悠遊自手記@kyoto

[京町家] カテゴリの記事

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  今度の工事は凄く工期短縮でした。

  ハイアットホテルの土塀の補修工事につきましては、1昨年11月から昨年3月までの長い工事を定点観測風に書きました。そして、昨年12/18のブログでまた違う箇所の補修工事が12/13この様に始まったことまで書きましたが・・・その後、12/24の時点ではこのような状態だったし・・・・ (またまた清掃するホテルマンが写っていました)その後12/28にはまだ乾くのを待ってだと思うのですが、こんなに状態だったのに・・・翌12/29夕方には工事をする人が仕事を終える状態で、白くは塗られたがまだ5本線が無かったのですが・・・今年になって1/13に気付くと・・・・なんとなんと完成していたのでした。5本線が年末に描かれたのか、新年に描かれたのかは分かりませんが、今回の補修工事の工期はほゞ1ヶ月、前回は足掛け4ケ月の工事だったことを思いますと、訳が分からなくなります。前回の工事は​ここ​などに書いています。

  2019.01.16

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  生き字引

  先日、風邪でベッドに臥せっている時、昼夜が逆転して日頃余り聞かないラジオの深夜放送を聴いたりしていたのですが、色々の事を知る機会となりました。何気なく、確か民放の番組で若い人男女の話を聴いていると、男の方が『生き字引云々・・・』と言ったのですが、女の方が、その『生き字引』の意味が分からないのです。男の方が説明する為に『字引』から始めるのですが・・・女の方がなんとなんと『字引』って何 ?  と云うのです。確かに今は辞書なるもの確かに余り使わなくなりました。若い人はもっと使わないのでしょう、辞書と云えば通じたのだと思うのですが、字引では通じない時代になりつつあるようです。ましてや『生き字引』、昔はある面尊敬の念で見られたのに、スマホの時代には存在価値がなく、死語へまっしぐらでは ? ? ?ところで・・・先日物置部屋のリフォームの事書きましたが断捨離過程でこんなのが出て来ました。生き字引の事で偉そうに書きましたが、この用途は分かるのですが、何と言うのかが分かりません。アイロン台等で検索して見たのですが分からず仕舞いなのです。この名前何というのかご存知の方教示方お願い致します。こんなのも出て来ました。我が家は大家族だったのでこんな大きなの(一升枡)が有りましたが、普通は一合枡とかもっと小さいのが有ったでしようね。子供の頃の記憶では、ブリキの米びつの中にこんな枡と・・・この上を転がしてピッタリ計量する丸い棒とセットで入っていたと思うのですが、その棒は出て来ませんでした。　　その転がす棒にも名前があるのだと思いますが・・・・私には分かりません。ついでながら撮って来た写真がこれです。これは前に書きましたが『〇能』　〇に漢字一次を入れて下さい。これは我が隠れ家のストーブ周りで今も現役です。

  2019.01.13

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  又また長～い仕事が始まりました。

  三十三間堂の向かいのハイアットホテルの土塀の長きにわたる補修工事について、一昨年から昨年にかけて書きましたが、またまた同じ工事が始まりました。前に取り上げたのは七条通りに面した土塀だったのですが、今回は東大路に面した部分です。12/13に通った時この状態で気が付き写真に収めたのですが・・・今日(12/18)通りますと、この様になっていました。少し乾いた事は別にして、取り外した鋼製の犬矢来がぴっちり元通りに取付られていました。この工事に気が付くのが遅かったのかも知れませんが、素人目で見てもかなり乾いています。しかし、これからもっと乾くのを待って上塗りをして、線を入れて・・・・はてさて完成はいつになりますやら???因みに前回の工事の時何回も書きましたが纏めの形で買いのが今年の4/13のブログでした。​です。​ここ​です。

  2018.12.18

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  町家所有者交流会に出席して来ました。

  11/10のブログに書きました交流会に出席して来ました。場所が京都市役所の裏の昭和2年に建てられた旧島津製作所本社ビルと言うことなので是非行きたいと思ったのです。(右端に見えているビルで、現在はフォーチュンガーデン京都と言う名前の結婚式会場やレストランです)説明など何も要らない程の素晴らしい建物です。こんなエレベーターは今では四条の東華菜館でしか見たことが有りません。ここは動いていないようでしたが東華菜館はまだ動いています。(少なくとも3年ほど前までは動いていたので今も動いていると思います)会議のプログラムです。貰った資料は・・・これでも一部で他にも貰いました。交流の為、いつも全員名札を首からぶら下げますこう云った問題の説明や・・・質疑応答が続きました。改築、修築の事例説明も行われるのもいつもの通りです。出る茶菓は毎回素晴らしい。今回の参加者は約90名でした。

  2018.11.21

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  町家所有者交流会の案内届く。

  昨日のブログで触れましたが、今年2回目の交流会の案内が届きました。今年3月にはウエスティン都ホテルで、昨年は2月に聖母女学院で行われたことを当ブログに書きましたがが・・・(その前は紅葉の名所・高雄のもみじ家でした)　みんな京町家のカテゴリーに載せています。今回は京都市役所裏の元島津製作所の本社ビル(今は結婚式場)で行われます。例年普段には入れない様な歴史ある建物で行われるので、楽しみにしているのですが、今回も期待以上の場所なので出席するつもりなのでまた報告させて頂きます。これらの催しは京都市の景観保護対策の一環です。別途この様な催しも行われるのですが・・・こちらは予定がかち合ったので不参加です。

  2018.11.10

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  京町家ではないが京町家に含まれる家。

  ​​​​​​​昨日床下の事を書きましたがちょっと抜けていたことが有ります。それは新しくネコ対策に金網を張り直しましたが、これ以外に元々金網は張って有って今も存在するのです。と言いますのは今回は廊下の外側の縁の下に付けましたが、元々ある金網は廊下の内側、即ち新しい金網の90cm程内側にあるのです。これが新しく張り替えた金網ですが、その奥に・・・見難いですが右の方にうっすらと写っている亀甲模様の網がそれです。これなのですが、新しい網と比べますと、昔の網の方が手の込んだ作り方のようです。私は体裁を考えてやり直しましたが、ひと昔前はもっと体裁の事を考えて見えない奥に網を張ったのだろうと言う推測ですが果たして??  廊下の下は猫の為に敢えて開けておいたのかかも知れませんが(笑)ところで本来の京町家は碁盤の目の街にある​ご存知の町家の事なのですが、京都市での定義は昨日も書きましたが昭和25年以前に上の写真の様な伝統工法で建てられた家も含むということになっていまして、この隠れ家も一応、古いが故に、京町家の範疇に入っています。京都市では景観保護のために町家を潰さずに活用を促進するために、色々の施作を打っています。その関連で潰さずに継承を促進する為の部署がある(新しく出来た?)と聞いて、行ってみたのです。懇切丁寧に、規制と義務、補助制度など聞いたのですが一度に聴いても分からず沢山の資料をもらったのでゆっくり読もうと思うのですが・・・​中でも関心は『活用』の文言でした。活用など何かにつけて相談する為には登録してください言われてもらったのがこの用紙です。(裏と表に色々書く事項がのあります)この用紙を記入の上、家の構造など詳細を用意して、(大きな期待はせずに)　何かヒント、アイディアでも貰えればと言う軽い気持ちで又行くつもりです。​​​​​​​​​

  2018.10.24

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  京都民泊事情

  2日程前に、京都のヤミ営業の民泊が摘発されたと言うニュースがテレビで流れました。これは6/15の京都新聞の記事ですがか・・・京都市では一方で、規制を緩和し、他方では違法営業の規制、摘発の強化が行われていることが書かれています。今日、住宅街を歩いていてこんな貼り紙を見ました。この家は古い家を改装して民泊になってまだ日が浅かったのですが、民泊から賃貸に方向転換されたようです。民泊であった証拠は入口両側に取り付けられた暖簾用の穴の開いた木と、写真には写っていませんがナンバーロックです。他の地域の事は知りませんが、京都の民泊と言えば、みんな判を押したように暖簾をぶら下げているので、その家が民泊である事が一目瞭然なのです。その民泊用に改装した家を、早々と賃貸に方向転換となったのは何故か??  知りたいものです。

  2018.09.15

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  懐かしい景色

  京阪電車が発行する『おけいはん　Leaf』と言う宣伝誌にこんな昭和40年の景色の写真が載っていました。鴨川と疎水の間の桜並木を走る特急電車。疎水の右側が元の川端通、正に川の端にある細い細い通りでした。懐かしさに、ついつい見とれてこの頃何をしていたのか、なんて振り返ると・・・この駅は五条ですが、ひとつ大阪寄りの七条駅から毎日この写真に写っている特急電車で(そして地下鉄にに乗り換え)、大阪心斎橋まで通勤し始めた頃でした。現在の姿(電車と疎水は地下化、川端通りは南北の幹線道路) になった経緯は下の通りです。ところで、兵庫県の地名の夙川は常用語で使いながら『夙志』なる言葉を初めて知り、『夙』の字を電子辞書で調べると「朝早く。昔から」と言う意味の漢字である事を初めてしりました。知識の源は何処にでもあるものです。

  2018.09.07

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  「ありがとう「の一言、感謝感謝でした。

  台風で瓦が飛んでしまった箇所の応急措置なのですが、20件もの依頼を受けて走り回っている大工さんに仕事をして貰うについて、屋根の上に上がること以外で手伝う事がないか、と訊ねると・・・土嚢は有るのでとブルーシートと砂を買って来てくれれば助かるとの話。ブルーシートは当方に沢山あると言い6袋の砂をホームセンターで買って来て大工さんが持って来た土嚢に詰める作業にかかりました。誤算は一袋の砂(約18kg)を3ツか4ツの土嚢にすると思っていたのですが一袋を2つに分けるだけとのことで絶対数が足りなかったのです。一つ当たり9kgと言う重しをかけるとは思いもよらなかったのです。取りあえず先に買って来たもので1つで二袋の土嚢を作り・・・大工さんが言う通り、近所の建材店で追加の6袋の砂を買って来て土嚢作りを・・・私の作った土嚢とブルーシート数枚を2階の屋根まで梯子で運び揚げるのは危険で大変な仕事ですが・・・(結局土嚢は数個余りましたが) 20ケ近い土嚢を一人で担ぎ揚げてくれて、養生まで完成してもらいました。屋根やさんの仕事はいつになるか分かりませんが、取りあえず今晩からの雨の前に対策をしてもらい感謝しかありませんでした。あとは屋根やさんの仕事が終わるまで、台風が来ない事を祈るばかりです。

  2018.09.06

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  台風21号の爪痕

  台風21号では、自宅はご近所が沢山の被害があったにも関わらず、近隣からの飛来物が庭に散乱しながら、被害がなくホッとしたのですが、世の中甘くありません。隠れ家の瓦が飛んでいるようだとの電話を貰い、朝から駆けつけると・・・・見えている個所でこんな状態だ・・・見えないところでは瓦がずれているだけなのかか、飛んで無くなっているか分からない箇所がこれでした。何分にも大屋根の事なので見えないなのところはどうなっていますやら。直ちに親しくしている大工さんに電話すると・・・今日は無理かも知れないけれど明日には行きますとの返事を貰ったのですが・・・夕方に取りあえず駆けつけてくれました。大工さん曰く、今回の21号台風以前の地震、や台風で屋根やさんが大忙しで、来てくれるまで最低1.5ケ月はかかるので、取りあえずブルーシートと土嚢で養生だけ私がします。と言って貰い多分明日又来てくれることになりました。メモを見せて貰うと機能から修繕依頼が既に約20件受けており、大工さんも大忙しです。21号が来襲する前に京阪電車の窓から、マイカーの窓から未だにブルーシートを掛けた家を見ていましたが、まさか同じ様なことになるとは思いもしなかったことが現実になってしまいました。

  2018.09.05

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  定点観測

  過日のブログで京阪電車七条駅近くの60年はあった本屋さんが閉店したことを書きました。下の写真の左端、シャッターの下りた建物ですが・・・その先2軒を挟んだ隣の家2軒の・・・取り壊しが始まりました。その右隣りの2軒も実は少し前まで古い建物が有ったのですが、写真の様に町家風の建物に建て替えら景観が良くなりました。今は食べ物屋さんの店舗として繁盛しています。そんな背景の下、この潰された家の跡地がどのように蘇るのか、そして閉店したまま放置されている本屋さんの建物は今後どうなるのか関心を持って見守らないと・・・。奥行きがない敷地なので大きな建物は建たないことは分かっているのですが・・・一方、智積院の苔の定点観測ですが・・・雨が全く降らない日が続いた8/6の時点でブログに載せた写真がこれで・・・少しお湿りの有った後の8/17のブログに載せた写真がこれなのですが・・・台風20号の雨のあと、昨日(8/25)にはここまで回復していました。各地に被害をもたらした台風もここでは凄い効用が有りました。苔の生命力は凄いです。

  2018.08.26

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  犬矢来に拘り・・・

  8/16のブログに脱着金具付の犬矢来について書きましたが・・・・他ではどうかと気になりまして、手近なものの『調査』して来ました。まず、前に何回も5本線入り白壁補修について書きましたファイアットホテルのものですが、ここは竹でなく鋼製のもので・・・このようにネジ釘で固定されており頑丈ではありますが外すのは手間がかかりそうです。因みに竹矢来の中は吹き溜まった落葉が・・・。もう一つは前に青竹で新調されたとき書きました妙法院の犬矢来ですが・・・こちらは隙間が無いので中に何が溜まろうと美観に関係なし、どの様に固定しているのか分かりませんが、触って揺すってもビクともしませんでした。単純な竹矢来、されど竹矢来・・・奥行き深しです。またキョロキョロの材料が増えました(笑)

  2018.08.23

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  記載ブログのフォロー写真

  大谷祖廟への『昼』の墓参でこの写真を載せましたが・・・・ほゞ同じアングルの万灯会の写真が京都新聞に載っていました。これです。我が家の墓は高い所にあって参るのには苦労ですが、墓に入った後はこの夜景を眺める事が出来ます((笑)それから脱着金具付の犬矢来の写真も載せましたが・・・・思った通り、一般的にはやはりそんな金具が付けていないようです。今日この写真を撮って来ました。動くかと持ち上げようとしましたがびくともしないように固定されていました。ついでながら、向こうに見えるのが駒寄せです。釿（ちょうな）で削ったあとが芸術的です。最近は釿を使える大工さんが少ないとか・・・8/6には雨の降らない炎暑続きで一面茶色に枯れた智積院の苔の写真を載せましたが・・・今日通ると・・・ここ暫くお湿り雨が降ったからだと思うのてすが少し緑が目立つように回復していました。やはり凄い回復力でした。

  2018.08.17

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  兌換紙幣が有りましたが・・・。

  ​​​​​​​​​​​隠れ家の物入れをゴソゴソとしていると汚い布製の小さい財布か出て来たのです。汚いので捨てようと思い、中を覗くと・・・・折り畳んだ使い古した紙幣が2枚だけ入っていました。これなのですが・・・・下の紙幣は直ぐ、子供の頃の記憶にあるので二宮尊徳と分かりました。確か子供の頃通用していたと思うのですが・・・問題は1枚目の紙幣です。見た事ない紙幣だし、これは誰??  。調べると肖像画は和気清麻呂だと分かりました。そして、良く見ると・・・・横書きで日本銀行兌換券(多分)と書いてあり、縦書きで『此券引換に・・・・』と昔、いつでも金に交換してくれる札と学んだ兌換紙幣だったのです。兌換紙幣だから当然戦前のもの、金に換えて貰えなくても古銭としての価値があるのでは?? と俄然張り切ってネットで調べると・・・和気清麻呂の札は何回も改訂されて数種あり、例えば肖像が左に印刷されたものまで有ったようですがその中でネットで見つけたこのお札と同じである事が分かりました。また、同じ札ではないですが同じ和気清麻呂の札でこんな金貨と換えられるという記事もあり当時なら価値のあった拾円だったのでは・・・・この紙幣を金に兌換して、金貨で残していてくれれば・・・・と捕らぬ狸の胸算用しても仕方無いのですが。しからば、古銭としての価値を調べたのですが・・・新札でもそう価値が無く、ましてや使い古したものでは極少ししか価値がない事が分かりチョンでした。こんな裏表の記事もありました。そして兌換についてはこんな記事もありました。 ​​​「昭和の日本は欧米の金本位制への復帰に合せ、１９３０年（昭和５）に金本位制を復活させました。 この時の円の価値は１ドル＝２円となっていました。然しながら、海外で買われていた日本円は一斉に兌換され金が流出しました。 このため、１９３１年（昭和６）末には金本位制を廃止しました。これ以降、日本での金本位制は なくなりました」​​​ 思えば以前に書きました「天下一藤原政重」の銅鏡と同じで、我が家には価値ないものしかないということが良～く分かりました。天下一藤原政重の記事は​ここ​です。追記　ここで出て来たのが紙幣の裏の「護王神社」ですが、いつもは前を通るだけなのですが、何かの縁が有ろうかと今度お参りして、ネットで読んでももう一つ分かり難かった和気清麻呂をもう少し勉強しようと思いました。訂正です。昨12日の九条ネギの記事の中で「赤カブ」と書きましたものは、テーブルビートと言う野菜でした。詳しくは昨日頂いたジュラさんのコメント欄のリンク先を参照ください。北兵庫、鳥取方面へ出張??の為2日程更新を休ませて頂きます。​​​​

  2018.06.13

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  京都・馬町空襲の勉強に行って来ました。

  昨27日、4/28のブログに書きました、妙法院の・・・・この仏教文化講座『京都の馬町空襲　学生とともに調べたことなど』を聴きに行って来ました。参加者は前の方に座ったので詳しくは分かりませんが30人～40人程度だったと思います。女子大の教授と学生が古い写真や口述の記録をもとにこの空襲の詳細を紐解いていかれたとか。・・・と言いますのは当時京都の空襲にはかん口令がひかれて、新聞報道なども詳しくものでなく、記録が余り無いのです。具体的には京都にこれだけの空襲があったこと、私も全て具体的には知りませんでした。馬町と言いましても京都の人以外には余り馴染みのない地名ですが、東大路の五条と七条の間の渋谷(しぶたに)通りの東大路から東にかけての辺りです。貰った資料には沢山の被害当時の写真が載っていました。場所を拡大しますと・・・こう言うことになります。これは集めた写真に撮影者が違う同じ位置で撮った写真が見つかったと言うものでした。場所は下の写真の様に今は女子大の駐輪場になっている辺りです。馬町の空襲は国鉄東海道線を狙ったものが逸れたものと教えられていたのですが、B29で高度9000mから落としたと聞いて、直線で1km程の距離しかないのでさもありなんと納得したのですが・・・・米軍の記録では名古屋の熱田を空襲しようとサイパンを飛び立ったB29が名古屋地方が曇天で視界が悪かったので引き返す時に馬町に落としたとか。北九州市出身の複数の方から聞いた話ですが、工業地帯の小倉に原爆を落とそうと飛び立ったが、小倉が雲で視界が悪かったので、代わりに長崎に落としたという話を聞いた事があります。この話は事実のようですが、馬町の空襲も。この話とよく似た事のようです。私は、この空襲当時の記憶はないのですが、その被災地の焼けたり、壊れた家が数軒が長く、そのまま放置されていたのでその放置されたままの家を見ていた記憶が有ます。その記憶の場所はは上の地図の見難いですが渋谷通りが曲がっている所の赤い郵便局のマークのあるところです。京都に空襲が始まり、防火地帯の作るため五条通りや御池通りが拡幅の為家が強制的に潰されたことについても説明が有りました。今思えばそんな事があったからこそ、今の広い五条通りや御池通りがあるのです。・・・自分の幼い時記憶と、立っている建物は変わったけれど今も面影を残す家並み等と結び付いて、あっという間に1時間余の講座が済んでしまいました。

  2018.05.29

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  正に雨後の筍では??

  京都では民泊ブームが続いています。古い空き家等の活用には手っ取り早い方法なので、営業中のものも多いし、アチコチで計画が進んでいます。その転換を進めているのは、元々の建物の持ち主ではなく、京都の業者でもない、京都以外の業者の方や外国資本が多いと言われています。今日、偶々近くの街を15分程歩いただけで数えきれないほどの民泊営業中、工事中、の現場に遭遇しました。ここは10軒程の路地の長屋ですが、見ての通り一番手前と１軒置いて向こう３軒が民泊用に改修された家です。表に白い大きな貼り紙が貼ってあるのは、営業前の告知です。上の写真の奥の方を逆から見ると・・・手前３軒が同じく改修工事中です。路地がほゞ民泊街になるようです。ここはもうかなり前から営業中です。暖簾とナンバーの電子ロックが民泊の目印なって分かり易いです。ここも・・・各国の言葉の注意書きも・・・ここはまだ営業開始前です。本当に歩いていて次から次へ民泊物件が現れます。この地区だけでも、さて何軒くらい民泊物件があるのか??   想像もつかない程の多さのはずです。

  2018.05.11

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  長～い、念のいった仕事

  京都銀行のCMは『長～いお付き合い、京都銀行』で色々のバージョンがありますが・・・『長～い仕事』『念には念のいった仕事』のお話です。11/16のブログにハイアットホテル前の白壁がこのようななっていて・・・午後に通るとこのように補修工事が始まった事を書きました。その後、日を置いてこのように進み・・・かなりの期間、乾くのを待って・・・12/30のブログに載せましたこの写真の様に白壁が塗られ、仕事が進みましたが・・・その後一向に線が画かれないまま、余りに長く放置されていたので、5本線を画くことに何か規制があって画けないのかと思っていましたところ・・・この状態の時によく見ないと分からない程の薄いひび割れがあったのですが・・・3月になって、また上塗りをして、ついに線が画かれました。(この写真を撮ったのは4/1です)実に4ケ月に及ぶ補修工事でやっとこれで完成なのでしょう。凄い仕事があるものだと、只々感心するばかりでありました。

  2018.04.13

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  京都を彩る建物や庭園所有者交流会

  毎年この時期に行われる交流会に今年も参加しました。今年の会場は彩る庭園に登録されている佳水園庭園のある、ウエスティン都ホテルで行われました。(一昨年は​ここ​で、昨年は​ここ​で行われました)例年は60～70人の出席なのに、今年は特に場所が良かったからか100人超の出席でした。主催は「京都市都市文化市民局 文化芸術都市推進室 文化財保護課」と言う名前の長い部署で・・・・会場からは右に比叡山、正面に黒谷金戒光明寺などが見渡せる絶景の場所でした。市当局から町家など古い家を維持して行く為の助成制度や規制の説明があった後・・・・「そとの視点をヒントに考える建物活用」と言うテーマで京都に生活の拠点を置きたい全国の若い人達にその為の情報を流したり、斡旋したりするらしい会社のこの若い経営者が　プロジェクターを使っての説明が有りました。説明と質疑応答があった後、佳水園を見学しました。茅葺の紋の樋に・・・なるほど昔通り竹が・・・昭和34年に佳水園を設計した村野藤吾が醍醐三宝院の庭を模してデザインした白砂敷の中庭とか。流れる水は琵琶湖疎水の水らしいです。建物の中に掛かっている軸は川端康成の書と聞きました。そして天井は網代天井で・・・これだけの細かい仕事をする職人はもういないらしいです。すだれ越しの自然も良いものです。ということで今年も日頃行けない場所に行くことが出来ました。

  2018.03.31

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  玄関飾り

  町家のこんな風景に出会いました。元々の本来の用途は と言われても、何かを採取する時、肩から掛けた籠だと思うのですが、新聞受け(?)と言う新しい用途と、素晴らしい飾りとしての役目を果たしています。翻って、我が隠れ家では前に載せましたこの写真や・・・最近のこの写真の様に、我流で有り合わせの花や草木を行けているのですが・・・・生けるのに適当なものが何もない時は、仏さんの花ならいざ知らず、わざわざ買ってまで生ける気も無いので、猿のフック以下を外すしかないのですが・・・少しでも飾る期間を長く出来るように、昨年秋に色々種類の、確か、毎年咲く種類の小さい菊の苗を買い植えたのですが、なかなか大きくならないと思っていたら、温かくなると急に成長して来たのです。どんな色だったか、どんな形だったかは咲けばわかると記録していないのですが、みんなが咲きだすと立派な玄関飾りになると思うのですが、果たして・・・。

  2018.03.26

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  定点観測　2　大規模再開発

  8/22のブログに三十三間堂の真西のこの写真を載せて壊されて行く、京町家のことを書きました。その時はこの手前から2件目の家が壊されたと書いたのです。その時遠景で撮っていたのがこの写真だったのですが・・・12/6の時点では1軒どころか、大和大路に面してこれだけの家が囲われ・・・七条通りに面したところも11月の時点ではこのような簡易な囲いだったのが大和大路通り同様にこんなに囲われてしまいました。三十三間堂前の角地に4軒ほど残して(2枚目の写真) 塀の後ろもかなり広い更地が出来るようです。この囲いの中に食堂があり、美容院があり、自転車屋さんが有ったのですが、順次廃業されたのです。・・・と言うことで、またまたホテルが建つ可能性が高いと思うのですが、場所が場所ですので願わくば低層の建物にして欲しいものです。

  2017.12.08

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  定点観測

  京都国立博物館の向かい、三十三間堂の隣でもあるホテルのハイアットリージェンシー京都は少し前までは京都パークホテルと言いました。パークホテルが倒産後改装してしてハイアットホテルになったのですが、戦後短い間でしたがここに木造の京都第一日赤病院があった事が有ります。今、第一日赤は東福寺の入口に有りますが、終戦後アメリカの進駐軍がこの病院を接収していた期間ここに仮に移転していたのだと思います。小さい小さい子供の頃のことなので詳しいことは知りませんが今思えば、朝鮮戦争で傷ついた兵士の病院に使われていたのではないかと思います。その前は皇族の方の屋敷あとだったと聞いた記憶がありますが定かではありません。前置きが長くなりましたがそのハイアットの周りは場違いの様な5本線入りの立派な長い土塀が存在する理由を言いたかったのですが、11/16の10時前にその前を通りますと・・・無残にも地肌が見える様に表面がめくれていたのです。鋼製の犬矢来が外され、横にブルーシートと赤いコーンと少しの左官道具置いてあったので、これは補修工事が始まるはず、土塀の補修工事はどのようにするのか興味があったので、思わずパチリと撮ったのですが・・・その日の４時過ぎに通りますと・・・・何と早やここまで工事が進んでいたのです。その塗り直す面積の大きい事・・・・。着手は早かったのですが・・・土を塗る土塀は乾くのを待たねばならず時間がかかる事を証明するように補修工事着手が11/16なのに、12/2の時点ではまだ下地の仕上げ塗りの乾くのを待っている状態でした。めくれた箇所はホンの少しなのに、工事面積の大きさ、上塗りをした完成がいつになるか分かりませんがその工事期間の長さに感心するばかりです。

  2017.12.04

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  規制でがんじがらめの風致地区

  ここ暫くこの暑い中にも関わらず空き時間は『植木屋』に専従しています。植木屋ではこんな剪定クズを(順次処分していますので全体でどれだけ出たか分かりませんが) 累計で20ヶ程出したでしょうか。そして、まだ松の木が2分の1本残っていますので、あと4袋程出る筈です。そんなことでフットワークを生かした記事が書けずにいますが、今日もまたその延長戦上の記事です。豊臣秀吉のお墓がある豊国廟の参道にこんな立派な『立て札??』が立っています。屋根付きで立派過ぎるほど立派です。書いてあることは・・・市内でのビルの高さ規制、看板の出っ張りや色デザインの派手さの規制などもありますが、建物の形状や壁の色、屋根瓦の色など多岐にわたるこの規制が一番厳しいのではと思います。昨日の記事について訂正です。立山黒部アルペンルートには途中で乗り換える2路線で繋がっていて経営が異なっていますが、その内関電が経営する路線だけがトロバスから電気バスに変更されるのであって、もう一つの方のトロバスは残るようです。　詳しくはここを。

  2017.08.30

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  景観は誰のもの? 町家は誰のもの?

  古い町家が潰されることについて、当ブログでも何度も書いて来ました。ここ7年で4万8千軒から4万軒に減少したと言われています。個々に潰されるのは良く見かける光景ですが・・・こんな光景を見ました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一番向こうのコンクリート風の建物は別にしても、手前3軒が潰される様で、三軒の一番手前の現存の切り取られた様な形からして既に更地になっている土地にも長屋風に同様の家が建っていたことになり、ここだけで4軒の町家が消える事になるようです。京都らしい景観維持を目指す京都市当局としては、町家が潰される事を手をこまねいて見ている訳ではなく、町家を維持する為に下の様な助成策を講じています。これだけではとてもとてもその実効の程が上がらないものですから・・・・新たに，「 京都市京町家の保全及び継承に関する条例（仮称）」と言う条例を制定されようとしています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その条例の骨子は・・・『すべての京町家所有者に取り壊しの事前届け出を努力義務とし、中でも町家の集積地区は1年前までの届け出を義務化。景観や文化財的な重要な町家は、違反者に行政罰の過料を科す』と言うもの。これで、取り壊しまでの時間を確保し、市が継承や流通方法、活用希望者とのマッチングの支援策を行うと言うのです。しかし、役所にこんな事の支援を求めても、役所が不動産の流通を直接斡旋出来る訳はなく、不動産業者の紹介程度以上の事を期待しても無理な事は間違いないはずです。所有者が住み続ける為に一番実効の有りそうな補修・改修への相応の助成や、固定示資産税や相続税の軽減などの資金的な具体的支援策が示されずに義務を課し制約を行うことに無理があるのではと思います。町家所有者への条例説明会では、義務を課し制約を行うことに対して当然ながら次の様な質問、意見が出たとの事。京町家の保全が大事と言うが、住み続けるメリットは何か。町家の改修には1千万円以上かかる。市の助成金は額が少ないのでは。都市景観政策から町家の景観を維持したい市当局が、所有者に維持する事のデメリット以上のメリットを示さない限り、時間稼ぎ政策では効果が期待できるとは思えないのですが・・・。個人の所有物の不動産の処分に制約を課す以上、相応の助成策が必要かと思いますが、この条例案の審議がどうなるのか興味のある所です。

  2017.08.22

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  衣替えをしました。

  衣替え?? と言いましても建具のことなのですが・・・。エアコンなんてない時代、京都の暑い夏を過ごすには、夕方の打ち水と建具の入れ換えしか方法がありませんでした。わが隠れ家も例に漏れず、今も建具を入れ替える事と扇風機だけが暑さ対策でありエアコンはありません。(2階にはエアコンをつけていますが) そんなことで建具の入れ換えをしました。左側は元は障子で、右側は元は襖です。何せ、そろそろ築80年になろうとする古家ですから、建具も古びて汚いのです。障子や襖は張り替えると綺麗になりますが、葭戸はどうすることも出来ません。唯一綺麗にする方法は・・・フラッシュ焚いて写真を撮る事です。上の建具と別物に見えます。数年前から中央の部分の竹が無くなり・・・どこかに有るはずと出て来るのを待つこと久し、そろそろ別の竹を手に入れて補修するべしなのですが、こんな黒い竹、どうして手に入れたら良いのか分からず仕舞いで、今年も終わりそうです。葭戸はそんなことですが、網戸もこんなに破れているのですが、これはホームセンターに行きさえすれば・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　この網だけでも取り換えないと・・・。

  2017.07.02

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  セミナーで見つけたヒマ潰しのネタ 3つ

  まず最初に一昨日お尋ねしました実の生る木ですが、沢山教示頂きましたが、結論はフウ（タイワンフウ）のようでした。ジュラさんに以下のコメントを頂き、分かりやすいので私も理解できました。『この木はモミジバフウではありません。フウ（タイワンフウ）とモミジバフウは別物です。　モミジバフウは北米原産で葉っぱが五～七裂しますが、この木の葉っぱは三裂のタイワンフウです。』さて、　昨日の京町家再生セミナーのブログ に載せました、再生された家のこの床の間の写真なのですが・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この家、昭和初期に建てられたと聞いたのですが、町家は2階にこの様な床の間を作る事が一つの標準になっていたようです。・・・と言いますのは、下の写真と見比べて下さい。左側の違い棚の下に小さい物入が有るか無いか以外寸分の違いもありません。ただ、違うのは・・・上の写真は実にすっきりしているのに対し、下の写真は色々のものを置いてゴテゴテとしている事です。 因みにこの写真は我が隠れ家の床の間を上のシンプルな写真のアングルに合わせて撮ったものです。「なるほど、床の間とは、こうあるべきか」見習ってすっきりさせるべし、がヒマ潰しのネタのひとつです。 そして・・・この長持ちも昨日ブログに載せました再生の家のものですが、無垢の板なので削りをいれて綺麗になったと思うのですが・・・・前に載せたと思いますが、下の我が家の長持ちは、塗装されたもので、それが部分部分で剥げているので体裁が悪いのですが、上からものが入れ易いので来客の手荷物入れに使っているのですが・・・　　　　　　　　　　押入れのもう一つ横取り出しの長持ちが有りまして・・・雑もの入れに使っているのですが・・・これを外に出して、分散して置いている『値打ちのない古い物』を纏めて収納しておけば、人に見て貰い易いと・・・中に棚を作って・・・がヒマ潰しのネタの二つ目です。因みに上の黒い長持ちは母親の嫁入り道具、下の丸に橘の紋入りの長持ちは妻の嫁入り道具で橘の紋は妻の実家のもので・・・我が家の紋は・・・これも前に書いたと思いますが、丸に蔦です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スマホのプロフィールに使っているのでそれを撮りました。 ヒマ潰しのネタ、3つ目は昨日の写真のこれです。　　　　　　　 何気なく置かれた「京うちわ」視覚での『涼』というところでしょうか。上にも書きましたが、ゴタゴタものを置くより、「これだ!! 」立てかける台も簡単に出来そう・・・と真似るために台を作る事にしました。 京うちわ、詳しくはここをその為にうちわをゴソゴソ探していると・・・朝顔などの模様などもっと有ったと思ったのですが、出て来たのはこれだけ。大きさからして使えるのはホタルブクロのものだけ、もっと探してみないと・・・。　　　　　　　　　　　　　　　　　 そのゴソゴソしている中で、古い古いアルバムのページを繰っていると・・・その中にこんな写真が有りました。　　　　　　　　　　　　　　　ちょっと見難いですが、真ん中に座っているスターらしき人と斜めのサインが書かれているようです。推測ですが、宝塚へ行ってスターとの記念写真にサインをもらったのではと思うのですが・・・因みに先日百才の誕生日を祝った叔母がこの中に写っていますので、そこから推測して80年ほど前、昭和10年頃のものでは ????   

  2017.06.21

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  京町家再生セミナーに参加しました。

  予て、予告していました　6/17「きっさこ和束 」で行われた「京町家再生セミナー・京町家再生事例見学会」に参加しました。会場入り口は左の路地の奥、この家の裏側でした。路地を通り裏へ行きますと・・・90度に置かれた縁石が、昔からのこの家の敷地で、塀で仕切られ・・・このような長屋がこちら側にも4軒あったらしいです。　所がその長屋が火事で焼失したため・・・跡地をどう活用するか、色々考えられた後、貸農園にされたのです。都会の真ん中の、日当たりの良い農園、なんと贅沢なことでしょう!!一区画、月5千円　　2坪位の大きさだったかと思います。 若いママと小さい女の子が水やりをしていました。話が横道に逸れましたが、セミナーの参加は30名程でした。この家の所有者で経営者の女性は元々京都南部の茶どころの、こんな和束にお住まいで、ご主人の実家がこの家でご主人のご両親がお住まいになっていたが、亡くなられてから空き家となっていたらしいです。 セミナーは2階で行われました。荒れた空き家の再生から、活用方法の決定に至る経緯の説明などが有りましたが、中でも感心したのは・・・　傾いた家を引っ張って真っすぐにして後、耐震対策まで行われたと言うことでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　説明の後は内部の見学でした。道路に面した側の坪庭・・・収納とインテリアを兼ねて長持ちも置かれ・・・昭和初期に建てられたと言うこの家、2階にも間口の広い床の間があり・・・火袋(ひぶくろ) も新旧の木材で再生されていました。(2階から下を見ています)屋根裏も出来るだけ元のままを残すことに注力されていましたが・・・明かり採りには、現在はこんな透明瓦があるのですね。再現されていた虫小窓を内から見るとこんな風ですが・・・外から見ると枠状に多分瓦材が使われており、本来の虫小窓の作りとは違うようでした。さて、1階の喫茶スペースで美味しい和束茶を頂いたのですが・・・驚いた事に、畳の上に直接机や椅子が置かれ、畳が大丈夫かなと、心配になりました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　見るからに高価な素晴らしい机椅子ではありました。こんな風にセミナーに参加(参加費500円) しますと・・・またまたこれらを参考にしてヒマ潰しのネタが見つかりました。上に載せた、扇、長持ちの写真などがヒントにになったのですが、続きは明日に・・・

  2017.06.20

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  百年の証人

  老人ホームに入居している叔母がいます。生涯独身だったため、現在は甥、姪が面倒を見ているのですが、特に支援することはなく、足は弱ってはいますが、時々呆けたところもないではないですが頭脳明晰、何でもこなしています。その叔母が、めでたく百才の誕生日を迎え、老人ホームが主催で身内も7人が出席してお祝いをしました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　100本のロウソクは立てられないので、10本立てるのかと思いましたが・・・こんなロウソクが有るのですね。これは私が贈った胡蝶蘭です。所で2015.10.27のブログに載せましたこの写真なのですが・・・その時二人共誰か分からないと書いているのですが、2～3才の女の子が、今回百才になった上の写真で万歳している叔母である事が分かりました。 そして、叔母の証言で法被 (はっぴ) 姿の人も誰だかわかりました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この方の子孫の方は我が祖父の出身地・富山県在住なのですが今は全く交流もなくなっているのですが、写真を送ってあげようかと思っています。 写真に写っている盛装の法被は下の写真の様に、今我が家に現存しているのですが・・・・このことについては、ここ、2015.10.27のブログを。

  2017.05.29

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  2度目の訪問で思わぬ展開に・・・・

  5/14のブログで、この町家喫茶へ行ったがまだ朝9時半頃で早かった為か、店が閉まっていて空振りに終わったことを書きました。(店の前に営業時間も休日も書いていないのです)そこで昨日(5/23)出直したのですが・・・・10時半頃だったのですが、前回と変わらずこの様に店は閉まったまま。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いつならやっているのか、netで調べているうちに・・・・思わぬ情報がキャッチ出来たのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ここで『京都市景観・まちづくりセンター』主催で『町家再生事例見学会』が有るというのです。これなのですが・・・。『京都市景観・まちづくりセンター』ならいつも出入りしている所。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　普通、こう言った催しならメールで案内が来るのですが、私が見落としたのか気付かなかったのです。これは、もっけの幸いと早速参加申し込みをしました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　単にお茶を飲みに行くだけでなく、色々勉強出来そうです。喫茶に行っての結果報告のリクエストを頂いていましたが、内容の濃い報告が出来そうです。 因みに、苦労した営業時間は下記の通りでした。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　11:00 ～ 18:00     定休日　月曜日

  2017.05.24

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  『きっさこ』は『喫茶去』のはず。

  私がブログを始めた頃、『喫茶去・・・』と言う名前のブログにお伺いしていたことがありました。その時『喫茶去(きっさこ)』と言うのは禅語で「どうぞお茶でも召し上がれ」と言う意味で有る事を初めて知ったのでした。そのブログは間もなくお止めになったのですが、その『喫茶去』と言う言葉は忘れられない言葉になっていたのですが・・・。今日こんな宣伝を見て、「きっさこ」が「喫茶去」に由来する筈とピピッと来ました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　書いてある略図では直ぐ近くなのでも名前に魅かれ、町家改造に魅かれ、回り道して行くことにしました。行ってみると・・・古い町家を全面的に修築した建物で有る事は間違いないのですが・・・、朝の9時半頃で早かったためか店は閉まっていました。入口の上、虫籠窓(むしこまど) の下には・・・鍾馗さんが置かれていました。閉まっていては仕方なく、後日に・・・というこに。 話は全く変わりますが・・・下の写真の花の名前をご存知の方、教えて下さい。

  2017.05.14

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  京都の町は西から東へ

  京都の町家保存活動等の活動拠点の『京都市景観・まちづくりセンター 』を訪ねた折り、展示室を覗いたのですがで、ちょっとその一部を紹介させて頂きます。まず、昭和21年の航空写真です。そして市街地の変遷を表す地図(もっと詳しい時代別になっていたのですが、その一部です)鴨川と御所の位置を基準に見て頂くと・・・町の中心が今よりも西にあったことが分かります。真ん中の太い通りが朱雀通りでその最南端が京の入口、羅城門、その左右に東寺と西寺があります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東寺は今もありますが、前に写真を載せましたが西寺跡は公園に、羅城門跡、小さな小さな子供広場に石碑だけが立っていて、両方とも完全に観光とは縁がなく、歴史のマニアだけが訪れる程度です。江戸時代になっても鴨川以東は郊外(?) 葬送の地で、鴨川の西、緑の線の最東部が秀吉しないかに依って市街に散在していたお寺を移転して集められた寺町で、「京極」と言われた地です。その京極が繁華街の中心になっていると言うことになります。明治時代になって鴨川より東も開けて来たようですが、まだ「愛宕(おたぎ)郡」と言われた時期があって、順次京都市に編入されて行きました。

  2017.03.28

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  薪がいっぱいの家

  町家保存活動で知りあった方の家にお伺いして来ました。　　この家、３年程前に昔からの工法で合板など一切使わず無垢の木材、竹で編んだ土壁など徹底的に昔の家の建て方に拘って建て替えられた家なのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　土壁の下地の竹はご自分も編むのを手伝われたのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　前は少ししか置いていなかった燃料用の木材がこんなに増えていました。しかもこれが一部で家の中にもこれ以上の備蓄があるのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　何故こんなに燃料があるかと言いますと・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　風呂も薪の五右衛門風呂を新設、室内も薪ストーブと言う拘りの家なのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２階の手摺は竹、両端の取り付け具も木材、大屋根の左端に少し見えているのが薪ストーブ用の大きな煙突です。時々お伺いして情報交換し、コーヒーをご馳走になっているのですが、京都の街の真ん中でこう言う拘りも凄いと思います。 

  2017.03.07

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  『京都ぎらい』 の 人は京都人でした。

   仲間との待ち合わせした本屋で平積みしてあったこの本が目に入りました。凄く売れている本であることは知っていたのですが、京都人でない人が京都の嫌な所を書いた本だろうと見向きもしなかったのですが、パラパラと見て面白そうなので買ったのです。私は今も目に疾患があるので、読み続けていた、小さい活字の平家物語を読むのは休んでいるのですが、この本は字も大きいし、薄い本なのでまあいいかと思いまして・・・。まだ読み始めて少ししか読んでいないのですが、作者の『洛外人』と言う境遇が、自分にも当てはまるのです。上に書かれている『洛外』は元々の京都の中心の洛中の外と言う意味です。鴨川の東などは昔は洛外であったのですが、範囲も段々広がって、北は北大路、東は東大路、南は九条通り、西は西大路の市電が走っていた内側の碁盤の目の中を洛中と言われているようです。筆者は嵯峨で育ったので正に洛外の人間と言うのですが、私も碁盤の目の外、昔は愛宕(おたぎ)郡と言われた東山の麓で生まれましたので、完全に洛外人ということになります。  (昔は今の左京区、東山区など東山に沿った地域が愛宕郡てした)その洛外人は洛中人に、田舎者とよばれさげすまれててきたというのですが、私も確かにそんな気がするし、コンプレックスを持っていた様な気がします。作者もそれを認めた上で、洛中人が洛外人を見る様に、自分は育った嵯峨は〇岡より京都に近い、今住んでいる宇治は城〇より京都に近いと同じようにその地域を見てしまうと言うのです。言われて見れば、同じ様に、東山区の人間は山科は山の向こうと言う、同じような意識で見がちなのでしょう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この本にも山科の人は東山の山並を西に見るのに東山と言っているのかと面白い挿話を書いています。・・・と言うことで読みだしたところで、これからどんな展開になるのか分かりませんが、面白い本に当たりました。詳しく書かれているページを見つけました。ここです。  

  2017.02.10

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  今年も 『京都を彩る建物や庭園』 交流会に参加して来ました。

  昨日書きました通り、 『京都を彩る建物や庭園』 交流会に参加して来ました。去年開催された時、初めて参加して2度目の参加でした。去年の参加はここを。去年はモミジの名所高雄で行われましたが、今年は伏見区の聖母女学院でした。この建物は　旧陸軍第十六師団司令部庁舎だったものが、聖母学院の校舎になっているのですが、外からは眺められても、中にはなかなか入れない所です。交流会はこのようなプログラムで行われたのですが・・・肝心の建物見学については、撮影禁止で1枚も写真を撮れなかったので、パンフレットでの報告になりますが・・・上の正面三角屋根の下の丸いマークは当学院の校章なのですが、陸軍庁舎当時は菊のご紋だったらしいです。そしてその下大きな窓の部屋が昔は師団長、今は当学院の理事長の部屋でした。戦争中は、空からの存在を隠す様に建物全体が真っ黒に塗られていたが終戦で塗装が剥がされたとのこと。　建物の内部は元のままで使われていました。上のパンフレットを部分毎に拡大しますと・・・会議室では参加者、ざっと80名位だったでしょうか、それに京都市文化財保護課から沢山の世話役が来ておられました。 昨年の交流会で出たお菓子は鶴屋吉信でしたが、今回は・・・桂離宮近くの中村軒でした。この中村軒の建物もこのリストの・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　登録建物になっているので、その縁なのでしょう。 余談ながら、平安神宮近く、疎水からの分流の白川沿いに素晴らしい桜並木があって、当ブログでも紹介したことがあるのですが、その桜並木の近くにお住まい方が隣の席におられて、その桜並木の誕生秘話を聞いて来ましたので、近々その景色と合わせ書かして頂きます。

  2017.02.03

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  節分の催しは沢山あるのですが・・・。

  明日は節分、京都でも各地で豆まきなど沢山の催しがあるはずです。前には狸谷不動尊の豆まきを紹介したりしましたが・・・我がホームグラウンドの東山七条周辺でも・・・いつもの法住寺では・・・そして、智積院では・・・毎年行われているこの寄席、無料でもあり、一度見たいと思っているのですが、今年も駄目なのです。と言いますのは・・・町家保存活動一環のこの催しが明日、下の写真の聖母学園であるものですから・・・こちらの方に行く事にしたのです。今までにも紹介した、この旧陸軍師団のレンガの建物ですが、外からは何度も見ているのでが、中に入ったことがないので、又と無い、良い機会なのです。良い報告が出来れば良いのですが・・・。

  2017.02.02

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  変身で新しく出来た　2つの宿泊施設

  昨年11/2のブログに渋谷(しぶたに)通りにあるこの家の写真を載せました。　　         右側が古い家を改修築して立派に蘇って、喫茶店になった町家なのですが、左側の元散髪屋さんの家も再生の道を選んでもらいたいものと書いていたのですが・・・。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(昨年11/2のブログはここを)その家が、今年8月に改修が始まり・・・　　　　　　　　　　　8/19のブログに『食べ物関係の店かと思われますが、今流行のゲストハウスになると言う情報があり』なんて書いたのですが・・・。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(8/19のブログはここを)久し振りに前を通ると、2階左側(西側)の虫籠窓も残されて立派に再生されていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　このナンバーロックがあることは、店舗ではなく、間違いなく民泊のゲストハウスに変身です。 そして、上の建物からほんの2～3分程の東大路に長らく工事中だった超々々高級な・・・・このホテルがついに、開業しました。　　　　　　　　　元は昭和30年頃から専売公社の病院があり、その後京都の大手病院になっていたのですが、全て壊して、この度ホテルに変身したのです。上2枚の写真は東大路に面した入口ですが・・・こちら側は、おんな坂に面した入口です。写真左の森はいつも当ブログに登場する妙法院です。 10/15オープンで最も高い部屋で一泊120万円、最低でも一室7万5千円からとか。建物の裏には、平重盛ゆかりの「積翠園」と言う立派な庭があって、子供の頃魚釣りをした大きな池があります。 

  2016.10.17

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  濡れ縁 と くれ縁

  またまた京都新聞連載のこの漫画で教えて貰いました。それは『くれ縁』と言う言葉です。漢字では『榑縁』と書くらしいですが・・・。雨戸の内側即ち、我が隠れ家のここのことを言う様なのですが・・・ここのことは昔から『廊下』と言って来ましたが『くれ縁』と言う事は初めて知ったのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　毎回、毎回、色々教えてもらえる漫画です。                                         　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(まだ夏用の葭戸 (よしど)のままであるのがばれてしまいましたが近々障子に換えます。葭戸についてのこの漫画についてのブログはこことここを)こんなことを書こうと思っている矢先、テレビでベランダと確かバルコニーの違いを放送していました。簡単に言うと、屋根のあるのがベランダ、無いのがバルコニーで、確かべランダの面積は建築面積に含まれるがバルコニーの面積は含まれないとか。濡れ縁とくれ縁との違いの一つに雨戸の有無がありますが、ベランダとバルコニーの区別は屋根の有無とか。しからば、テラスは???  なんて疑問が湧きましたので調べていると、分かり易い説明のページがありました。　関心がお有りでしたら覗いて下さい。ここです。  

  2016.10.12

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  参加資格がないのです。

  長らくブログを休みましたが、今日から復帰させて頂きますので改めてよろしくお願い致します。休んでいましたのは身内に不幸があったこと、自分の健康状態に黄色の信号がついて検査検査で病院通いをしていた為、『取材???』活動もままならなかったからです。やっと、差し当たりの治療方法が決まり1ケ月間投薬して、様子を見るということで薬を2種類処方されました。何分にも定期的に薬を飲む習慣がなかったもので、忘れ無い様にこんなものを用意されました。右側の黄色いのは携帯用です。 さて、本論ですが・・・前に京都女子大の図書館建設現場にあった、この「けんせつ小町」の看板を紹介したことがありました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その時はまだ塀で囲われていたのですが、竣工近くなって中の様子が見える様になって来たのですが・・・・　　　　　その横に貼ってあったポスターが目に入りました。「女性が学ぶ・・・」なんて書いてあるのですが会場が別に女子大内ではないので・・・まあ男でも参加できるだろうと思ったのです。ところが、ずっと読み進んで行くと・・・受講対象が女性と書かれており、ぎゃふんと言う結果になりました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こんな性別により町家についての催しの参加資格が左右されるのは初めてのことでした。会場の杉本家はずっと以前に当ブログで書いたことが有りますが市内ど真ん中の広大な町家です。杉本家について詳しくはここを。

  2016.10.05

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  町家継承セミナーに参加しました。

  久しぶりに町家に関するセミナーに参加しました。 今回は町家を継承して行くためには、まず『町家』の価値の理解が必要だという趣旨のセミナーでした。場所はいつものここの『京都市景観・まちづくりセンター』です。京都市も町家を継承するために色々の施策を行っていますがこの窓口もその一環です。私の参加したのはこのセミナーで参加費は300円でしたが・・・隣の部屋ではこんなのも行われていました。参加したセミナーの内容の一部を紹介しますと・・・京町家の定義はなかなか難しいですが、京都市が定義しているのは下の写真の通りです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1.　市街地に建つ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2.　戦前の　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　3.　木造住宅今回のセミナーの参加者はざっと見て老若男女合わせ、50人程でなかなかの盛況で、「古い、住み難い」だから潰して建て替えるのでなく、その価値を認め保存継承の一助になればと言う趣旨でした。私は今まで『町屋』と言う言葉を使って来ました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『町屋』も広く使われているのですが、趨勢は『町家』の様ですので今後は『町家』を使うことにします。   

  2016.09.11

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  町屋二つの運命 (?)

  年々数百軒が取り壊されているという京都の町屋ですが、最近はその価値を認め再生利用が俄然活発になっています。下の写真は、昨年11/6のブログに喫茶店への再生を載せた時の写真ですが・・・その時、左隣のこの家がどうなるか気にかかると書いたのですが・・・私の情報網から (?) この家の改修工事が始まったと言う報告が入りましたので、早速、偵察に行って来ました。　　隣の喫茶店は前にコーヒー飲みに行って、良く流行っていると報告しましたが・・・その隣で報告が有った通り改修工事が始まっていました。　　　　　　　　　　この角の家、昔は散髪屋さんでした。そしてこの角は『男はつらいよ』29作『寅次郎あじさいの恋』で寅さんと石田あゆみとのロケが行われた場所なのです。　　　入口横には多分、(土壁の) 下地窓風に仕上げられると思われる丸窓があり・・・食べ物関係の店かと思われますが、今流行のゲストハウスになると言う情報があり、どう言う形になるのか気になるところです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いずれの用途にしても、これで一軒の町屋が潰されずに再生されることは嬉しいことです。 そんな再生の話もあれば・・・・ちょっと離れた、ここではまた一軒こう言う運命の町屋もありました。  

  2016.08.19

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  こう暑くては効果も・・・。

  確かまだ梅雨明け宣言がなされていないはずなのに酷い暑さです。先日ミスト装置を軒下に取り付けた様子を書きましたがこの暑さに対抗しようと木の枝を利用して頭の上近くにセットし直したのですが・・・写真で見た目、こんなに涼しそうに見えるのですが・・・・確かに涼しくはなるのですが・・・・こう暑いと効き目もかなり限定的でした。家の中でも、先日は襖と障子の衣替えを書きましたが、少しでも『涼』を感じようと数年やっていなかった衝立の衣替えをしたのですが・・・・ミストのように体感温度には関係ない見た目だけのことですが・・・こちらの方は何か涼しさを感じることができました。 昨日のブログで化粧をあまりしない半夏生のことを書きましたが、さっそくジュラさんから次のように教えて頂きました。『ハンゲショウのお花は雄蕊と雌蕊だけの花穂で地味なので花びらの代わりに花穂の付いた下の葉っぱが白くなって虫さんを呼びます。花穂がつかない葉っぱは白くなりません。お写真を見ると花穂が少ないようです。花芽がつく頃にお水が不足気味だったのかもしれませんね』確かに花のあるところだけが化粧しているのですが、その花が少ないため化粧した葉が少ないことが分かりました。たっぷり水をやりだしたのですが、「今年は既に遅し」なのでしょう。来年こそは・・・・です。

  2016.07.02

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  　『涼『　を求めて衣替え。

  昨日は肌で感じる『涼』を書きましたが、同日の酷暑に合わせて、見た目にも涼しいように建具の衣替えもしました。まず、座敷の隣の部屋との仕切りの襖の交換です。beforeと・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　afterですが・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　隣の部屋の散らかっているのが見えて恥ずかしい位で、とても『涼』を感じるようなものでは無いですが・・・ 廊下を隔てて庭に面している別の面(上の写真の左)は・・・こちら側のbeforeは障子なのですが、撮り忘れましたので・・afterだけなのですが・・・風が通って涼しく感じる以上に視角上の『涼』の演出です。このエアコンのない頃の先人の知恵に頼って、１階にはエアコンは付けていません。名称等詳しいことは、6/19のブログを参照ください。ここです。

  2016.06.28

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  やはり駄目　やっとひと仕事

  6/21のブログに載せましたカボチャですが雄花がなくて人工受粉出来なかったのですが、やはり駄目でした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　予想通り、早やこんな姿になってしまいました。それが今頃になってこんな雄花が・・・・沢山咲きだしたのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ところが今度は今の所、雌花がないのです。自然の営みはなかなか難しいです。他方、受粉成功のものはこの様に順調に大きくなって来ました。 6/19のブログに書きました、夏の準備、住まいの衣がえですが・・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やっとひと仕事　籐筵(とむしろ)だけは敷きました。                                   

  2016.06.24

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  エアコンなんてない頃は??

  京都新聞に時々載るシリーズ漫画にこんなのがあります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　タイトルは『福ねこ お豆のなるほど京暮らし』というのですが面白いので愛読(??)しています。過日こんなのが載っていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　拡大しますと・・・昔のエアコンなんてなくて、せいぜい扇風機という時代には・・・京の暑い夏には、どこでもこんな光景が見られたものでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　但し、この漫画に重要なことが抜けています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それは(夕方の)打ち水です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こんなことで自然の涼を求めていたのですね。我が隠れ家ではこの内の御簾は(多分経糸が切れたりしたため)処分したようで今は無いのですが他は現存しているのですが手抜きで暫くこのことをしていません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この漫画に刺激されて今年は自然の『涼』を取り入れようと思います。

  2016.06.19

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  知新は諦め、温故に努力しています。

  『温故知新』の言葉の知新とか、或いは記憶等について全くと言って自信がないのですが温故ならある程度出来るのではとやりだしたことがあります。 それは今は使われなくなって消えたものや古いもの等の内、まだ現存しているものを知らない人が分かり易い様に整理して、一覧に纏めることです。まずまだ現存する古いものを思いつくままリストアップして順次写真と説明を埋めるべしでやり始めたものが下表です。拡大しますと・・・(これでも読めなければ画像をクリックして頂くともっと拡大します) 以下の明細の中には今まで当ブログで取り上げたものが多いのですが、これから撮影と説明を加えて行こうと思います。             1の項の説明はかなりの部分netの力を借りました。各項目の内その形や用途がどれだけお分かりでしょうか??                       　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ご存知な数と年齢が比例するのではないでしょうか??。 

  2016.05.22

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  京都 民泊事情

  外国人観光客の増加で俄然注目を浴びている『民泊』です。しかし無許可の施設が多いこともあり、近隣とのトラブルが後を絶たないのも事実です。そんな折、京都新聞にこんな記事が載っていました。主要部分をアップしますと・・・市の実態調査では市内にある2702軒の民泊の内、許可を得ているのが7%の189軒しかないと言うのです。図らずも現代の社会の流れに法令・条例が追いついていないと言うことが明らかになった記事のようです。旅館業でなく民泊としての許可の条件は、確か１週間の長期宿泊が条件らしいので、それがネックになっている様です。

  2016.05.20

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  87年前は公的文書も候文

  昭和4年のこんな文書が出て来ました。数えると87年前になります。昭和になってもまだ公的文書が候文(そうろうぶん)だったのですね。読もうして苦労したのが『右竣功候間・・・・』の部分です。結論は次の様に読んだのですが・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「みぎしゅんこういたしそうろう　かん(あいだ?)　このだんにおよび　おととどけ　そうろうなり」「間」の字がどのように読むのか、前後とどう繋がるのかが分かりません。それから、以前に今の東山区内に今だに古い下京区と書かれた仁丹の住所表示板があると書きましたが、ここに書かれている下京区も今なら東山区なのです。

  2016.02.26

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  『京都を彩る建物や庭園』　交流会に参加して来ました。

  1/15のブログで予告していました交流会に初めて参加して来ました。場所は紅葉で有名な洛北三尾(高雄、栂尾、槇尾)の高雄の百有余年の歴史のある『もみじ家』でしたが、この辺りへ行くのは20余年振り、もみじ家は初めてでした。足の悪い場所ですがJR二条駅から送迎バスで30分程だったでしようか、雨の中でしたが殆ど濡れずに行くことが出来ました。雨の中でしたので周辺を散策すること無く館内へ・・・秋にはこんな景色が見られる黄葉の本場ですが・・・沢山のモミジの木も今はこんな姿で・・・山あいには雲までも・・・。主催者側の市役所等からの多数の職員は別にして、参加者は56人で約半数が初参加とのことでした。(今回で3回目とか)この講師は神護寺のご住職で・・・今回は160年の歴史があって南禅寺等の庭園を守っている社員数60人もの植弥加藤造園の社長による造園・植木がテーマでした。今回はハッピを着た女性庭師が３人程参加していました。出された茶菓がこれになのですが・・・さすが鶴屋吉信はさることながら、湯飲みの模様が・・・当地の鳥獣戯画の模様だったのです。今回リュックに入れていた本は先日書きましたハードカバーの『若冲』でしたので・・・ブックカバーは『風神雷神』の模様だったのですが・・・湯飲みの４面の模様をカメラに収め、家に帰ってこの文庫本タイプのブックカバーの模様と見比べたのですが・・・同じ絵はありませんでした。(これらブックカバーはブロ友のチャオリンさん　から買わしてもらったものです) 交流会の隣の席は外国人夫婦の方だったのですが、右京区の山の中(京北町?)の茅葺屋根(今はトタンで覆っている)の家でおくどさんがあり五右衛門風呂もある家にお住いの方でした。                    他には市内中心部の正味の町屋の方、市内の古い農家の建物の持ち主の方など多種多様の家の持ち主さんが居られました。 

  2016.01.29

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  町屋保存行事に参加することに。

  ここ２～３日風邪で喉痛と倦怠感の為家でくすぶっていて更新も訪問もままならず遅れがちです。そんなことで外出ネタや行動ネタではありませんが・・・京都の町屋の数は現在4万8千軒程で有るらしいのですが、毎年500軒程が取り壊されているらしいです。姿を消す町屋を少しでも減らそうと京都市では、あの手この手の施策を打っています。その一環でこんな催しの招待状を貰いました。わが隠れ家は鰻の寝床と言われる奥行きのある純粋な町屋ではないのですが、京都市の「京町屋」の定義が「1950年（昭和25年）以前に伝統的木造軸組工法で建てられた木造家屋」とされていますので・・・これに該当するのです。  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　難しい名前が付いていますが要は昔からの工法で礎石の上にただ柱を置いただけのものです。別に保全のための義務も権利も全く無いのですが、こう言った色々の催しを開くことに依って所有者の意識を「潰す」ではなく「保全・活用」に向けるのが意図だと思います。私も今までに色々の催しに参加して来ましたが、今回のこの催しの案内は初めて受け取ったです。　　　　　　　　　　　　　　折角案内貰ったのだし、何と言ってもこちらはヒマ人ですので参加してみようと思っています。まだ先のこと(1/29)ですが、どんなことが行われたかを書かして貰おうと思います。

  2016.01.15

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  鬼瓦考

  屋根の鬼瓦についてなのですが・・・お寺の屋根の鬼の顔した瓦を『鬼瓦』と言うのは勿論承知しているのですが、一般の家の屋根にに乗っかっている鬼の顔をしていないものは何と言うのか??その鬼の顔をしていない瓦も鬼瓦と言い、何故一般の家の瓦は鬼を形とってないのかを ジュラさんのブログで教えて貰いました。そのブログでご自宅の鬼瓦の写真を見せてもらったのですが、翻って隠れ家の『鬼瓦』の模様はどんなものだったのか全く憶えていなかったのです。関心もなく意識して見ていないとこんなものです。・・・と言うことで『意識して』見て見ると・・・こんなのが乗っかっていました。これでも一応鬼瓦というらしいのですが、１０数年前に葺き替えをした時に鬼瓦も変わったはずなのですが、鬼瓦のグレード、模様なんて瓦屋さんから相談も受けなかったので全く意識せず現在に至っていたのですが、意識し見てみるとシンプルで安物のようです。他の家はどうかと大きな鍾馗さんが屋根の上に載っかっていることで前に紹介したことのあるこの家はどうかと見に行ったのですが・・・赤矢印が・・・　　そのどこよりも大きい立派な鍾馗さんで・・・大屋根には我が家より遥かに立派な『鬼瓦』が三つ並んでいました。街を歩いていても今まで全く意識して見ていなかった『鬼瓦』ですが、これからは気になりそうです。　　　　　　因みに・・・隠れ家には貧弱なのは鬼瓦だけでなく、手作りする時のことを前に書いた鍾馗さんがこの様に『鎮座ましまして』います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　   

  2016.01.08

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  京町屋いろいろ

  大和大路を歩いているとこんな町屋が目に入りました。　　　　　　　　　　改築なのか新築なのか分からないのですが、なかなか凝っています。通り過ぎて振り返ると・・・・なる程、多分裏にあった庭か蔵を潰して建屋を奥に延ばしたので屋根が高くなっています。ひょっとすると奥の方は3階建になっているのかも知れません。広い大和大路の向かいが分から見ていたので屋根が出っ張っているように見えたのですが、気になったので後日行って家の前に立つと・・・・なんとなんと裏の出っ張りは全く見えず、大屋根の線が隣の家と一緒に見えるのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　何と素晴らしい増築付きの改築かと感心しました。ただ、右隣りの家の大屋根の仕舞いからして、多分長屋を切って新たに建てた建物の様に思いましたが・・・・。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　定休日なのか閉まっていて中にも入れませんでしたのでnetで検索するとこんなことの建物でした。関心ある方はここを。そしてもう一軒小屋根の上に鍾馗さんを置く家は沢山ありますが、そもそもお寺の近くの家がお寺の鬼瓦の魔除けに置くと言う謂われらしいのですが・・・ここは鬼瓦そのものを置いているのです。　　なかなか立派な鬼瓦でした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 『魔』に対して鍾馗さんで対抗するのではなく、『毒を以て毒を制す』というところでしょうか??

  2015.12.22

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