カテゴリ:スコットランド物語歴史編
毎年11月になると やたら花火が爆裂する日があって しかも どうもそれはお庭であげている風で 我が家からも あちらこちらに花火らしきものが上がっているのが見えるくらい ・・・の、なにやら中途半端に大きめの花火で 夜中まで 。。。。うるさい 初年度は どっかのサッカーのチームが勝ってお祝いしているのかと思い 次年度からは 何かの行事に違いない と思っていたが Bonfire nightと聞いても ふ~んとしか思わずにいたわけだ 帰国して早4年が過ぎ 何故か思い立って 調べましたら ありゃまあ、さすがに英国だわ。ふか~い、そしてふる~い訳が ござんした。 さかのぼること400年も昔の 1605年 Guy Fawkesなる男とその一派が 時のJames一世と時の議員たちを亡き者にしようと 国会議事堂の地下に大量の火薬を持ち込んで 爆破を企てた 右から3番目がGuy しかし仲間の一人が議員だった友人に 「11月5日は国会から離れていろ」と手紙を書いたために発覚し 守衛たちが地下室を襲撃 一派は御用と相成ったが、この時地下で爆薬の番をしていたのがこの Guy Fawkes ↑逮捕されるGuy 逮捕され 拷問をうけ仲間の名前を白状し そして死刑と相成ったわけだが 何故かこの11月5日に Guy を形どった人形を作り それを燃やして祝うという風習となり いまでは焚火とともに花火をしてドンチャン騒ぎをする日となっている この爆破未遂事件は カソリックだったGuyとその仲間が プロテスタントの国となったイギリスを嘆いて 今一度カソリックの国を築こうと起こした騒動ということだ 面白いのは このJames一世 彼はあの Queen Mary of Scot スコットランド女王となったメアリーの一人息子なのだ 彼からさかのぼること2代前の女王 これもメアリーだからちょっと紛らわしいけど こっちのメアリーは かの放蕩王のヘンリー8世の娘で カソリックのガチガチ女王でありました 彼女は女王になった時 とことんプロテスタントの人々を 捕まえては死刑にしたので Bloody Mary(お酒じゃないよ、念のため)と呼ばれています まあ お酒はここからきたんだろうけどね そのあとに女王を継いだのが やっぱりヘンリー8世の娘のElizabeth1世 彼女はプロテスタントだったので ここで国ごと改宗となります。 というよりももうすでに ヘンリー8世が離婚したさに「イギリス国教会」なんて作っていたからねー 面白いのは なぜElizabethはスコットランド人だったJamesに継がせたか、 彼女は俗に「賢王」と呼ばれ 一生結婚しなかったと言われています。 だから子どもがいなかった 体が衰え死期が近づいたとき 周りは「次はうちが・・・」と色めき立っていた そんな中で Elizabethは密かに夜の闇にまぎれて スコットランドへ早馬をしたてます そしてJamesの登場となり スコットランドの王だった彼がイングランドの王になることで イギリスが初めて統一された国となるわけです 更に面白いことに ほとんど同じころに国を統一したのが徳川家康 彼とJames1世は交流があった! それぞれに交わした宝物が保管されているそうです 歴史は面白いな さて 話は戻ってGuyくん 若い男の人をGuyというのは この、処刑されたGuyくんが語源だそうです。 こりゃまたSpookyだけど おもろいね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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