今日の漫画夜話
神社に行ってお賽銭箱に100円玉を投げ込み、神様にお願い事をしてきました。「どうか更新時間が元通りになりますように」とりあえず、今日買った週間ジャンプとドラゴンボール完全版のコメントを。■週刊少年ジャンプ・ストーンオーシャン『ジョジョ』世界でもっとも理解不能な終わり方をしたと噂されている第5部でしたが、今週で終了した第6部も負けず劣らずの理解不能ぶりだったような気がします。というか、つまり神父を倒したことによって『神父のいない時の流れ』になったということなのでしょうか。エンポリオ少年が神父を倒した時点で時の流れがさらに変化し、主人公のジョリーンやアナスイその他登場人物が神父の干渉を受けずに生きている平和な時の流れになったと言うことになるのか、そのあたりはよくわかりません。僕の中で裏づけが取れていないので何とも詳しいことは言えません。そのうち漫画喫茶にでも言って、第6部の裏づけを取ってみようと思います。あとどうでもいいことですが、F・Fが犬死にです。・★SANTA!★春の新連載第2弾ということですが、画風はワンピースとナルトを足して2で割ったような感じ、さらに言うとマガジンのRAVEに似た雰囲気を持った作品です。んで肝心の話の内容は…と言うと、実際問題タトゥーハーツとあんまり変わらないかも知れません。同じような話の展開になるなら、なぜタトゥーを切ってSANTAを持ってきたのかがよくわからないのですが。まあこの4,5週で展開が大幅に異なってくる可能性もあるので、数週の間は傍観を決め込みたいところですが。・闇神コウこちらはマンキンとぬーべーの量産型といった感じでしょうか。問題なのは、陰陽師の全盛期が過ぎ去ったころに連載が始まってしまったと言う「タイミング的不遇」だと思います。あとは作者の腕次第と言った感じでこちらも展開が楽しみ…ではありますが、やっぱり現代にあの着物は違和感ありすぎのような気も。個人的には読切で出た時の世界観の方が統一感があって好きです。・ワンピース先週号の巻末コメントでかなり電波の入ったことを書いていて、一部のファンが「ついに気が触れたか」と先生の容態を本気で心配していたりもしましたが、エイプリルフールの嘘だったそうです。もうお茶目なんだからぁ。ついでに言うと、嘘が嘘と見抜けないくらいに真実味があって大変な脳内麻薬っぷりだなあと本気で思いました。人を騙すのが上手な人はエンタテインの才能があります。作品に言及すると、大抵の読者の感想として「空島は飽きた」に終始するのではないでしょうか。■ドラゴンボール完全版ついにピッコロ大魔王の復活。クリリンが殺され、怒りに燃える孫悟空が筋斗雲で敵を追撃するもあっさりとやられてしまい…。ドラゴンボール史上、僕がもっとも敬愛するピッコロ編です。最強の存在・ピッコロ大魔王の前に、なす術もなく次々と倒れていく戦士達。これまでにない絶望感と恐怖。その絶望から人々を救ったのは、一筋の小さな光でしたとさ…と、あらすじを書き上げると何でもない話なのですが、それを描くスリリングな展開が凄まじい。このピッコロ編が、以後のドラゴンボールの骨格になっていったようにも思います。ドラゴンボールの展開が少年漫画の王道…というより、むしろ今漫画を書いている人の大半がドラゴンボールに感化されてきた世代の人達なのではないか、と僕は思うわけです。話を盛り上げるために大武術会を開催する、みたいな展開とか。無論僕はドラゴンボール以前の漫画史の事情を完全に把握しているわけではありませんし、あくまで僕の主観として、ですけどね。<まとめ>一番不思議に思うのは、「大型新連載!」と銘打っておきながら実際は20週も続かないというパターンが余りにも多すぎることです。もう少し、編集部の方で作家を育ててみてもいいんじゃないのでしょうか。さすがに10週かそこらではやりたいことも満足にできないと思うし、編集部が練りに練って温めてきた期待の大型新人というのなら尚更のことだと思います。安易に使い捨てを繰り返すと、そのうち中身の無いその場凌ぎのギャグ漫画が乱立することになると思いますが。僕はいわゆる漫画っ子で、小さい頃からジャンプを読んで育ってきました。だからジャンプがいい、というわけではなくて、やっぱりジャンプの現状に一抹の不安を感じているというかこのまま時代の流れに乗ってしまうのは非常に残念だなあと思ったりするわけです。ちなみに最近の読切とボーボボはほとんど1読目は読み飛ばして、2読目・3読目に気の向いたときにでも目を通すというパターンがほとんどです。読切という観点で言えば、『アイシールド21』のように2週連続の続きがみたくて仕方がないと思わせるような作品が減ってきてるなあ、と感じる今日この頃。