完全不登校
息子が完全不登校になり、家で過ごしていた時、どのようにしていたのか・・・思いだし てみると、期間は、中学校の3年7月からの半年間と、高校の10月ぐらいからの4カ月 だったように思います。 自分をより責めていたのは、中学校の時で、最初の方は、私も落ち着いて見守ることが、 出来ませんでした。 生活は、基本的に昼夜逆転、朝方寝て昼の2時3時ぐらいに起きてくることが、多かった ように思います。私も段々慣れてくると、昼間適当に食べるものだけ並べておいて、買い 物に出かけたりしていました(登下校の学生に会わないタイミングで・・・) 段々と起きる時間がずれてきて、朝起きて、夜に寝るという生活に、一時的に戻るのです が、またいつのまにか、昼夜逆転にもどっているという繰り返しでした。 そのうち、昼ごはんは、自分で食べたいものを、適当に作ったりしている時もありました 息子の場合は、完全不登校中、外に出るということが、ほとんどありませんでした。 たまに、体をきたえたいと、夜に走ったりすることもありましたが、本屋やコンビニも めったに行きませんでした。どうしても欲しい本やCDやゲーム等は(あまりなかった) ネットで注文していました。(頼まれて私が・・・) 夜起きている時は、パソコンをしたり、ゲームをしたり、音楽を聴いたりしていたと思い ます。 中3の春位から「エレキギターがしたい」と言いだして、(だんだんと部活に行けなくな ってきていたので、それに代わるものとして、いっていたのかも)そのギターの部品や、 教本、楽譜等を買うのに、ギターショップへ行ってその店の人と話すのが、唯一の外との 接点だった時もあります。体験レッスンも1回受けましたが、習いには行きませんでした その時も、自分では行けず、私が車で送り迎えしていました。 「昼間、外へ出てほしい」と思っていました。(言いませんでしたが)せめて、庭にでも 出て、日にあたってほしいって。自分の我欲であることは、分かっていました。 「学校へ行けない」ことを自分で責めている息子が、皆が活動している昼間に外に出られ ないことは、よく分かっているのに、本当に本当に頭ではよく分かっているのに。。。 私は外から帰って来て、玄関にある息子の靴が1ミリも動いていないのを見ると、とても がっかりしてしまっていたのでした。人間は昼間、外で活動しなければならないという、 それまでに自分にすりこまれた、固定観念だったような気がします。 でも、そうやって家にこもることによって、息子の心は段々と元気になっていきました。 起きていられる時間も長くなり(それまで、1日に15,6時間寝ていました)、起きて いる時は、家族とも会話するようになりました。食欲も増してきたように思います。 表情も明るく穏やかになってきました。犬とも兄弟みたいで(笑) そして、目には見えないけど、自分の内面を見つめることで、精神的には大きく成長して いったように感じます。