任逍遙 -ren xiao yao-　中国POP'ｓ探索之路

このブログでしばしば紹介しているものに、日本の曲の中国語カヴァー曲があります。
今日は、その逆バージョン、中国語の曲のカヴァー曲の２曲を紹介します。

ひとつ目が、

安在旭（アン・ジェウク）Ahn JaeWook の『チング（友よ）』、ハングルで歌われていて、原曲は、周華健 Zhou1 Hua2jian4の『朋友 peng2you3（友達）』です。

安在旭は、1971年9月12日生まれ、ソウル芸術専門大学演劇科卒業の韓流スターのひとりです。中国では、韓国人歌手として人気ですが、俳優兼歌手として活躍しています。

一方、周華健は、1960年12月22日生まれの香港出身。香港出身ながら台湾の大学に進学し、その学生時代にレストランなどで弾き語りをやっているところをスカウトされ芸能界に入っています。しかし、すぐにはデビューできずロックレコード社のスタッフとして下済みを経て1985年『最後圓舞曲』でシングルデビュー。1993年リリースした喜納正吉氏の「花」のカヴァー曲『花心hua1in1』が大ヒットし一躍トップスターになっています。現在活躍中の若手華人歌手の中には、彼に憧れて歌手になった人も多く、台湾および華人界の国民的スターのひとりです。フランス人の奥様と男女2児の父親で愛妻家としても有名、現在は自身で興した音楽製作会社「スターフェリー」の社長にも就任しています。

お互い、カバー曲がヒットして注目されたという点では共通点があるようです。安在旭の『チング』はDamカラオケにもありますから、歌ってみてはいかがでしょうか。

YouTube[安在旭《チング》]

YouTube[周華健《朋友》]


もうひとつは、

中孝介（あたちこうすけ）が歌う『童話』です。原曲は、光良 Guang1liang2 の『童話Tong2hua4』、これは、名曲中の名曲です。

中孝介は、1980年7月13日生まれの鹿児島県奄美大島名瀬市（現・奄美市名瀬）出身です。同じ奄美大島出身の元ちとせに感化され、1997年からシマ唄を独学で学んでいます。翌年、5月に開催された第19回奄美民謡大賞に初出場し、努力賞を受賞、2000年には奄美民謡大賞で新人賞、日本民謡協会奄美連合大会で総合優勝をしています。その後、インディーズから4枚のシマ唄のアルバムと1枚のポップスのミニアルバムをリリース。琉球大学法文学部人間科学科地理人類学専攻社会人類学コース卒業後の2006年にエピックレコードジャパンより、シングル『それぞれに』でメジャーデビュー。その後、各ラジオ局でパワープレイを獲得し、同年11月には中華圏（台湾、香港、中国大陸）でアルバムを先行リリース。台湾のYahoo!ミュージックチャート（日本・韓国）で初登場1位を獲得、本国で実績のない日本人アーティストが海外でデビュー1位を飾るのは極めて異例なことなりました。さらに、香港芸能界の重鎮、劉徳華が彼の楽曲をカバーしさらに注目を浴び、2007年にリリースした第2弾シングルには、上海の女性シンガー韓雪とのデュエット曲『言葉はいらない』を収録しています。

一方、光良は、1970年8月30日生まれのマレーシアペラック州出身です。本名は、王光良（Wang2 Guang1Liang2)、英語名、Michael Wong。血液型はB型、身長174cm、体重60kg。小学四年生からピアノを学び、中学二年生の時には作詞作曲を始めています。1992年に地元マレーシアのレコード会社と契約し、プロとしてデビュー。1995年には台湾ロックレコードと契約し、同じマレーシア出身の黄品冠とのデュオユニット"無印良品"を結成、マレーシア・台湾で活動しています。"無印良品"は、2000年4月のマレーシアコンサートをもって解散し、2002年にソロ活動を開始して、1stアルバム『First Time』をリリースしています。マレーシア華人が生んだ天才アーチストのひとりです。

YouTube[中孝介《童話》]

YouTube[光良《童話》]

どちらも、変り種の一曲です。