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カテゴリ:映画の話 『ア行』
オカルト映画ではありますが、単なるオカルト映画ではないし、単なる“キリスト教絶対主義”の映画ではない。
元ネタはドイツらしいですが、ヨーロッパの入り組んだ歴史や文化の中で育まれてきたキリスト教的愛が主軸となって描かれていますので、『コンスタンティン』や『ディアボロス』のような荒唐無稽さが無く、逆にズシンとくる映画だと思います。 監督は、スコット・デリクソン 主演は、ジョディー・フォスターの代役ではありません(ニヤリ) ローラ・リニー 内容は、アメリカの田舎の農村にある一軒の家に一人の検視官がやってきます。そこでエミリー・ローズという、その家の女の子が自傷行為と拒食症で餓死していた…。そして、その地域の担当司祭が『過失致死傷罪』で逮捕された。 有能で豪腕女性弁護士エリンは、一軒の殺人事件で無罪を勝ち取り評価を上げていたところに、この裁判のオファーが舞い込んできた。自分のキャリアを傷つけたくないと一旦、弁護を断るが、出世を確約させて引き受けた。 ただし、条件が一つ『神父には証言させないこと』…カトリック司教団からの要望だった。 エミリーの死因は、複合的な精神病だったのにも関わらず特効薬の服用をやめたことだと検察側は医療的見地から神父の過失を追及したが、弁護側は、悪魔に憑かれたことを実証していく作戦を立てる。 大学で知り合ったボーイフレンド、家族、悪魔祓いに立ち会った医師の証言をまとめていくうちに、やがて得体の知れない闇の力の存在を感じ始める弁護士…。 絶対的証人の医師も、自分の目の前で事故で死に、全てを失いかけた彼女は、『神父に最後まで証言させる』という賭けに出る。 果たして、『悪魔の存在』は立証されるのだろうか…。 特にヨーロッパに多いのですが、血の涙を流すマリア像(日本でも秋田にあります)や、ルルドの奇蹟の水、ベルナデッタの朽ち果てない死体…とにかく『奇蹟』と呼ばれる不思議な事象。 中でも『“キリストと同じ傷”が身体に現れる現象』はヨーロッパだけではなく世界各地で報告されています。しかし、不思議とその多くが“手のひら”に傷が現れるということ。(本当はキリストは手首に杭を打たれました) つまり、『人間の強烈な“思い込み”による身体の変化』じゃないか?という説があります。もし、そうだとするなら、このエミリー・ローズの事例も悪魔を立証しなくても説明なので) ただ、ラストシーンで、エミリー・ローズがマリア様に出会い、自分の運命を受け入れるところはグッときましたし、悪魔を認めることで神を認めるという理不尽な理由が理解できない、ボクもカトリック信者だったりしますが(アハ) オカルトと法廷サスペンスって映画で間違いないと思います。 3ションペン 4デンゼル 3デニーロ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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