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2011年09月25日
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テーマ:模型鐵道(693)
カテゴリ:鉄道模型 車両
 東日本大震災による津波により、甚大な被害を受けた三陸鉄道
 現在も南リアス線全線と、北リアス線の一部区間が不通となっています。

 その事態をうけ、古くから三陸鉄道36形を製品化していたトミックスから、義援金付きの三陸鉄道応援商品が直販サイト限定製品として発売されましたが、あまり限定品慣れしていないあたくし、ぼけぇ~としてる間にすっかり購入の機会を逃してしまう始末(^^;

 義援金付きの応援商品という性格上、オークションで中古品を買っても当然ながら何の応援にもなりませんし、12月頃から再度発売される様ですので応援商品はその時に買い求めるとして
勝手に三陸鉄道応援商品を応援する企画スタート(笑)

 ベースとなったトミックス製品の三陸鉄道36形は、車体の造形など全体的に作りはいいのですが、ライトが点灯しないという欠点があります。(動力台車が外れやすい欠陥も(笑))

 後に色違いの更新色を発売する際に、実車に倣い模型も冷房付きに改良されましたが、ライトの点灯化は見送られています。(動力台車が外…(略))

 現在の鉄道模型の水準から見れば幾分見劣りしますので、今回手持ちの製品にライト点灯化加工を施しました。同様の改造を考えている方もいらっしゃると思いますので加工内容を公開します。
 増結や混結時などの下周り組替えに備え加工内容を全車共通化しましたが、それにこだわらなければもっと見栄えの良い加工もできると思います。
 まぁその辺りは「各自創意工夫」してください(笑)



2011.10.16追記
いよいよ加工開始♪

三陸鉄道ライト点灯加工
 の前に、車両全体のパーツ構成はこの様になっています。
 ガラスは両車端の前面ガラスを側面ガラスが押さえる、鉄コレの様な構成です、
 前面ガラスにはライトのレンズもモールドされてます。

 床下は、動力車、トレーラー共に、床下機器がモーターカバー状の共通部品となっており、スカートはダミーカプラー付きの物とアーノルドカプラー付き台車対応のものを、それぞれ車端部にハメ込む様になっています。尚、現行製品はダミーカプラーが一つ多めに入っています。
 TNカプラーには対応していません。

002_f_window.jpg
 では加工に入りましょう。
 右のガラスパーツが加工前のもの。
 ライトのレンズ部の突起を削り取りピンバイスなどのドリルにて穴を明け、その穴にチップ型LEDのレンズ部をハメ込もうという寸法です。穴のサイズは手持ちのチップ型LEDに合わせて開けましょう。
 あたくしはヘッドライト、テールライト共に2012サイズのチップ型LEDにしました。
 左側の加工後のガラスに乗ってる、アルファベットの「T」の文字の様な記号が書かれた白いモノがチップ型LEDで、この記号は極性を表しています。
 加工の際はガラス部の傷防止のために、マスキングテープなどで養生すると良いでしょう。

003_window_led.jpg
 画像左側が穴明けしたガラスパーツの穴部周辺を遮光のために黒塗装したもの。その上にあるのがチップ型LEDにポリウレタン被覆線をハンダ付けしたものです。
 ポリウレタン被覆線とは、小学校の理科の時間に教材として使った「エナメル線」の絶縁材をポリウレタン樹脂に代えたもので、エナメル線は導通させる際にサンドペーパー等でエナメルを剥がしてやる必要がありましたが、ポリウレタン線は半田ごてで熱するだけで絶縁材を除去できる便利なものです。

 このチップ型LEDのハンダ付けが、今回の加工最大のヤマ場と言っても差し支えないでしょう。逆にこれさえできれば完成したも同然です(笑)
 最近はチップ型LEDに配線を取付けたモノも販売されている様ですので、細かいハンダ付けを行う自信のない方はそういった商品を利用するのも手かもしれませんね。

 配線が済んだLEDをガラスに開けた穴にハメ込んでゴム系接着剤で接着したのが画像右側の状態。

三陸鉄道36型ライト点灯加工
 このように配線を色分けしておくと取り回しが楽です。
 ヘッドライト用、テールライト用のLEDを取付けが完了したら、極性ごとに配線をまとめておきましょう。

三陸鉄道36型ライト点灯加工
 せっかく目をショボショボにしながらハンダ付けしたものを破損しないように配線も接着してしまいましょう。本来チップ型電子部品は基板実装用でこの様な使われ方を想定していないので、不用意に配線を引っ張ったりすると簡単にランドごと剥がれ修復不能になります。

三陸鉄道36型ライト点灯加工
 右側がLEDの配線を汎用基板にハンダ付けした所。
 回路はシンプルに抵抗1本。基板下部取付けた真鍮線を、下回りに取付けた導電板と接触させ通電させる構成としました。
 コンデンサ等を使ったメーカー純正の常点灯対応基板と同等ではないですが、常点灯対応のパワーユニットなら停車中でも煌々とライトが点灯します。
 基板が前面窓から丸見えになると格好が悪いので、基板を覆うケースをプラ板から製作し、黒塗装して取付けます。

004_bondo.jpg
 一連の接着には遮光を兼ねて黒いゴム系接着剤を使用しました。
 上の物がコニシボンドのSU、下がセメダインのスーパーXです。

 SUはパッケージが樹脂チューブで使用量の調整がしやすく接着も早いですが、やや粘性が高いので使いにくい時も。
 スーパーXはアルミチューブなので、少量だけ使いたい時でも勝手にニョロニョロ出てくる事もありますが、粘性が低く使いやすい事も。
 どちらも同じ似た様な商品ですがそれぞれ個性がありますので、臨機応変に使っております(笑)

三陸鉄道36型ライト点灯加工
 でき上がったライト付き前面ガラスパーツを車体に取付けると、この様になります。


お次は床下パーツを加工します。
三陸鉄道36型ライト点灯加工
 T車のパーツ構成はこの様になっています。

三陸鉄道36型ライト点灯加工
 運転席の仕切りを一部切取り、端部と同じ高さになる様にプラ板を貼付けツライチにします。そこに銅板をウエイト兼導電板と接触する様に切出し曲げて取付けたのが写真上部の状態。

三陸鉄道36型ライト点灯加工
 こちらは動力ユニットを分解した様子。
 最近のトミックス製品は動力ユニット内に過剰にグリスが塗布され、溶融したグリスが車体に付着しテッカテカになったり、モーターに流れ込んで内部のカーボンブラシを脆くしたり何かと不都合なので、まずそれを拭き取りました。写真では分りづらいですね(^^;

三陸鉄道36型ライト点灯加工
 T車と同じ様に銅板を切出し接触端子を取付けます。モーターカバーの裏側に取付けられた基板を利用しハンダ付けしました。

三陸鉄道36型ライト点灯加工
 ちょっと見づらいですが、前面ガラスにLEDを取付け厚みが増した分、スカートを薄くしました。
 写真上部が製品のまま。下部が加工した状態。



三陸鉄道36型ライト点灯加工
 LED取付けに伴い失われたライトレンズを光ファイバーから製作し取付けました。
 右側が製品の状態。左が施工した状態。消灯時もリアルな感じになりました。


三陸鉄道36型ライト点灯加工
三陸鉄道36型ライト点灯加工
 全車両ようやく施工が完了し記念撮影。お座敷車両「さんりくしおかぜ」と一般色M車は前後ともにライト点灯加工を施工しました。

三陸鉄道36型ライト点灯加工
 加工ついでにトイレ窓を白塗装、ドア部のHゴム、方向幕を黒塗装し、製品ではステッカーで対応となっている前面ガラス上部の黒色部も、裏側から黒塗装しました。

 この記事をきっかけに、三陸鉄道に一人でも多くの方が興味を持って下されば幸いです。
 近いうちに、TNカプラー取付けなど、もう少しグレードアップしたいと思います。





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Last updated  2011年11月12日 01時19分33秒
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