テーマ:本当にあった怖い話(5)
カテゴリ:怖い話
わたしの実家は北海道の田舎町で、高校はその実家から離れて札幌の女子高に入りました。ただ、単にその高校の制服がめちゃかわいかったという理由とその当時としては珍しく普通科の他に音楽科と英語科があったからです。 その高校には、ライラックの花に埋め尽くされそうな道の先にある、美しい校舎と3棟の寮がありました。 わたしはその中で一番古い寮に入ることになりました。 部屋は3階の角部屋で2年生一人と新入生3人の4人部屋。 上級生が恐い人だったらやだなぁと思っていましたが、彼女は優しくまるでお母さんのような人でした。しかも巨乳・・って関係ないですわね。 なにごともなくわたしの高校生活が数ヶ月たったある夜のこと。 部屋で4人でおしゃべりをしていたら、ポ~ンポ~ンと何かが壁に当たる音がしました。最初は気にしていなかったのですが、その音がずっと続いているのでおしゃべりを止めてみんなに言いました。 わたし:「ねぇあれなんだろうね?うるさいなぁ」 同級生A:「(@´・ω・)ん?なにが?」 わたし:「ほらあれよ!壁に何か当たる音」 そしてまたポ~ン~~ポ~~~ンと音がしました。 同級生B:「ああほんとだ。なんだろうね?」 上級生:「テニスボールかなにかが当たってるみたいね?」 同級生A:「こんな時間に?」 確かに同じ敷地内に寮から少し離れたところにテニスコートがありました。 でも、夜間に生徒が使うことは試合の前でもなければ許されていませんでした。 しかも、もうすでに夜の10時を回っていましたから生徒がテニスをしているはずもありません。 わたし:「壁に直接なにかをぶつけてるみたいな音だね」 同級生B:「うん・・結構響くねぇ。だれよこんな時間に!」 その夜はだれかのいたずらだろってことでみんな納得しました。 音もすぐに止んだので・・・でも・・・ あの音が次の日もまた10時を過ぎたあたりから鳴り出したのです。 壁にテニスボールをぶつけているような鈍くて軽い音が・・・。 ポ~~ン ポ~~ン わたし:「もうまただわ~~なんなのよ」 上級生:「また聞こえるの?」 みんなで耳を澄ましました。 壁に当たってなにかが跳ね返るような音 同級生A:「だれかがいたずらしてんのよ!」 同級生B:「下に行って注意してこようか!」 上級生「やめなさいよ。もし変質者だったら恐いから」 しばらくしてその音はまた消えたのでわたしたちは今日のところはこのまま眠ることにしました。もし明日も続くようならお母様に言って注意してもらおうって決めて。お母様っていうのは舎監の老女のことです。わたしたちはなぜか彼女にそう呼ぶようにと義務付けられていました( ̄_ ̄ i)。裏でわたしたちは彼女のことをババアって呼んでいましたが(^_^;)。 そして次の日の夜 また音が聞こえてきました。 でも、今回はポ~ンポ~ンってう音ではなくて 壁をド~~ンってだれかが叩いているような音です。 最初は小さくノックするように・・・そしてだんだんドンドンと壁を打ち付けるような音がしました。 わたし:「だれかが壁を叩いてる?」 同級生A:「ちょっと隣の部屋に聞いてくるわ」 同級生B:「わたしも2階の部屋に行ってくる」 彼女たちが他の部屋の人たちを連れてきました。 でも、その頃には音は止み、彼女たちにはそんな音は聞こえなかったと言いました。今日だけじゃなくその前の日もなにも聞いていないと・・・。 なぜかはわかりませんがこの部屋でだけ聞こえたようです。 あんな大きな音なら2階にも聞こえてもいいはずなのに・・・。 他の人たちが帰った後しばらくすると再び壁を殴るような音が聞こえてきました。 最初は下の方から聞こえていたのですが、だんだん音が近づいてきて、まるで少しずつ壁を這い上がってくるかのようでした。 最後にはわたしたちのベッドの横の壁がド~~ンと叩かれたようでした。 わたし:「ちょっと今の聞いた?なんでこんなとこを叩けるの?」 上級生:「もうだれかのいやがらせね。しょうがないなぁ」 同級生A:「いや。そんなの無理でしょ。」 同級生B:「いやあああああ」 そう、スパーダーマンでもない限りは無理でした。 わたしたちの部屋は3階にあって、音のする壁の向こう側にはなにもないんですから・・・ この後わたしたちはもっと恐ろしい出来事が待っていたのです。 ・・・とここでまだ終わりではないのですが気がつけばもう丑三つ時をすぎています。眠らないと明日に差し支えるのでこの続きはまた後日ということに。 それに、さっきからどうも何かがまとわり付いて、肩がめちゃ重くて痛い・・・・ 人気ブログランキングへ
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