カフェ感

”ハルノート”

たぶん、日本に一番の悲劇をもたらしたノートだと思う。

デスノートどころの比ではない。

アメリカから来たこのノートを読んだ日本。

”もうやるしかない”

地球上で、アメリカ合衆国とガチンコの戦争をしたのは、日本だけではないだろうか。

”おとなしい人が怒ると怖い”という典型。


わたしの尊敬する人物に”ベン・ブルース・ブレイク二ーという人がいる。

戦争に負けた日本の弁護をしてくれたアメリカの人だ。

今で言えば、”イラクのフセインの弁護をするような雰囲気だったと思う。”

相当多くのアメリカ人が殺されているのに、殺した日本人を弁護するのだから

大変なことだったと思う。

彼は、東京裁判で言った。

”キット提督の死が真珠湾攻撃による殺人罪になるなら、我々は広島に原爆を投下したものの

名を挙げることが出来る。その国の元首の名前も承知している。

彼らは、殺人罪を意識していたか？してはいまい。

それは、彼らの戦闘行為が正義で、敵の行為が不正義だからではなく、

戦争自体が犯罪ではないからである。何の罪科でいかなる証拠で戦争による殺人が違法なの

か。原爆を投下したものがいる。この投下を計画し、実行を命じ、これを黙認したものがい

る。その者達が裁いているのだ。彼らも殺人者ではないか。と言った。

さらに原爆投下は明らかにハーグ陸戦条約違反だとも指摘した。


イギリスの検察官が見かねて

”連合国がどんな武器を使用しようと本審理には関係がない”と反論。


ベン・ブルースは言った。
”日本はそれに対して報復する権利がある。”と主張


彼の言葉で一番印象に残ったのは。。。

”もし、ハルノートのような物を突きつけられたら、ルクセンブルグのような

　小国でも武器を取り、アメリカと戦っただろう。”

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　と日本を弁護している。



しつこいようだが、この人は、アメリカ人で、戦争に勝ったほうの側の人だ。

そして同胞の多くを殺した日本人の弁護をした人でもある。

なかなか出来ることではない。