいけない…』
ふ『うん、だから帰化してしまえばそれもいらないって訳か?』
K『こんな風にしている中国人はいっぱいいる』
ふ『分かってる』
K『そんな風にウソの結婚している私みたいなのは、ふ~よん嫌い?』

小生の背中には冷たいものが流れていた。
それはKeiが真剣な眼差しで話していただけでなく、小生はあるシーンを思い出していた。
A紀から告白を受けた日…

小生は時計を見て言った。
ふ『あっ、もうこんな時間!店に行くよ!』小生はそう言うとテーブルの上にあった伝票を握り席をたった。
そして勘定をして店を出た。
Keiは遅れて店を出てきた。

ちょうど信号でKeiは小生に追いつき言った。
K『ごちそうさま!』
ふ『不客気!でも、同伴じゃないからね!』

信号が青に変わり小生たちは『LN』へと向かった。












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最終更新日  2006年07月31日 15時03分43秒
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